神原 誠之 (カンバラ マサユキ)
KANBARA Masayuki
職名 |
教授 |
学位 |
博士(工学)(奈良先端科学技術大学院大学) |
専門分野 |
ヒューマンロボットインタラクション(HRI) |
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神原 誠之 (カンバラ マサユキ) KANBARA Masayuki
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Effects of Eye Vergence and Accommodation on Interactions with Content on an AR Magic-lens Display and its Surroundings. 国際誌
Geert Lugtenberg, Klen Copic Pucihar, Matjaz Kljun, Taishi Sawabe, Yuichiro Fujimoto, Masayuki Kanbara, Hirokazu Kato
IEEE transactions on visualization and computer graphics PP 2024年5月
Augmented reality (AR) magic-lens (ML) displays, such as handheld devices, offer a convenient and accessible way to enrich our environment using virtual imagery. Several display technologies, including conventional monocular, less common stereoscopic, and varifocal displays, are currently being used. Vergence and accommodation effects on depth perception, as well as vergence-accommodation conflict, have been studied, where users interact only with the content on the display. However, little research exists on how vergence and accommodation influence user performance and cognitive-task load when users interact with the content on a display and its surroundings in a short timeframe. Examples of this are validating augmented instructions before making an incision andperforming general hand-eye coordinated tasks such as grasping augmented objects. To improve interactions with future AR displays in such scenarios, we must improve our understanding of this influence. To this end, we conducted two fundamental visual-acuity user studies with 28 and 27 participants, while investigating eye vergence and accommodation distances on four ML displays. Our findings show that minimizing the accommodation difference between the display and its surroundings is crucial when the gaze between the display and its surroundings shifts rapidly. Minimizing the difference in vergence is more important when viewing the display and its surroundings as a single context without shifting the gaze. Interestingly, the vergence-accommodation conflict did not significantly affect the cognitive-task load nor play a pivotal role in the accuracy of interactions with AR ML content and its physical surroundings.
Artifact reduction in lenslet array near-eye displays.
Bi Ye, Yuichiro Fujimoto, Taishi Sawabe, Masayuki Kanbara, Hirokazu Kato 0001
Vis. Comput. 40 ( 2 ) 601 - 618 2024年2月
Investigating the Efficacy of Pain Relief Through a Robot's Stroking with Speech.
Kota Nieda, Taishi Sawabe, Masayuki Kanbara, Yuichiro Fujimoto, Hirokazu Kato 0001
HRI (Companion) 794 - 797 2024年
Yiming Shen, Shuntaro Ueda, Yuichiro Fujimoto, Taishi Sawabe, Masayuki Kanbara, Hirokazu Kato 0001
Information(Inf.) 14 ( 2 ) 100 - 100 2023年2月
Juri Yoneyama, Yuichiro Fujimoto, Kosuke Okazaki, Taishi Sawabe, Masayuki Kanbara, Hirokazu Kato 0001
APMAR 2023年
島田, 和輝, 澤邊, 太志, 宍戸, 英彦, 神原, 誠之, 北原, 格
第84回全国大会講演論文集 2022 ( 1 ) 71 - 72 2022年2月
自動走行下では、車両の加減速やカーブといった車両の加速度変化を予測しにくいため、自身で運転しているときに比べて、身体が大きく揺さぶられることで不快感が増し、乗り物酔いが起こりやすいとされている。本研究では、その自動走行下での不快感を軽減することを目的として、身体にかかる加速度を前もって搭乗者に知覚させるような映像を提示することで予備動作を促し、身体の揺れを軽減させることを試みた。実験は、電動車椅子とHMDを利用して疑似的な自動走行環境を再現し、あらかじめ撮影した映像に対し、加速度に応じた変換を施した映像を電動車椅子搭乗者に提示するといった方法で行った。
移動感覚制御のためのXRモビリティプラットフォーム—マルチメディアストレージ メディア工学 映像表現&コンピュータグラフィックス
澤邊 太志, 神原 誠之, 藤本 雄一郎, 加藤 博一
映像情報メディア学会技術報告 = ITE technical report 46 ( 6 ) 331 - 336 2022年2月
組み立て・メンテナンス作業を支援する汎用型AR作業支援システムのコンテンツ記述フォーマット—第185回 ヒューマンインタフェース学会研究会 人工現実感,エンタテインメント,メディアエクスペリエンスおよび一般
上田 俊太郎, 藤本 雄一郎, 澤邊 太志, 神原 誠之, 加藤 博一
ヒューマンインタフェース学会研究報告集 23 57 - 61 2021年
光透過型ディスプレイの錯覚的色域拡張の一検討 (メディアエクスペリエンス・バーチャル環境基礎)
秋山 諒, 山本 豪志朗, 天野 敏之, プロプスキ アレクサンダー, 藤本 雄一郎, 神原 誠之, 加藤 博一
電子情報通信学会技術研究報告 = IEICE technical report : 信学技報 119 ( 386 ) 49 - 53 2020年1月
人に快感情を与える「話しながらなでる」ロボットの実現
2023年4月 - 2027年3月
学術振興機構 科学研究費助成事業 基盤研究(B)
高汐 一紀, 神原 誠之, 佐藤 弥
XR自動走行プラットフォームを用いた搭乗者の快適性を向上する移動感覚制御
2021年4月 - 2024年3月
学術振興機構 科学研究費助成事業 基盤研究(B)
神原 誠之, 北原 格
マルチモーダルタッチケアロボットの開発と心理学的検証
2019年4月 - 2023年3月
学術振興機構 科学研究費助成事業 基盤研究(A)
小笠原 司, 高松 淳, 松原 崇充, 神原 誠之, 佐藤 弥, 丁 明, 趙 崇貴
本年度は以下の研究内容に取り組んだ。
(1)触覚によるインタラクション技術開発に関しては、人の手を模したハンドの改良を行った。ハンドの形状や機能を検討するため、再構成可能なハンド機構を製作した。そして、心理・精神的ストレスと人体の体温変化の関係について検討し、動的センシングの有用性について考察した。また、「なでる・さする」動作を計画・実行するタッチケア制御技術に関して、強く摺動動作を実行することなく、軽く触れただけで対象物のテクスチャやマイクロ形状等に関する触覚情報を取得可能なシステムの構成を検討した。
(2) 視覚・聴覚・触覚刺激統合による「話しながらなでる」動作のさらなる詳細な検証を試みた。介抱の際のように相手に快感情を与えるタッチケアを、ロボットで実装するために必要な「話しながらなでる」動作のモデル化を実現するために、人の「話しながらなでる」動作の計測を行った。具体的には、介抱する環境を、人がマネキンをなでることで再現し、「話しながらなでる」動作のなでる動作、話す速度などの計測を行った。計測データを解析することで、話す速度となでる速度に正の相関がある点、なでる動作の折り返しのタイミングと話す文章の文節が一致する傾向があることが明らかになった。
(3)マルチモーダルタッチケアの心理学的検証に関しては、視覚・聴覚によるインタラクション技術開発の項目で開発した対話方法に関して、より効果的な「なでながら話す」動作を検証するために被験者実験による心的変容の主観的・客観的評価に関する実験を行った。昨年度に得た、「話す」のみ、「なでる」のみ、よりも「なでながら話す」動作が人間に効果的な影響を与えることができるという知見を立証するために、追加の被験者実験を行った。
潜在・顕在意識評価に基づく対話ロボットの継続利用を実現する対話技術の開発
2018年4月 - 2021年3月
学術振興機構 科学研究費助成事業 基盤研究(B)
神原 誠之, 佐藤 弥
平成30年度は、対話ロボットとの利用意欲の向上を実現する対話技術を実現するために、研究項目① 対話における潜在意識の心的変容の検討、研究項目② 対話における顕在意識の心的変容の検討、に着手した。以下に各研究項目の研究実績を詳述する。
研究項目① 対話における潜在意識の心的変容の検討:心理学や介護福祉分野において用いられる潜在的に相手と親和性を向上する技術であるペーシングに着目し、カウンセリングなど1対1での対話場面において,ラポール(信頼関係)を形成するためにカウンセラーがクライアントの話し方や呼吸などのペースを合わせるアプローチを対話ロボットで実現する手法を開発した。話し手のピッチ、話速、音量のパラメータを計測し、話し手と同様発話を実現するペーシング技術をロボットに実装し、実験においてペーシングを適用したロボットと対話をした際の印象評価を、主観的・客観的指標を用いて行った。
研究項目② 対話における顕在意識の心的変容の検討:これまで開発しているTV雑談エンジンの高度化を進めるとともに、利用者の対話内容の評価を収集するために、 TV雑談スマホアプリ・Webアプリの開発を継続して実施した。さらに、利用者の対話意欲の向上に影響する心的要因である「共感」に着目し、TV視聴時の雑談において、エージェントとの共感を生む出す環境構築を実施した。具体的には、番組内の実況音声やソーシャルメディアのコメント内容・量に基づいて,番組の盛り上がりや爆笑の雰囲気を推定する。たとえば、スポーツ中継などの番組視聴時に、加点やファインプレーなどが発生した際に番組内の実況音声の韻律を模倣することで,場面に感情を移入したようにロボットを発話させることができる。また,ロボットが単体のみだけでなく、複数存在する際の,盛り上がり共有の効果の予備検証を実施した。
多職種連携によるIT技術を活用したネパール村落部のヘルスプロモーション
2017年4月 - 2020年3月
学術振興機構 科学研究費助成事業 基盤研究(C)
杉野 美礼, 神原 誠之, 沢辺 元司, 吉田 由記子, 内藤 毅, 溝畑 智子
対象村落住民及び学校生徒への身体測定、健康教育、身体測定値記録の保管を実施した。
マクワンプール郡ヘトゥダ市ネパール中西部の対象地区においては地域内の公立小学校において、身長、体重測定及び石鹸による手洗いを指導した。生徒各自に測定値を記録した紙を手渡し、全体の記録はリストで保管した。学校にとっては初めての身体測定と健康教育であったが、教員及び上級生が積極的に参加して実施を支援してくれた。女性グループを中心とした住民への身体測定及び健康教育も継続して実施された。女性グループのリーダーが中心となり場所の提供をし、体重、血圧測定の補助をした。血圧測定への関心が高く、現在使用している手首型血圧計は、女性グループメンバーが自分で測定できるように指導した。
カトマンズ近郊の対象村落においては、対象校及び近隣公立学校2校の教員を対象に、身体測定及び測定データー管理、健康教育についてのワークショップを行い、23名の教員が参加した。ワークショップでは教員は熱心に参加していたが、身体測定の演習では実施できない教員が多かった。対象校では身体測定を3回実施してきたが、測定方法を把握していない教員が多かったため、教員用のマニュアル作成が必要であることがわかった。コンピューターのデーター管理について、プログラム用のエクセル入力表を作成した。対象学校と協議し、学校教員にエクセル表に生徒の測定値を入力してもらうことで合意した。