奥田 敬 (オクダ タカシ)
OKUDA Takashi
職名 |
教授 |
学位 |
経済学修士(慶應義塾大学) |
専門分野 |
経済学説、経済思想 |
外部リンク |
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奥田 敬 (オクダ タカシ) OKUDA Takashi
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甲南大学 経済学部 学部長
2021年4月 - 2022年3月
甲南大学 経済学部 教授
2005年4月 - 現在
甲南大学 経済学部 助教授
1992年4月 - 2005年3月
甲南大学 経済学部 講師
1990年4月 - 1992年3月
経済学史学会(国内)
1986年10月 - 現在
社会経済史学会(国内)
1986年10月 - 現在
社会思想史学会(国内)
2005年10月 - 現在
日本18世紀学会(国内)
1986年10月 - 現在
イタリア学会(国内)
1986年10月 - 現在
【資料紹介】 ジェノヴェージ『商業講義』序言と ディ・ステーファノ『牧人の権利』の抜粋 ―〈経済的理性〉あるいは〈生政治〉の系譜学のために―
奥田敬
甲南経済学論集 61 ( 3・4 ) 155 - 182 2021年4月
単著
【資料紹介】アントニオ・ジェノヴェージの七段階発展論
奧田敬
甲南経済学論集 54 ( 3/4 ) 171 - 193 2014年3月
単著
「啓蒙の世紀」
奥田敬
北村暁夫・伊藤武編『近代イタリアの歴史―16世紀から現代まで―』(ミネルヴァ書房) 23 - 43 2012年10月
単著
「イタリアにおける「経済学」の探求」
奥田敬
喜多見洋・水田健編『経済学史』(ミネルヴァ書房) 14 - 23 2012年2月
単著
「啓蒙の南限-ジェノヴェージ〈市民の経済〉の生成-」
奥田敬
佐々木武・田中秀夫編『啓蒙と社会-文明観の変容-』(京都大学学術出版会) 337 - 367 2011年3月
単著
J・G・A・ポーコック『マキァヴェリアン・モーメント―フィレンツェの政治思想と大西洋圏の共和主義の伝統―』
田中秀夫・奥田敬・森岡邦泰( 担当: 共訳)
名古屋大学出版会 2008年1月
田中秀夫・山脇直司編『共和主義の思想空間─シヴィック・ヒューマニズムの可能性─』(第13章 近代南イタリアにおける共和主義の運命─V・クオーコと一七九九年ナポリ革命─)
奥田 敬
名古屋大学出版会 2006年
『商業汎論 ─ 商業についての一般的な論考 ─(1757年)』
アントニオ・ジェノヴェージ著・奥田敬訳( 担当: 単訳)
一橋大学社会科学古典資料センター 1992年3月
革命の予兆-カラーブリア大震災とナポリ啓蒙
奥田敬
日本18世紀学会第34回大会 (名古屋大学) 日本18世紀学会
開催年月日: 2012年6月
〈Economia civile〉への挽歌-ナポレオン時代の南イタリア経済思想-
奥田敬
経済学史学会第65回全国大会
開催年月日: 2001年11月
18世紀イタリアにおけるマキャヴェッリ像-《Economia civile》の遠景として-
2005年4月
「ナポリから見たイスラム─地中海世界の都市と王権─」
1989年6月
啓蒙思想と経済学形成の関連を問う―グローバルな視点から
2007年4月 - 2009年3月
学術振興機構 科学研究費助成事業 基盤研究(A)
近代共和主義とその現代的可能性の研究
2000年4月 - 2002年3月
学術振興機構 科学研究費助成事業 基盤研究(B)
今日多くの思想史研究者の関心を集めつつある「シヴィック・ヒューマニズム」論を、歴史のなかで解釈するとともに、現代の公共哲学としても再検討する
2024年度 18世紀ナポリ啓蒙の研究
研究費の種類: 教員研究費
2023年度 18世紀ナポリ啓蒙の研究
研究費の種類: 教員研究費
2022年度 18世紀ナポリ啓蒙
研究費の種類: 教員研究費
2021年度 経済学史 社会思想史 近代南イタリア史
研究費の種類: 教員研究費
2020年度 経済学史 社会思想史 近代南イタリア史
研究費の種類: 教員研究費
2020年度
教育の責任(何をやっているか:主たる担当科目):
社会経済思想Ⅰ・Ⅱ(2年次以上配当、各2単位)、日本の経済思想家(3・4年次配当、2単位)、歴史と経済(共通科目、2単位)、基礎ゼミⅠ(1年次配当、2単位)、基礎ゼミⅡ(1年次配当、2単位)、ゼミⅠ(2年次配当、2単位)、ゼミⅡ(3年次配当、4単位)、ゼミⅢ(4年次配当、2単位)、英語で読む経済Ⅰ・Ⅱ(1・2年次配当、各2単位)など
教育の理念(なぜやっているか:教育目標):
経済学は18世紀後半に「生誕」(内田義彦:旧制甲南出身)した新しい学問である。その歴史は浅いが、今や軽視しがたい隆盛を誇る。だが、その科学性を軽信しては危険である。経済学を学ぶに際しては、同時にその人類史的な意味を考察する必要があろう。経済学の発展の経緯や、その背景となった近現代の経済史については別に科目があるので、できるだけ重複しないように心がけている。経済学の登場以前には(主にヨーロッパに限られるが、古代ギリシア・ローマ時代から近世に至るまで)人々は社会や経済をどのように捉えてきたのか、また日本については江戸時代の経世済民論と明治期に導入された経済学との相違はいかなるものか、といった論点に関する最小限の知見(考えるヒント)を提供することが教育目標となる。
教育の方法(どのようにやっているか:教育の工夫):
「社会経済思想Ⅰ・Ⅱ」と「日本の経済思想家」では、様々な思想家の略年譜・主著の目次・著作の抜粋などを中心に(さらに人類の歴史を人口・家族・都市の3つのポイントに絞って、それぞれの歴史・思想・理論を概説する「歴史と経済」では統計やグラフ・地図なども加えた)「講義資料」を配布し、書画カメラで投映して重要箇所をマーカーで示すとともに、適宜板書で補いながら解説していくのが基本スタイルである。一方的な講義にならぬように、折に触れ受講者に問いかけ、自ら考えるように促している。「基礎ゼミⅠ」では「経済思想史とイタリア」というテーマで巡回事業(講義)を行い、「基礎ゼミⅡ」では「業界を知る」と「経済学者を知る」の2本立ての課題でグループ学習を進めてきた。「ゼミⅠ」と「ゼミⅡ」ではアダム・スミスの『国富論』を輪読し、その成果を現代社会に行かせるような発表を目指している。「ゼミⅢ」では経済学の古典を題材とした卒業論文の作成を理想としている。なお、「英語で読む経済」では、総務省統計局のStatistics of Japanや経済学の名著案内などをテキストに用いてきた。
教育方法の評価・学習の成果(どうだったか:結果と評価):
講義では上記のように問答法も取り入れているが、それを待ち受けて教壇前に陣取る熱心な少数の学生と、後方で漫然と聴講しているだけの大多数の学生との二極化が著しい。そのためこちらから赴いて質問することも屢々である。また、実際に経済学の古典を扱った卒業論文が書けたゼミ生は残念ながら30年間で5人程に過ぎず、ほとんどは就職先の業界に関する卒業レポートで代替してきた。ゼミ生の人数自体が近年は一桁台に留まっている。ただ、インゼミへの取り組みの姿勢は往事よりも活発なように見受けられる。一人でコツコツよりも、みんなでワイワイの方が好まれているらしい。
改善点・今後の目標(これからどうするか):
受講者数が減っているのはゼミだけでない。講義でも三桁を算えるのは稀となった。【ただし、本年度は新型コロナウイルス感染症の拡大のためオンデマンド録画配信にしたためか、前期の「社会経済思想Ⅰ」と後期の「日本の経済思想家」は100人前後となった。】これを歴史離れと嘆いてばかりもいられない。いかに巧みに織り交ぜて歴史と現代を論じられるか、その配分を工夫することが最大の懸案事項となる。だが、わたくしの乏しい能力と限られた時間では、(支流や伏流も含めた)社会経済思想の豊かな水脈を辿るのが精一杯で、その身近な事柄への(予想外に深い)影響についてはコラム的に紹介することしかできない。ここで再び、受講者の反応は〈余談が興味深い〉と〈何を覚えればいいのか〉とに分かれる。予備知識の筈の高校レベルの地歴・公民科目の定着度はさておき、そうしたinstruction[挿入]的な知識に飽き足らぬ者にはその先の道筋を示唆すること――原義に即すれば、かかる営みこそeducation[導出]の名に値する。問題の所在は明らかである。襟を正して精進しよう。
根拠資料(資料の種類などの名称):
シラバス、講義資料、リアクションペーパー、授業改善アンケート
2019年10月 - 現在 イタリア学会 編集委員
2019年4月 - 現在 社会思想史学会(国内) 幹事
2009年4月 - 2010年3月 経済学史学会(国内) 年報編集委員
2007年4月 - 2016年3月 社会思想史学会(国内) 幹事