檀上 博史 (ダンジョウ ヒロシ)
DANJO Hiroshi
職名 |
教授 |
学位 |
博士(理学)(京都大学) |
専門分野 |
有機合成化学, 構造有機化学、物理有機化学, 生物有機化学 |
外部リンク |
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檀上 博史 (ダンジョウ ヒロシ) DANJO Hiroshi
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大阪府立大学 工学部 応用化学 卒業
- 1994年3月
徳島文理大学香川薬学部
2004年4月 - 2009年3月
国名:日本国
千葉大学理学部化学科
2000年9月 - 2004年3月
国名:日本国
分子科学研究所
2000年6月 - 2000年8月
国名:日本国
ハーバード大学化学科
1999年6月 - 2000年5月
国名:アメリカ合衆国
日本学術振興会
1999年4月 - 2000年8月
国名:日本国
有機合成化学協会(国内)
1111年11月 - 現在
日本化学会(国内)
1996年11月 - 現在
超分子高次構造体構築のための分子接合素子の開発
(選択しない)
研究期間: 2009年4月 - 現在
リン原子上にかさ高位置換基を有するホスフィン化合物の開発
科学研究費補助金
研究期間: 2004年4月 - 2009年3月
Preparation of spiroborate supramolecular and peapod polymers containing photoluminescent ruthenium(II) complex 招待あり 査読あり
Wako Matsumoto, Muneyuki Naito, Hiroshi Danjo
RSC Advance 13 25002 - 25006 2023年8月
Preparation of tricationic tris(pyridylpalladium(II)) metallacyclophane as an anion receptor 査読あり
Hiroshi Danjo, Kohei Asai, Tomoya Tanaka, Daiki Ono, Masatoshi Kawahata, Satoshi Iwatsuki
Chemical Communications 58 2196 - 2199 2022年1月
Preparation of cage-shaped hexakis(spiroborate)s 査読あり
Hiroshi Danjo,* Yuhki Masuda, Yuki Kidena, Masatoshi Kawahata, Kazuaki Ohara, Kentaro Yamaguchi
Org. Biomol. Chem. 18 ( 18 ) 3717 - 3723 2020年5月
Characteristic Hydrogen Bonding Observed in the Crystals of Aromatic Sulfonamides: 1D chain Assembly of Molecules and Chiral Discrimination on Crystallization 査読あり
Shoko Kikkawa, Hyuma Masu, Kosuke Katagiri, Misaki Okayasu, Kentaro Yamaguchi, Hiroshi Danjo, Masatoshi Kawahata, Masahide Tominaga, Yoshihisa Sei, Hidemasa Hikawa, Isao Azumaya*
Cryst. Growth Des. 19 ( 19 ) 2936 - 2946 2019年4月
Construction and structural analysis of mono- and heterobimetallic bis(titanate) molecular cages 査読あり
Toshi Nakagawa, Hiroshi Danjo,* Masatoshi Kawahata, Kentaro Yamaguchi
Tetrahedron 75 ( 75 ) 315 - 323 2018年12月
CSJカレントレビュー33 超分子ポリマー~超分子・自己組織化の基礎から先端材料への応用まで~(環状スピロボラート型分子接合素子を利用した超分子ポリマー作製)
日本化学会編( 担当: 共著)
化学同人 2019年8月 ( ISBN:978-4-7598-1393-7 )
超分子ポリマー : 超分子・自己組織化の基礎から先端材料への応用まで
日本化学会( 範囲: 環状スピロボラート型分子接合素子を利用した超分子ポリマー作製)
化学同人 2019年8月 ( ISBN:9784759813937 )
スマートフォン・タッチパネル部材の最新技術便覧(「分子接合素子」とタッチパネル部材への応用の可能性)
121名( 担当: 共著)
技術情報協会 2013年6月 ( ISBN:978-4861044847 )
薬学領域の分析化学(電気的終点検出法)
財津潔、鶴田泰人 編集( 担当: 共著)
廣川書店 2009年11月 ( ISBN:9784567254939 )
e-EROS Encyclopedia of Reagents for Organic Synthesis
檀上博史( 担当: 共著)
Divinyl ketone (Fisrt Update), Wiley 2008年11月
スピロボラート結合形成を利用した分子認識分子の創製
檀上博史
有機合成化学協会誌 73 ( 7 ) 713 - 722 2015年7月
担当区分:筆頭著者 掲載種別:記事・総説・解説・論説等(学術雑誌) 出版者・発行元:有機合成化学協会
超分子ポリマーとその分析法
檀上博史
ぶんせき 475 ( 7 ) 372 - 373 2014年7月
担当区分:筆頭著者 掲載種別:記事・総説・解説・論説等(国際会議プロシーディングズ) 出版者・発行元:分析化学会
「分子接合素子」~自己修復材料への新しいトリガー分子としての可能性~
檀上 博史
MATERIAL STAGE 12 ( 4 ) 61 - 64 2012年7月
担当区分:筆頭著者 掲載種別:記事・総説・解説・論説等(商業誌、新聞、ウェブメディア) 出版者・発行元:技術情報協会
分子接合素子による超分子ポリマー作製
檀上 博史
化学工業 62 ( 12 ) 942 - 947 2011年12月
担当区分:筆頭著者 掲載種別:記事・総説・解説・論説等(商業誌、新聞、ウェブメディア) 出版者・発行元:化学工業社
分子接合素子による新規ポリマー材料の作製
檀上 博史
プラスチックス 62 ( 7 ) 53 - 55 2011年7月
担当区分:筆頭著者 掲載種別:記事・総説・解説・論説等(商業誌、新聞、ウェブメディア) 出版者・発行元:日本工業出版
スピロボラート型ナノケージの創製と構造・機能評価
檀上博史・増田勇貴・須賀雄紀・川幡正俊・山口健太郎・宮澤敏文
第9回ホスト・ゲスト化学シンポジウム (北海道大学(札幌))
開催年月日: 2012年5月
スピロアート型シクロファンの創製と分子認識挙動解析
檀上 博史
バイオナノシステムズ研究会・第4回研究会 (神戸) バイオナノシステムズ研究会
開催年月日: 2011年8月
スピロアート型シクロファンの合成と超分子高次構造体構築への利用
檀上 博史
超分子研究会 (東京) 超分子研究会
開催年月日: 2011年5月
環状スピロボラート接合素子による新規超分子ポリマーの創製と構造解析
檀上 博史
第57 回質量分析総合討論会 (大阪) 質量分析学会
開催年月日: 2009年5月
環状スピロボラート型超分子接合素子の創製と利用
檀上 博史
第1回有機立体化学研究会講演会 (香川) 有機立体化学研究会
開催年月日: 2008年12月
ヤヌス型分子接合素子による多成分系超分子ポリマーの創製
2019年4月 - 2022年3月
学術振興機構 科学研究費助成事業 基盤研究(C)
超分子ポリマーは、モノマー同士が可逆的な二次的相互作用によって結びついて形成され、自己修復能や刺激応答能をはじめとする独特の機能を潜在的にもつ優れた物質群である。本研究では、ヤヌス型分子接合素子による多成分系超分子ポリマー作製を行う。ヤヌス型分子接合素子とは表裏二面で異なる分子を捕捉し、これらを貼り付ける様に会合体を形成する分子認識分子である。環状ピリジルパラジウム(II)三核錯体に各種官能基を導入することでヤヌス型分子接合素子を調製し、これを用いて異なるサイズ・形状のゲストを交互に認識した多成分系超分子ポリマーの構築を試みる。
スピロボラート型分子接合素子を利用した超分子ピーポッドポリマーの創製
2014年4月 - 2017年3月
学術振興機構 科学研究費助成事業 基盤研究(C)
申請者は以前に、カチオン性ゲスト共存下で超分子ポリマーを形成する分子認識分子である、スピロボラート型分子接合素子を開発している。今回これを応用し、多様な機能性低分子を化学修飾することなくポリマー鎖中に固定化したトポロジカルポリマー、すなわち「ピーポッドポリマー」を作製する。またこれを発展させ、ポリマー鎖中に連続的に空孔を内包した「中空ピーポッドポリマー」の作製も検討する。本研究の達成により、多様な機能をもつ高分子材料が、内包ゲストを入れ換えるだけで簡便に作製可能となり、有機エレクトロニクスや磁性材料、各種物質の貯蔵・捕集材料など、広範囲の機能材料開発に対する新たな方法論の確立が期待される。
分子接合素子による自己組織化的表面機能化法の開発
2011年4月 - 2014年3月
学術振興機構 科学研究費助成事業 基盤研究(C)
基板およびナノ粒子などのバルク材料の物性は、その表面の環境に大きく依存することから、表面環境の自在制御は新規機能開拓において非常に重要なアプローチとなる。この観点から本課題では、分子接合素子による表面修飾法を確立する。分子接合素子とは、任意の機能性ゲスト分子を連続認識し、超分子ポリマーを構築しうる分子認識分子である。これを応用し、金属基板、グラファイト基板および金属ナノ粒子表面へ様々な機能をもつ超分子ポリマー鎖を固定化し、分子接合素子による表面修飾法の確立・一般化を目指す。
ホウ素架橋型ホスフィンをビルディングブロックとする新規ジホスフィン配位子の創製
2006年4月 - 2007年3月
学術振興機構 科学研究費助成事業 若手研究(B)
従来法では合成困難とされてきた、かさ高いジホスフィン誘導体の簡便合成法を、新しいビルディングブロックを利用することによって達成した。
有機機能材料創製を指向した巨大かご形分子の開発
2012年4月 - 2013年3月
甲南学園平生太郎基金 甲南学園平生太郎基金科学研究奨励助成
分子接合素子を利用した超分子ポリマー創製と機能性高分子材料への応用
2011年4月 - 2012年3月
財団法人ひょうご科学技術協会 財団法人ひょうご科学技術協会 一般学術研究助成金
本課題で応募者は、「分子接合素子」による超分子ポリマー形成を利用した高機能性高分子材料の簡便作製法を提案するとともに、この方法による材料作製の具体例を提示する。具体的には、エレクトロクロミズムまたは発光挙動を示す各種機能性金属錯体をゲストとして取り込んだメタロ超分子ポリマーの簡便作製および機能評価について検討する。得られた高分子は、一般的な高分子材料と同様の加工・成形が可能で、かつ取り込んだ金属鎖体の機能を充分に発揮させうるものとなり、また金属錯体の一次元連鎖に基づく新たな物性開拓の可能性も期待される。
本課題は以下の3つのステージから構成される。
1)分子接合素子の設計・合成
2)分子接合素子と適切なゲスト分子による超分子ポリマーの作製と構造評価
3)得られた超分子ポリマーの機能・物性評価
これらは段階的に進行していくが、当然のことながら構造情報ならびに機能・物性に関する情報を基に、新たな超分子ポリマーの作製を行う必要があることから、本課題ではこれらのステージを繰り返しつつ、トライアルアンドエラーにより有用化合物への道筋を拓いていくものである。
分子接合素子を利用した機能性高分子材料の簡便作製法の開発
2011年1月 - 2011年12月
松籟科学技術振興財団 松籟科学技術振興財団研究助成
機能性高分子材料開発の領域では近年、重合過程を共有結合形成ではなく自己組織化に置き換えた「超分子ポリマー」の創製研究が盛んに行われている。本課題で応募者は、「分子接合素子」による超分子ポリマー形成を利用した高機能性高分子材料の簡便作製法を提案するとともに、この方法による材料作製の具体例を提示する。分子接合素子とはゲスト分子を二面で同時認識し、一次元連鎖構造を構築する機能を有する分子認識分子である。具体的には、エレクトロクロミズムまたは発光挙動を示す各種機能性金属錯体をゲストとして取り込んだメタロ超分子ポリマーの簡便作製および機能評価について検討する。得られた高分子は、一般的な高分子材料と同様の加工・成形が可能で、かつ取り込んだ金属鎖体の機能を充分に発揮させうるものとなり、また金属錯体の一次元連鎖に基づく新たな物性開拓の可能性も期待される。
高選択的触媒プロセスの開発
2006年4月 - 2008年3月
文部科学省 特色ある大学教育支援プログラム
幾つかの遷移金属触媒反応において、立体的に極度に混み合ったホスフィン配位子がある種の反応において極めて有効であることが示唆されている。しかしこの様なホスフィン類はその立体障害ゆえに合成が困難であり、これらを用いた反応の実施には至っていないのが実情である。本申請課題では従来法では合成困難とされるホスフィン類の簡便合成法を開発し、これらを利用した新規触媒系を構築する。また、従来法では比較的合成が困難とされてきた広範囲の医薬品前駆体合成について本触媒系を適用し、種々条件を検討することでその高効率的実施をめざす。
高選択的触媒プロセスの開発
国内共同研究
2006年4月 - 2006年12月
主にホスフィン化合物を利用した高効率的遷移金属触媒反応を開発し、高付加価値化合物の高収率・高選択的合成を行った。
2023年度 環状スピロボラート化合物を利用した超分子高次構造体構築および各種遷移金属多核錯体の合成と機能評価
研究費の種類: その他
2022年度 環状スピロボラート化合物を利用した超分子高次構造体構築および各種遷移金属多核錯体の合成と機能評価
研究費の種類: その他
2021年度 有機合成化学、超分子化学、分子認識化学
研究費の種類: その他
2020年度 有機合成化学、超分子化学、分子認識化学
研究費の種類: その他
2019年度
教育の責任(何をやっているか:主たる担当科目):
有機化学B(2年次配当、2単位)、有機構造化学(3年次配当、2単位)、応用有機化学(4年次配当、2単位)、データ解析論(3年次配当、2単位、全体の1/5を担当)、機能分子化学研究ゼミ(3年次配当、1単位、全体の1/8を担当)、機能分子化学実験C(3年次配当、4単位)、機能分子化学卒業研究(4年次配当、8単位)
教育の理念(なぜやっているか:教育目標):
現代社会の物質社会における有機化学の重要性は言を俟たず、他の多くの分野と同様、化学を専門とする諸学生にとっても修めておかなければならない必須の学問分野である。当学科は「機能分子化学」を冠するとおり、様々な構造の「分子」が織りなす多彩な現象・機能に着目し、これらを基礎から応用に至る様々なステージで研究する教育・研究組織であるが、有機化学の神髄はまさしく「分子」の自在構築とその物性・機能の理解および開拓である。この点を鑑み、教育にあたるものである。
教育の方法(どのようにやっているか:教育の工夫):
教育の方法(どのようにやっているか:教育の工夫)
講義は基本的に教科書に沿った内容について、板書を中心に行っている。これは、有機化学に限らず、学修の基本の一つは「書いて覚える」ことであることを重視しているためであり、事柄の定義や物質名、様々な有機化合物の構造式を自らの手で書き取らせることで、目と耳と手という、多方向からの情報入力により強固な記憶の形成を促すことを目論むものである。また授業冒頭に10分程度の小テストを課し、学生自身が演習によって自らの理解度を確認できる様にしている。小テストでは基本的に前回講義の内容から出題しており、またその旨を前回講義の際に予告しているため、学生にとっては小テストの準備が前回講義の復習を兼ねることになる。また、単元毎に教科書に掲載されている演習問題の関連部分についても指定しておくことで、より多くの演習問題に取り組みたいと考える学生に対応している。
実験実習科目では、基本的に実験操作の事前説明をその意義とともに丁寧に行い、また実験実施中はラーニング・アシスタントと共同して学生の様子を注意深く見守る様にしている。これは、化学実験が誤った操作により大事故につながる危険を常にはらむという点を考慮したものであり、特に序盤は学生の自主性・主体性よりも安全確保を優先した指導を行っている。
教育方法の評価・学習の成果(どうだったか:結果と評価):
授業評価アンケートにおける全体的な満足度は比較的良好ではあるが、比較的多くの学生が、授業の難易度が高いと感じていることや、実際に単位修得者の比率が低いことから、満足度と学生の理解度には少なからず乖離があるものと思われる。
改善点・今後の目標(これからどうするか):
講義では、学生の問題演習時間のさらなる確保が課題となっている。授業内容の構成を工夫することで、バランスの取れた構成を模索したいと考える。またそれにより、学生の理解度の向上を目指す。
根拠資料(資料の種類などの名称):
シラバス、講義資料、授業改善アンケート(自由記述欄)