戸邉 優美 (トベ ユミ)
TOBE Yumi
|
職名 |
准教授 |
|
学位 |
博士(文学)(筑波大学) |
|
専門分野 |
文化人類学、民俗学, 博物館学 |
|
外部リンク |
|
|
戸邉 優美 (トベ ユミ) TOBE Yumi
|
埼玉県立歴史と民俗の博物館
2023年4月 - 2025年3月
埼玉県教育局市町村支援部文化資源課
2021年4月 - 2023年3月
埼玉県立歴史と民俗の博物館
2016年4月 - 2021年3月
東京都江戸東京博物館
2008年4月 - 2011年3月
村落社会における男性・女性の講集団の相対性と非対称性―契約講社会における女講中の役割を中心として― 招待あり
戸邉優美
「講」研究の可能性 Ⅴ ( 290 ) 318 2025年2月
出版者・発行元:慶友社
埼玉県における麦食とその変化 : 「民俗資料緊急調査票」を資料として— 査読あり
戸邉 優美
国立歴史民俗博物館研究報告 = Bulletin of the National Museum of Japanese History 241 227 - 252 2023年4月
単著
出版者・発行元:佐倉 : 国立歴史民俗博物館
本稿では,全国的に実施された民俗資料緊急調査の共通の調査票「民俗資料緊急調査票」を手掛かりとして,当時の日常的な麦食の実態を明らかにするとともに,高度経済成長期の食生活とその変化について検討する。埼玉県教育委員会は,昭和52~53(1977~78)年度に「埼玉県民俗文化財分布調査」を実施し,調査地点150カ所の調査票を作成した。この調査票の記述に基づき,戦前まで全国的に主要な麦作地帯だった埼玉県の食生活について,粒食と麺食という主食の側から分析した。調査票が対象としている大正時代から昭和初期にかけて,粒食は米に大麦を混ぜて炊いた麦飯が一般的だったが,その配合は地域により異なり,台地上や山間部など水田耕作の不向きなところでは麦が優位となっていた。また,麺食は茹で上げるウドン系と煮込むオッキリコミ系に分けることができ,主に夕食として食べられ,日常的な麺食は県中央から県北,秩父地方で顕著だった。ただし,ハレの日の食事としては全県的に食べられていた。大麦・小麦の生産,製粉の効率,麺食の日常性等の違いによって,日々の麦食に地域性が生まれていたことが分かった。こうした麦に支えられた食生活は,大麦・小麦の生産量の減少とともに,高度経済成長期に姿を消す,あるいは食卓にあがる機会を減らしていった。その一方で,ハレの食事とされてきた麺食は,外食によって手軽に食べることができるようになり,地域性のある身近な食事として浸透していった。
【キーワード】民俗資料緊急調査票,主食,麦食,粒食,麺食
村落構造と「講」 招待あり
戸邉優美
人のつながりの歴史・民俗・宗教-「講」の文化論- 2022年4月
出版者・発行元:八千代出版
女講中の民俗誌―牡鹿半島における女性同士のつながり―
( 担当: 単著)
岩田書院 2019年2月 ( ISBN:9784866020679 )
樋上のオシシサマ行事
内田幸彦、戸邉優美
巡り・廻りの民俗行事調査概報 ( 7 ) 2-12 2025年3月
掲載種別:速報,短報,研究ノート等(大学,研究機関紀要) 出版者・発行元:埼玉県立歴史と民俗の博物館
加須市域のオシシサマ行事
戸邉優美、佐藤夏美
巡り・廻りの民俗行事調査概報 ( 6 ) 22 - 27 2024年3月
出版者・発行元:埼玉県立歴史と民俗の博物館
関東地方の民俗行事と博物館等展示への影響—特集 日本民俗学の研究動向(1) ; 新型コロナ禍における民俗学 招待あり
戸邉 優美
日本民俗学 = Bulletin of the Folklore Society of Japan / 日本民俗学会 編 ( 310 ) 55 - 60 2022年5月
当館所蔵「春日部桐箪笥製作道具」について
町田歩未, 戸邉優美
埼玉県立歴史と民俗の博物館紀要 ( 14 ) 41 - 50 2020年3月
掲載種別:速報,短報,研究ノート等(大学,研究機関紀要)
雪駄と草鞋と下駄の行方 ―牡鹿半島の漁業と村落構造― 招待あり
戸邉優美
東京大学大気海洋研究所国際沿岸海洋研究センター共同利用研究集会「三陸地域における漁村民俗学 ―震災と漁業、漁民の暮らし―」 2021年7月
特別展図録 はたらく装いのフォークロア
2025年3月
埼玉県立歴史と民俗の博物館特別展「はたらく装いのフォークロア」(2025年3月15日~5月6日)の展示図録
特別展 銘仙
2021年1月
埼玉県立歴史と民俗の博物館特別展「銘仙」(2021年1月2日~2月14日。ただし全期間休館)の展示図録。展覧会主担当、展示図録の編著を担当。
被災地域の再統合にかかる契約講の役割と現在的意義
2025年7月 - 2027年3月
学術振興機構 科学研究費助成事業 研究活動スタート支援
本研究は、「契約講」を基幹組織とする東北地方の村落社会を「契約講社会」と捉え、その社会が秩序・原則として遵守する水平的連帯と男女別の組織体系が、過疎化・東日本大震災・コロナ禍を経て、村落社会の維持継続にどのように対応してきたかを明らかにする。
具体的には、宮城県石巻市牡鹿地区の集落の一つ・大原浜で現地調査を実施し、同地で現在祭祀組織としての役割を負う契約講が、村落の象徴である祭り行事を行うための葛藤に注目する。これにより、震災やコロナ禍といった個別の事象への対応ではなく、伝統的な社会秩序が問題を解決しようと再統合を目指す、長期的なプロセスを示す。
女講中の民俗学―牡鹿半島における女性同士のつながり
2018年4月 - 2019年3月
学術振興機構 科学研究費助成事業 研究成果公開促進費(学術図書)
担当区分:研究代表者
民俗社会における女性のインフォーマルな繋がりとその創造性に関する調査研究
2014年4月 - 2016年3月
学術振興機構 科学研究費助成事業 特別研究員奨励費
担当区分:研究代表者
女性が運ぶ嫁入り道具-婚姻儀礼における嫁集団主体性の研究
2011年4月 - 2012年3月
全日本冠婚葬祭互助協会 全日本冠婚葬祭互助協会 社会貢献基金
担当区分:研究代表者
高度経済成長と食生活の変化
提供機関:大学共同利用機関法人人間文化研究機構国立歴史民俗博物館 国内共同研究
国立歴史民俗博物館共同研究(課題設定型共同研究) 2018年7月 - 2021年3月
宮内貴久(研究代表者)、関沢まゆみ(研究副代表者)、戸邉優美ほか
担当区分:研究分担者