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出口 晶子 (デグチ アキコ)

DEGUCHI Akiko

職名

教授

学位

文学博士(関西学院大学)

専門分野

民俗文化財 木造船文化 離島の民俗 観光 

外部リンク

出身学校 【 表示 / 非表示

  • 関西学院大学   文学部   史学科(地理学)専攻   卒業

    - 1980年3月

出身大学院 【 表示 / 非表示

  • 関西学院大学   文学研究科   西洋史(地理)   博士課程   単位取得満期退学

    - 1985年3月

学内職務経歴 【 表示 / 非表示

  • 甲南大学   文学部   学部長

    2016年4月 - 2018年3月

  • 甲南大学   人文科学研究科   研究科長

    2013年4月 - 2015年3月

  • 甲南大学   文学部   歴史文化学科   教授

    2001年4月 - 現在

学外略歴 【 表示 / 非表示

  • 関西外国語大学   国際言語学部

    1996年4月 - 2001年3月

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    国名:日本国

  • 名古屋大学大学院国際開発研究科

    1995年10月 - 1996年3月

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    国名:日本国

  • 関西外国語大学   外国語学部

    1995年4月 - 1996年3月

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    国名:日本国

  • 関西外国語大学   外国語学部

    1994年4月 - 1995年3月

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    国名:日本国

  • 国立民族学博物館

    1985年10月 - 1987年3月

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    国名:日本国

所属学協会 【 表示 / 非表示

  • 日本海事史学会

    1983年4月 - 現在

  • 日本民俗学会

    1980年11月 - 現在

 

論文 【 表示 / 非表示

  • 「南山城地域の木造船―木津川・巨椋池を中心に」 査読あり

    出口晶子

    『海事史研究』   ( 81 )   1 - 32   2024年11月

  • 「Dr.ユーバーシャールと甲南学園」

    出口晶子

    『甲南大学紀要 文学編』   ( 174 )   147 - 170   2024年3月

  • 「本土近接離島の連絡船と海事交通文化―本州・四国の小離島を中心に」

    出口晶子

    甲南大学紀要 文学編   ( 173 )   153 - 170   2023年3月

  • 「Dr.ユーバーシャールの日本学と教育・研究の軌跡―平生日記その他」

    出口晶子

    『甲南大学紀要 文学編』   ( 171 )   287 - 317   2021年3月

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    単著

  • 「船漆喰―近世文書の民俗学的考察」  査読あり

    出口晶子

    『国立歴史民俗博物館研究報告』   ( 223 )   149 - 178   2021年3月

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    単著

    本論でとりあげる船漆喰とは、船の水密充填(caulking)に使う漆喰をさしている。木造船の板と板の接合面や釘頭に塗られる船漆喰には、水の浸入を防ぐため、石灰に麻縄等のほか、油を混ぜ合わせるのが常である。中国では油灰と呼ばれ、古代より現代にいたるまで広いエリアで使われている。油は、中国では桐油が主流であるのにたいし、日本では鱶油などの魚油が主流である。日本における船漆喰は、近世期の海外交易の拠点であった長崎と琉球を中心に、東シナ海の東部沿岸部の九州・沖縄地方に広がった文化であることが認められる。この分布特性について、本論では、主に一七~一八世紀の体験談や伝聞記録、博物知識に民俗学的知見をまじえて考察した。松脂を用いたチャン(瀝青bitumen)やタールなど、一七世紀ころに伝授したとみられる西洋船の技法との連関も考察した。
    用いた主な資料は、太平洋の無人島・鳥島に漂着した船乗りたちが自力で船漆喰を生産し、船を造って、無事帰還するまでの体験記録や、土佐に漂着した琉球人との問答記録、船や漆喰に関する和漢の百科全書、長崎にやってきた西洋人の旅行記録や日記、平戸・対馬藩士の聞書記録などである。その結果、長崎・琉球を拠点とする海外交易船に必要とされた船漆喰は、日本の木造船にも受容された技術であったが、その分布は九州・沖縄以外に大きく広がらなかった。また松脂と油を混ぜた西洋のチャンも取り入れられ、漆喰との融合もみられたが、それが全国的な船の水密充填として普及することはなかった。一方、近世日本の内航船で隆盛をみていたのは、マキハダ(Japanese oakum)である。日本における船漆喰の限定的な広がりは、近世日本の長崎・琉球を窓口とする限定的な対外交易政策が影響していた可能性を本論では指摘した。

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書籍等出版物 【 表示 / 非表示

  • 『大学的神戸ガイドーこだわりの歩き方』

    出口晶子( 担当: 分担執筆 ,  範囲: 港町神戸を俯瞰する—山・川・海)

    昭和堂  2021年3月  ( ISBN:9784812220153

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    甲南大学プレミアプロジェクト神戸ガイド編集委員会(編)

  • 『兵庫県の祭り・行事―兵庫県の祭・行事調査事業報告書』

    出口晶子、出口正登( 担当: 分担執筆 ,  範囲: おしゃたか舟神事(単)、  赤穂八幡神社 秋季例大祭(共))

    兵庫県教育委員会  2020年3月 

  • 『琵琶湖周航―映像地理学の旅』

    出口正登(編著)、出口晶子(著)( 担当: 共著)

    昭和堂  2010年7月  ( ISBN:9784812210185

  • 『桂川流域文化の研究-川の交通を中心として』

    出口晶子(文)、出口正登(写真)( 担当: 共著)

    京都府治水利水対策協議会  2007年3月 

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    総頁60頁

  • 『西舞鶴の造船場の川湊』

    出口晶子、出口正登( 担当: 共著)

    河川文化研究会編・発行  2006年5月 

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    総頁56頁、日本財団助成事業研究報告

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講演・口頭発表等 【 表示 / 非表示

  • 巨椋池の木造船―その文化財的価値 招待あり

    出口晶子

    令和6年度文化財講演会  (久御山町)  2024年11月  久御山町教育委員会

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    開催年月日: 2024年11月

  • モノ・絵画資料からみた船 招待あり

    出口晶子

    第5回中世学研究会シンポジウム「船の中世―沈没船・積荷・人」  (國學院大學 学術メディアセンター 常磐松ホール)  中世学研究会

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    開催年月日: 2023年7月

    国名:日本国  

  • 「海峡が育んだ木造船文化」 招待あり

    出口晶子

    『明石の木造船』(企画展講演)  明石市立文化博物館

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    開催年月日: 2022年6月

    researchmap

  • 列島の丸木舟

    出口晶子

    「3万年前の航海 徹底再現プロジェクト」研究会 ~丸木舟について考える~  (国立科学博物館)  「3万年前の航海 徹底再現プロジェクト」

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    開催年月日: 2019年3月

  • 「常ニ備ヘヨ」の精神的風土

    出口晶子

    東海甲南会 同窓会総会  (グランコート・名古屋)  東海甲南会

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    開催年月日: 2019年1月

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その他研究活動・業績等 【 表示 / 非表示

  • 「海峡が育んだ木造船文化」『明石の木造船』(企画展図録)3-8頁

    2022年6月

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    明石市立文化博物館 

  • コラム 「航海をめぐる精神世界と流通」(中世の武士団展) 

    2022年3月

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    『中世の武士団』(企画展示図録)国立歴史民俗博物館 94-95頁 

  • コラム・企画展示パネル 「日本海の船」(中世の武士団展)  

    2022年3月

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    『中世の武士団』(企画展示図録)国立歴史民俗博物館 86-87頁 

  • 「徳島県板野郡松茂町の調査報告書を読んで」『えくめね』58号、甲南大学人文地理学研究会

    2019年10月

  • 質疑討論:交易船構造の革新と琉球(木村 淳)[中世学研究会編『琉球の中世』高志書院]

    2019年7月

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    東京大学でのシンポジウムでの質疑討論者

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科研費(文科省・学振)獲得実績 【 表示 / 非表示

  • 和船を活かした遊覧・船祭りの観光学―日本の流域遺産化をめざして

    2013年4月 - 2016年3月

    学術振興機構 科学研究費助成事業 基盤研究(C)

    出口 晶子

  • 日本の船大工と木造船の現在―伝統技術の今を記録する

    2009年4月 - 2012年3月

    学術振興機構 科学研究費助成事業 基盤研究(C)

    出口晶子

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    祭り・観光・学校教育をとおして良好な形で継承される日本の木造船技術を、実地に調査記録するとともに、その継承にも実践的に取り組む

  • 中東世界の伝統技術に関する歴史地理学的研究

    1997年4月 - 2000年3月

    学術振興機構 科学研究費助成事業 国際学術研究

    新谷英治

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    研究分担者
    トルコの木造船技術の調査
    黒海、ボスフォラス海峡、地中海

  • 日本海および東シナ海域をめぐる伝統的小型船の文化地理学的研究

    1985年10月 - 1987年3月

    学術振興機構 科学研究費助成事業 奨励研究(A)

    出口晶子

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    日本全国ならびに韓国での筏船、丸木舟等伝統的小型船の実地調査と東アジアの木造船技術の文化領域研究

科研費以外の競争的資金獲得実績 【 表示 / 非表示

  • 本州・四国の本土近接離島を中心とした連絡船の海事交通文化の調査研究

    2021年4月 - 2022年3月

    一般財団法人 山縣記念財団  海事交通文化の調査研究事業への支援・助成 

    出口晶子

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    担当区分:研究代表者 

  • 離島が育んだ「流転の精神」と瀬戸内海文化

    2014年3月 - 2015年3月

    その他財団等  瀬戸内海文化研究・活動助成

  • 中国・四国・紀伊の山河海における「南北の瀬戸内海文化」―移動交流の軌跡と新しい旅学の創出

    2013年4月 - 2014年3月

    その他財団等  瀬戸内海文化・研究活動支援助成

  • 「常ニ備ヘヨ」―平生釟三郎の精神的風土の地理学的研究

    2012年4月 - 2013年3月

    甲南学園  甲南学園平生記念人文・社会科学研究奨励助成金

  • 川を軸とした「日本の流域遺産」化の実践的研究

    2012年4月 - 2013年3月

    その他財団等  河川整備基金助成事業

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共同・受託研究活動実績(公開) 【 表示 / 非表示

  • 神戸市における修正会の鬼の芸能に関する基礎的研究

    提供機関:園田学園女子大学  一般受託研究

    2021年12月 - 2024年3月

    大江篤(代表)

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    担当区分:研究分担者  資金種別:産学連携による資金

  • 関西湾岸エリアの海の文化観光と広域連携

    提供機関:甲南大学総合研究所 

    2017年4月 - 2019年3月

    出口晶子

  • 中世日本の国際交流における 海上交通に関する研究

    提供機関:国立歴史民俗博物館  国際共同研究

    2016年4月 - 2019年3月

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    研究代表 荒木和憲

  • 東アジアの伝統的木造船建造および操船技術の比較研究

    提供機関:神奈川大学国際常民文化研究機構  国際共同研究

    2014年9月 - 2018年3月

  • 「邑知潟のササブネと湖沼環境に関する調査研究」

    提供機関:日本財団  一般受託研究

    2002年11月 - 2003年9月

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    船大工の高齢化をむかえ、技術継承が危ぶまれる小型木造船について、新たな建造機会を創出し、技術の次代への継承、その工程の記録保存ならびに完成物の博物館保存展示を実践する

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共同研究希望テーマ 【 表示 / 非表示

  • 木造船技術の保存継承と文化の遺産化

  • 水辺の暮らしと景観、観光舟運にかんする民俗地理学的研究

研究費にかかる研究(調査)活動報告書 【 表示 / 非表示

  • 2024年度  Dr.➀ユーバーシャールの交友と足跡に関する研究 ②離島と河海の文化継承の研究

    研究費の種類: 教員研究費

  • 2023年度  ①Dr.ユーバー―シャールの日本学と甲南学園 ②本土近接離島の島旅民俗調査

    研究費の種類: 教員研究費

  • 2022年度  ユーバーシャール研究(続)ならびに 民俗文化の遺産化の研究

    研究費の種類: 教員研究費

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    ユーバーシャールの甲南学園との関係史を、学園資料ならびに関係者聞き取り、関連文献の調査等によって研究継続した。民俗文化の遺産化については文化財指定にいたるプロセス、ならびに観光適地化の観点等から研究を実施した。

  • 2021年度  ユーバーシャールの日本学と教育研究の軌跡 (続)

    研究費の種類: 教員研究費

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    ひきつづき、習志野市の文化財であるユーバーシャール旧蔵写真の解析、ならびに平生日記の分析、同窓生ならびに関係者への聞き取り等の調査

  • 2020年度  ユーバーシャールの日本学と教育研究の軌跡―平生日記をめぐって

    研究費の種類: 教員研究費

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    平生釟三郎と同じく戦間期を生き、甲南学園の教育に尽力したユーバーシャールの日本学形成過程を、平生日記その他をもとに検証し、平生日記がはたす記憶遺産としての意義を明らかにする

 

その他教育活動及び特記事項 【 表示 / 非表示

  • 2012年3月
     
     

    私たちの都市伝説―民俗学の視点

 

所属学協会等の委員歴 【 表示 / 非表示

  • 2020年7月 - 現在   兵庫県文化財保護審議会  委員

  • 2020年6月 - 現在   箕面市文化財保護審議会   委員

  • 2019年8月 - 現在   明石市文化財保護審議会   委員

  • 2017年7月 - 現在   京都府舞鶴港港湾審議会   委員

  • 2014年4月 - 現在   兵庫県河川審議会   委員

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社会貢献活動 【 表示 / 非表示

  • 世界遺産にみるシカと人―持続可能な共生を考える

    役割:講師

    奈良育英高校  SDGs 大学ゼミ  2024年10月

  • 海・山がつくった「阪神間」文化

    役割:講師

    甲南大学  公開講座  2024年6月

  • 琵琶湖の離島

    役割:講師

    兵庫県阪神シニアカレッジ  2024年1月

  • SDGS:ユネスコの世界遺産「鹿と人の共生」の歴史と予測

    役割:講師

    奈良育英高校  2023年10月

  • 兵庫県の無形民俗文化財—船祭り、無形と有形をつなぐ

    役割:講師

    兵庫県無形民俗文化財ヘリテージマネージャー会  兵庫県ヘリテージマネージャー(無形民俗部門)養成講習会  神戸市中央区文化センター  2023年8月

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提供可能な資源 【 表示 / 非表示

  • 出土遺物の木造船の鑑定

    出土した木造船の鑑定
     船であることの同定、船体とその構造特徴、使用状況等の鑑定、ならびにこれらの調査指導

  • 木造船技術の記録保存と技術継承にかんする調査指導

    木造船の終焉期において将来に残すべき細密な製作調査記録法、ならびに技術の継承法に関する提言・指導

  • 舟運を活かした観光と地域文化に関する提言

    舟運を活かした観光と地域文化の活性化に関する課題、将来性等の提言