本多 大輔 (ホンダ ダイスケ)
HONDA Daisuke
職名 |
教授 |
専門分野 |
多様性生物学、分類学, 水圏生産科学 |
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通称等の別名 |
論文などでは Daiske HONDA の表記を使用している |
外部リンク |
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本多 大輔 (ホンダ ダイスケ) HONDA Daisuke
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甲南大学 理工学部 生物学科 教授
2012年4月 - 現在
甲南大学 理工学部 生物学科 准教授
2007年4月 - 2012年3月
甲南大学 理工学部 生物学科 講師
2001年4月 - 2007年3月
甲南大学 理学部 理学部 講師
1999年10月 - 2001年3月
株式会社 海洋バイオテクノロジー研究所
1999年4月 - 1999年9月
国名:日本国
東京大学分子細胞生物学研究所
1997年4月 - 1999年3月
国名:日本国
株式会社 海洋バイオテクノロジー研究所
1995年9月 - 1997年3月
国名:日本国
日本藻類学会
1990年1月 - 現在
日本水産学会
日本微生物生態学会
日本原生動物学会
2007年1月 - 現在
ラビリンチュラ類の生態的役割の解明
基礎科学研究
研究期間: 1999年4月 - 現在
ラビリンチュラ類の系統分類
基礎科学研究
研究期間: 1995年9月 - 現在
ストラメノパイル類の系統分類
基礎科学研究
研究期間: 1988年4月 - 現在
Yohei Ishibashi, Hatsumi Goda, Rie Hamaguchi, Keishi Sakaguchi, Takayoshi Sekiguchi, Yuko Ishiwata, Yuji Okita, Seiya Mochinaga, Shingo Ikeuchi, Takahiro Mizobuchi, Yoshitake Takao, Kazuki Mori, Kosuke Tashiro, Nozomu Okino, Daiske Honda, Masahiro Hayashi, Makoto Ito
Communications Biology 4 ( 1 ) 1378 2021年12月
Draft Genome Sequence of Sicyoidochytrium minutum DNA Virus Strain 001 査読あり 国際誌
Yumi Murakoshi, Takayuki Shimeki, Daiske Honda, Yoshitake Takao
Microbiology Resource Announcements 10 ( 23 ) e00418-21 2021年6月
Taming chlorophylls by early eukaryotes underpinned algal interactions and the diversification of the eukaryotes on the oxygenated Earth. 査読あり 国際共著 国際誌
Kashiyama, Y., Yokoyama, A., Shiratori, T., Hess, S., Not, F., Bachy, C., Gutierrez-Rodriguez, A., Kawahara, J., Suzaki, T., Nakazawa, M., Ishikawa, T., Maruyama, M., Wang, M., Chen, M., Gong, Y., Seto, K., Kagami, M., Hamamoto, Y., Honda, D., Umetani, T., Shihongi, A., Kayama, M., Matsuda, M., Taira, J., Yabuki, A., Tsuchiya, M., Hirakawa, Y., Kawaguchi, A., Nomura, M., Nakamura, A., Namba, N., Matsumoto, M., Tanaka, T., Yoshino, T., Higuchi, R., Yamamoto, A., Maruyama, T., Yamaguchi, A., Uzuka, A., Miyagishima, S., Tanifuji, G., Kawachi, M., Kinoshita, Y., Tamiaki, H.
The ISME Journal 13 1899 - 1910 2019年2月
Nutritional intake of Aplanochytrium (Labyrinthulea, Stramenopiles) from living diatoms revealed by culture experiments suggesting the new prey–predator interactions in the grazing food web of the marine ecosystem. 査読あり 国際誌
Hamamoto, Y., Honda, D.
PLoS ONE 14 ( 1 ) e0208941 2019年1月
Iwata I, Honda D.
Protist 169 ( 6 ) 978 - 979 2018年12月
アメーバのはなし
本多大輔( 担当: 共著 , 範囲: Column 5 応用利用される微細藻類)
朝倉書店 2018年9月 ( ISBN:978-4-254-17168-6 )
Handbook of the Protists
Bennett R.M., Honda D., Beakes G.W., Thines M.( 担当: 分担執筆 , 範囲: Labyrinthulomycota)
Springer, Cham 2017年8月 ( ISBN:978-3-319-28147-6 )
食と微生物の事典
本多 大輔( 担当: 単著 , 範囲: DHAをつくる微生物 pp. 172-173)
朝倉書店 2017年7月 ( ISBN:978-4-254-43121-6 )
菌類の生物学 −分類・系統・生態・環境・利用−
本多大輔( 範囲: ラビリンチュラ菌類)
共立出版 2014年9月 ( ISBN:978-4320057326 )
Systematics and Evolution. The Mycota (A Comprehensive Treatise on Fungi as Experimental Systems for Basic and Applied Research), vol 7A.
Beakes G.W., Honda D., Thines M.( 担当: 分担執筆 , 範囲: 3 Systematics of the Straminipila: Labyrinthulomycota, Hyphochytriomycota, and Oomycota.)
Springer, Berlin, Heidelberg 2014年7月
従属栄養性藻類ラビリンチュラ類の日本における系統的多様性と分布 招待あり
鈴木 大智,上田 真由美,岩田 いづみ,土井 耕作,中澤 敦,吉田 昌樹,本多 大輔,石田 健一郎
アグリバイオ 6 ( 12 ) 60 - 64 2022年11月
掲載種別:記事・総説・解説・論説等(学術雑誌)
特集「ラビリンチュラ類の生物学と産業応用」によせて
本多大輔
海洋と生物 38 ( 1 ) 3 - 4 2016年2月
担当区分:筆頭著者 掲載種別:記事・総説・解説・論説等(商業誌、新聞、ウェブメディア) 出版者・発行元:生物研究社
ラビリンチュラ類の多様性と生態学的役割
上田 真由美,野村 友佳,土井 耕作,中嶋 昌紀,本多 大輔
海洋と生物 38 ( 1 ) 5 - 11 2016年2月
掲載種別:記事・総説・解説・論説等(商業誌、新聞、ウェブメディア) 出版者・発行元:生物研究社
海の生態系を支える縁の下の力持ち
本多大輔
読売新聞 2010年5月
担当区分:筆頭著者 掲載種別:記事・総説・解説・論説等(その他) 出版者・発行元:読売新聞社
特集 「ノリの病気」によせて
川村嘉応,本多大輔,有賀祐勝
海洋と生物 31 ( 6 ) 599 - 600 2009年12月
掲載種別:記事・総説・解説・論説等(学術雑誌) 出版者・発行元:生物研究社
原生生物ラビリンチュラ類の海洋生態系のDHA転送における影響力
森本 冬海、浜本 洋子、庄野 孝範、上田 真由美、桑田 晃、谷内 由貴子、黒田 寛、田所 和明、辻村 裕紀、宮岡 利樹、茂木 大地、中井 亮佑、長井 敏、松本 朋子、菊地 淳、本多 大輔
日本藻類学会第 49 回大会 (琉球大学) 2025年3月 日本藻類学会
開催年月日: 2025年3月
国名:日本国
ストラメノパイル系統群のラビリンチュラ類は,DHAを豊富に蓄積し海洋に広く生息することが知られ,特にラビリンチュラ類の中でもアプラノキトリウム類は,珪藻類を捕食することが確認されている。そこで,生態系への影響力を把握するため,珪藻類が豊富であることが知られている親潮域において,アプラノキトリウム類の細胞密度を定量PCRによって推定した。その結果,春〜秋のクロロフィルが豊富な親潮水系に,アプラノキトリウム類が豊富に生息することがわかり,環境中でも捕食者であることが示唆された。さらにアプラノキトリウム類の占める炭素量バイオマスは,観測された微小動物プランクトンの数%に相当するなど,環境中でも注目すべき生物であることが示された。また海洋生態系では,カイアシ類が魚類の主要な栄養源となっていることが知られており,Hirai et al. (2018)はメタ18S解析による調査を行い,カラヌス目カイアシ類の消化管内容物中には,海水中よりも高い比率でアプラノキトリウム類が存在し,効率良く捕食されていることを報告している。このメタ18S解析に基づいて試算した結果,カイアシ類へのDHAについて,アプラノキトリウム類は珪藻や渦鞭毛藻類よりも大きな影響を及ぼしていることが示され,このことは,魚類のDHAに対しての最大の供給者となる可能性を示唆している。
ラビリンチュラ属株の藻類に対する捕食過程の観察
田中 麻裕、樋口 里樹、本多 大輔
日本藻類学会第 49 回大会 (琉球大学) 2025年3月 日本藻類学会
開催年月日: 2025年3月
国名:日本国
ラビリンチュラ類はストラメノパイル生物群に属する無色単細胞真核生物で,細胞表面にある電子密度の高い物質と生体膜から構成される特殊なボスロソームから外質ネットを生じる特徴でまとめられている。ラビリンチュラ属の細胞では,ボスロソームを複数配置し,外質ネットが細胞全体を包んでおり,さらに他の個体と共有させることで全体として網目状のコロニーを形成する。一方,他のラビリンチュラ類は細胞ごとに1または2つのボスロソームをもち,そこから細い仮足状の外質ネットを放射状に展開する。最近になって,アプラノキトリウム属において生きている珪藻の珪酸質の外被のすき間から外質ネットを侵入させて,内部で細かく分岐して細胞体を攻撃する様子が示された。ラビリンチュラ属株も,生きている珪藻や酵母,糸状菌や海草のアマモなどを栄養源とすることが知られているが,その捕食過程の微細形態についてはあまり知見がない。そこで本研究では,ラビリンチュラ属株が珪藻などを捕食する過程について詳細に観察し,特に外質ネットの形状の異なるアプラノキトリウム属生物と比較することを目的とした。その結果,外質ネットによって珪藻を取り囲んだ後,外質ネットを珪藻の外被内に侵入させる様子が観察された。アメーバ類では獲物を細胞膜で包み込んで,これを食胞とすることで消化するが,ラビリンチュラ属株ではライソソームなどの小胞融合は観察されず,外被内に外質ネットを侵入させて攻撃することでは,アプラノキトリウム属株との共通性が確認された。
ラビリンチュラ類Parietichytrium属の有性生殖の解明に向けた試み
瀬尾 貫太、本多 大輔
日本藻類学会第 49 回大会 (琉球大学) 2025年3月 日本藻類学会
開催年月日: 2025年3月
国名:日本国
ラビリンチュラ類には無性生殖と有性生殖の両方が報告されているが,有性生殖に関しては知見が少なく,核相の移り変わりや細胞融合後の細胞の挙動など未だ不明な点が多い。本研究で対象としたラビリンチュラ類Parietichytrium SEK592株では,培地の栄養源が枯渇する培養4日目あたりに,遊走細胞同士の細胞融合を行う様子が,以前には確認されていたが,同様の条件でも細胞融合が確認されなくなった。そのような状況ではあるが,この株を材料として有性生殖の解明を目指した。
まず,フローサイトメーターによるDNA量の測定を行った結果,培養日数が経つにつれ低DNA量の細胞が増加し,培養4日目ごろには高DNA量の細胞が増加することが観察された。減数分裂によって低DNA量の細胞が増え,それらが融合を起こした結果,高DNA量の細胞が増加したとも考えられるが,DNA量ごとにソートされた細胞の観察の結果などから,有性生殖を示す確かな証拠にはなり得ないと判断された。次に,定量PCR法による減数分裂関連遺伝子の発現量の測定では,融合が起こる培養4日目ごろに発現量が増加すると予想されたが,有意な発現量の増加は見られず,全体を通して低い発現量を示した。これらの結果から,本実験で使用したParietichytrium SEK592株は長期間の継代培養の過程で有性生殖能力が弱まった,または失われた可能性が考えられた。
珪藻捕食性ラビリンチュラ類アプラノキトリウムの特異的染色法のプロトコルの再検討
佐伯 奈緒子、岩本 望、桑田 晃、本多 大輔
日本藻類学会第 49 回大会 (琉球大学) 2025年3月 日本藻類学会
開催年月日: 2025年3月
国名:日本国
原生生物ラビリンチュラ類のアプラノキトリウム属生物には,珪藻を捕食する能力があることが見出され,珪藻が豊富な親潮域の調査では,クロロフィル濃度との相関があるように分布することが示されており,生態学的に重要な役割を果たしている可能性がある。しかしながら,現場での調査は環境DNAを用いたメタ18S rDNA解析や,定量PCR分析によって行われることが多く,単独あるいは群体として存在しているのか,栄養源となる生物や物質に付着しているのか,といった直接的な観察はなされていない。また,アプラノキトリウム属生物は球状の単細胞で特徴が乏しいため,光学顕微鏡での同定が困難である。そこで,DNAプローブによる特異的染色法(CARD-FISH法)の適用を目指している。本研究では,まず報告されている配列情報から設計した特異的プローブについて,比較的配列の類似したラビリンチュラ類の他の系統群の株を用いて,その特異性を確認した。また,変性剤であるホルムアミド濃度やハイブリダイゼーションの温度などの最適化から,特異性を確保できる条件を探索した。さらに,蛍光シグナルの増感や,バックグラウンド蛍光の軽減のために,処理時間や試薬濃度なども再検討を行った。
魚類のDHA蓄積における 原生生物ラビリンチュラ類の影響力
森本 冬海、浜本 洋子、庄野 孝範、上田 真由美、桑田 晃、谷内 由貴子、黒田 寛、田所 和明、辻村 裕紀、宮岡 利樹、茂木 大地、中井 亮佑、長井 敏、松本 朋子、菊地 淳、本多 大輔
海洋生物シンポジウム2025 (東京海洋大学) 2025年3月 日本海洋学会海洋生物学研究会
開催年月日: 2025年3月
国名:日本国
多価不飽和脂肪酸(PUFA)は多くの生物にとって必須の栄養素であり、特にドコサヘキサエン酸(DHA)は動物にとって生理的に重要な機能を持つと考えられている。海洋では魚類等の動物は、自らPUFAを生合成できないため、食物連鎖を通じて摂取する必要がある。DHAを生産できる生物は限られ、珪藻類、渦鞭毛虫類、ハプト藻類、クリプト藻類、ラビリンチュラ類などが供給源の候補となっている。ラビリンチュラ類は世界中の海洋に広く分布するストラメノパイル系統の原生生物で、特にDHA含有率が高いことで知られている(図1)。これまでにラビリンチュラ類のアプラノキトリウム属株が珪藻類を捕食することについて報告されている。本研究では、珪藻類が豊富な親潮域におけるアプラノキトリウム類の細胞密度を推定し、ラビリンチュラ類の生態系での役割を考察した。その結果、クロロフィルが豊富な海域でアプラノキトリウム類の細胞密度が高く、環境中でも捕食者として振る舞っていることが示唆された。また炭素量バイオマスの比較では、微小・中型動物プランクトンの数%に匹敵する量を持ち、これまでに海洋生態系の枠組みで認識されていなかったアプラノキトリウム類が、海洋生態系で無視できない系統群であることが示された。
さらに、 [Hirai et al. (2018) Plankton Benthos Res 13: 75-82] 及び[Kobari et al. (2021) Sci Rep 11, 23265.]のメタ18S解析では、海水中での検出頻度が低いアプラノキトリウム類が、カラヌス目カイアシ類の消化管内では海水の数倍の頻度で検出されることが報告されている。そこで、この消化管内容物中に存在する各生物の比率に加え、DHA含有率などから推定した結果、カラヌス目カイアシ類への最大のDHA供給者はアプラノキトリウム類であることが示唆された。このカイアシ類は動物プランクトンの食物網において最も捕食されているとの知見もあることから、ラビリンチュラ類が生態系において動物プランクトン全体、さらには魚類のDHAの供給源として最有力であるとの結論に至った。
海産従属栄養性藻類を含有する粒子を給餌することを特徴とする海産魚類の種苗生産方法
今村 伸太朗 , 石原 賢司 , 加藤 智美 , 石田 健一郎 , 吉田 昌樹 , 本多 大輔 , 青谷 樹里
出願番号:特願2017-229703
公開番号:特開2019-097432
ラビリンチュラ類の珪藻捕食を利用した有用物質の製造法
本多大輔,浜本洋子
出願番号:特願2016-177575
公開番号:特開2017-51187
特許番号/登録番号:特許第6815624号
【課題】経済性や効率性に優れたラビリンチュラ類の培養方法、及び、そのような培養方法を利用して、ラビリンチュラ類が産生する有用物質を安価に製造できる方法を提供すること。
【解決手段】ラビリンチュラ類微生物を珪藻と共に培地中で培養することを含む、ラビリンチュラ類微生物の培養方法。
ストラメノパイルの形質転換方法
坂口 圭史 , 濱口 理恵 , 松田 高宜 , 伊東 信 , 長野 直樹 , 林 雅弘 , 本多 大輔 , 沖田 裕司 , 杉本 愼一
出願番号:特願2016-142299
公開番号:特開2016-189787
微生物油産生ラビリンチュラ類、微生物油、ならびにそれらの作成方法およびそれらの使用
沖田 裕司 , 伊東 信 , 濱口 理恵 , 合田 初美 , 持永 聖也 , 本多 大輔
出願番号:JP2016069825
公表番号:WO2017-006918
ヤブレツボカビ類を用いたリグニン分解活性を有するタンパク質の製造方法
田岡 洋介 , 林 雅弘 , 本多 大輔
出願番号:JP2016050571
公表番号:WO2016-111368
第181回海洋フォーラム「赤潮はどこまで解明されたか?―最新科学が明らかにする海の素顔―」
2021年5月
YouTube 配信 菊地 淳,長井 敏,本多 大輔,伊藤 克敏,五條堀 孝,長﨑 慶三,古川 恵太 座談会
今回の海洋フォーラムでは、農林水産研究推進事業委託プロジェクト研究として実施された「有害プランクトンに対応した迅速診断技術の開発」の成果を発表いただきます。本プロジェクトでは、海のビッグデータとも言える最新オミクス研究やAI技術を駆使し、赤潮発生・終息予測技術を開発することで、海洋環境モニタリングと有害プランクトン対策の新たな基軸がみえてきました。研究者からのホットな発表と視聴者からの質問を元にしたコーディネイターによる対話セッションをつないでお送りします。
The G. F. Papenfuss Poster Award
2009年8月 国際藻類学会
上田真由美,野村友佳,角江智弘,本多大輔
日本菌学会平塚賞
2009年5月 日本菌学会
横山林香,本多大輔
日本菌学会50周年記念大会ポスター賞
2006年6月 日本菌学会
横山林香,K. W. Liew,S. Baharuddin,本多大輔
日本藻類学会論文賞
2003年3月 日本藻類学会
Kawachi, M., Inouye, I., Honda, D., O'Kelly, C. J., Bailey, J. C., Bidigare, R. R. and Andersen, R. A.
原生生物ラビリンチュラ類の海洋環境中における捕食・被捕食関係の解明
2024年4月 - 2027年3月
学術振興機構 科学研究費助成事業 基盤研究(C)
本多大輔
担当区分:研究代表者
原生生物ラビリンチュラ類の食物網を介した魚類のDHA蓄積への影響力の解明
2021年4月 - 2024年3月
学術振興機構 科学研究費助成事業 基盤研究(B)
本多 大輔、桑田 晃,菊地 淳,長井 敏,柏山 祐一郎,今井 博之,辻村 裕紀
担当区分:研究代表者
魚類のDHAは必須脂肪酸として食物連鎖を通して供給されていると考えられている。一 方,海洋に普遍的に存在する原生生物ラビリンチュラ類は,DHAを生合成することで知られ, 分解者として無視できない影響力をもつことが示唆されてきた。さらに研究代表者らによっ て,珪藻類から効率良く栄養摂取する系統群が発見されたこと,環境DNAの解析からバイオ マスが比較的大きいと予想されたことから,魚類のDHAの大本の供給源になっている可能性 が示唆されるに至っている。そこで,本研究では,ラビリンチュラ類の現存量と多様性を精 査して,関係する一次生産者や捕食者を解明し,それらの間でのエネルギー流量の測定をす ることで,食物網における影響力を見極めることを目的とする。
海洋生態系におけるラビリンチュラ類の役割の解明〜魚類のDHAの起源を探る〜
2017年4月 - 2020年3月
学術振興機構 科学研究費助成事業 基盤研究(B)
魚類のDHAは必須脂肪酸として食物連鎖を通して供給されていると考えられている。一方,海洋に普遍的に存在する原生生物ラビリンチュラ類は, DHAを生合成することで知られ,分解者として無視できない影響力をもつことが示唆されてきた。さらに研究代表者らによって,珪藻類から効率良く栄養摂取する系統群が発見されたこと,環境DNAの解析からバイオマスが比較的大きいと予想されたこと,捕食者の消化管に豊富に検出されることから,魚類のDHAの大本の供給源になっている可能性が示唆されるに至っている。そこで,本研究では,ラビリンチュラ類の現存量と多様性を精査して,関係する一次生産者や捕食者を解明し,それらの間でのエネルギー流量の測定をすることで,魚類全体への影響力を見極める。
ラビリンチュラ類の網羅的分離法の開発と,分離株に基づく分類体系の再整理
2014年4月 - 2017年3月
学術振興機構 科学研究費助成事業 基盤研究(C)
ラビリンチュラ類のうち,特にヤブレツボカビ科の基準属であるヤブレツボカビ属は,17種を含む最大の属であるが,少なくとも5つの系統群に分かれて位置するという分類学的な問題点が顕在化している。これは,基準種Thraustochytrium proliferumとされる株が存在しないことで,真の(狭義の)ヤブレツボカビ属の位置が不明であることが原因である。本研究では,T. proliferumの基準産地であるアメリカ,ウッズホールで,原記載にある緑藻ハネモから再分離を行い,この株の性状に基づいてヤブレツボカビ属の再定義をした上で,他の系統群について区別できる形質を見出して,分類学的整理を行いたい。そこで,環境DNA解析を同時に行うことで,現場に存在する全てのラビリンチュラ類を把握し,それを網羅的に分離する方法を確立することで,再分離の成功の可能性を高め,今後の有用株の探索にも貢献する。
海洋の真核微生物ラビリンチュラ類が生態環境中の物質循環に与える役割の解明
2011年4月 - 2014年3月
学術振興機構 科学研究費助成事業 基盤研究(C)
海洋の真核微生物ラビリンチュラ類が生態環境中の物質循環に与える役割について,培養法およびDNA定量法からモニタリングを行って解明する。
ラビリンチュラの分類・同定
提供機関:(株)日本水産株式会社 国内共同研究
2006年4月 - 現在
ノリの安定生産及び有明海の環境保全に関する研究
提供機関:佐賀県地域産業支援センター 一般受託研究
2006年4月 - 2008年3月
有用脂肪酸産生ラビリンチュラ類の至適増殖条件の解明
提供機関:大象株式会社(韓国) 国際共同研究
2005年4月 - 2006年3月
天然環境中の微生物機能を利用したアクアバイオリメディエーション
提供機関:SDS Biotech 一般受託研究
2004年4月 - 2005年3月
沿岸環境創生技術の開発
提供機関:(財)三重県産業支援センター 国内共同研究
2003年4月 - 2008年3月
ラビリンチュラの採取、分類、同定および培養条件を明らかにし、生育密度の把握に努める。また、ウシケノリの葉体から大量の胆胞子を放出させるための種々の方法を検討し、家畜飼料としての有効利用方法も探究する。
(財)発酵研究所
2007年11月
平生太郎基金科学研究奨励助成金
2005年11月
財団法人 昭和報公会
2003年11月
財団法人 旭硝子財団
2003年11月
財団法人 加藤記念バイオサイエンス研究振興財団
2002年11月
海産動植物に対する病原性を示す原生生物の検出および防除
高度不飽和脂肪酸を蓄積するラビリンチュラ類の探索
真核微生物に感染するウイルスが生態に及ぼす影響について
真核微生物に感染するウイルスの感染メカニズム
有用原生動物の探索
2023年度 原生生物ラビリンチュラ類の海洋生態系における役割の解明
研究費の種類: 教員実験費
2022年度 原生生物ラビリンチュラ類の海洋生態系における役割の解明
研究費の種類: 教員実験費
2021年度 原生生物ラビリンチュラ類の海洋生態系における役割の解明
研究費の種類: 教員実験費
2020年度 原生生物ラビリンチュラ類の海洋生態系における役割の解明
研究費の種類: 教員実験費
「研究の広場(自主実験)」の実施
「生物学科ニュース」の発行
生物学科低年次教育担当者連絡会議
授業スライド,定期試験問題の学内ネットでの公開
大学院講義のテキストの作成
2024年度
教育の責任(何をやっているか:主たる担当科目):
環境生物学(学部1年次配当)
系統分類学(学部1年次配当)
基礎生物学I(学部1年次配当)
生物学入門(学部1年次配当)
基礎生物学実験(学部2年次配当)
生物学専門実験及び演習III(学部3年次配当)
生物学卒業実験(学部4年次配当)
進化生物学(修士課程)
生物学研究演習I、生物学研究演習II(修士課程)
生物学研究実験(修士課程)
生命・機能科学研究演習I, II, III(博士後期課程)
分子生命科学ゼミナール(博士後期課程)
教育の理念(なぜやっているか:教育目標):
生物の多様性と進化、生態系における相互作用や役割について、俯瞰的に理解する力を身につけてもらえることを目標としている。
教育の方法(どのようにやっているか:教育の工夫):
講義内容について、質問や感想、まとめの設問、の課題を設定して、復習を促すとともに、質問については、次回の講義内で解説をしている。講義スライド、講義の様子の動画を学内公開しており、何度も視聴できるようにしている。
教育方法の評価・学習の成果(どうだったか:結果と評価):
「環境生物学」や「系統分類学」は専門の講義であり、高度な内容を含んでいるが、授業改善アンケートの結果から、理解度を上げることができていると思われる。
改善点・今後の目標(これからどうするか):
常に新しい情報を含めて更新を続ける。
根拠資料(資料の種類などの名称):
講義課題(受講生のみ公開)
講義スライド(受講生のみ公開)
講義の様子の動画(学内公開)
授業改善アンケート(学内公開)
2011年4月 - 2013年3月 日本菌学会 編集委員
2010年1月 - 現在 日本藻類学会 英文誌編集委員
2006年1月 - 2007年6月 日本藻類学会 会計幹事
2005年4月 - 2006年3月 日本菌学会 幹事(HP担当)
2002年7月 - 2004年4月 日本藻類学会 「藻類」特別号 編集長
沿岸海域栄養塩管理技術開発検討会委員
2011年4月 - 現在
水産庁委託「海面養殖業振興対策事業」の沿岸海域栄養塩管理技術開発における検討会の委員
高度不飽和脂肪酸を蓄積するラビリンチュラ類の探索および同定
高度不飽和脂肪酸を蓄積するラビリンチュラ類の探索,同定および株提供
真核微生物に感染するウイルスを用いた環境修復
真核微生物に感染するウイルスを用いた環境修復
海産動植物に対する病原性を示す原生生物の検出,同定および防除
海産動植物に対する病原性を示す原生生物の検出,同定および防除
有用原生動物の探索および同定
有用原生動物の探索および同定
Laby Base
http://syst.bio.konan-u.ac.jp/labybase/
ラビリンチュラ類を紹介するページ
生物科学