久原 篤 (クハラ アツシ)
KUHARA Atsushi
職名 |
教授 |
学位 |
博士(理学)(名古屋大学) |
専門分野 |
分子遺伝学、光遺伝学, 動物生理学、神経行動学, 温度生物学, 脂肪代謝、神経ホルモン |
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クハラ アツシ
理工学部 生物学科
2025/07/09 更新
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久原 篤 (クハラ アツシ) KUHARA Atsushi
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名古屋大学 理学研究科 生命理学専攻 博士課程 修了
2001年4月 - 2004年2月
名古屋大学 理学研究科 生命理学専攻 修士課程 修了
1999年4月 - 2001年3月
甲南大学 理工学部 生物学科 教授
2017年4月 - 現在
甲南大学 理工学部 生物学科 准教授
2013年4月 - 2017年3月
甲南大学 理工学部 生物学科 講師
2011年4月 - 2013年3月
名古屋大学 理学部
2011年4月 - 2012年3月
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国名:日本国
名古屋大学
2009年10月 - 2011年3月
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国名:日本国
名古屋大学 理学部
2007年4月 - 2009年9月
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国名:日本国
名古屋大学 大学院理学研究科
2005年3月 - 2007年3月
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国名:日本国
日本学術振興会PD
2004年3月 - 2005年2月
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国名:日本国
動物の温度応答・順化の解析
基礎科学研究
研究期間: 2011年4月 - 現在
光技術装置の開発と利用による神経暗号の解読
JST戦略的創造研究推進制度(研究チーム型) (戦略的基礎研究推進事業:CREST)
研究期間: 2009年10月 - 2011年3月
温度を感知する嗅覚ニューロン
JST戦略的創造研究推進制度(研究チーム型) (戦略的基礎研究推進事業:CREST)
研究期間: 2005年4月 - 2009年9月
記憶学習の分子と神経局所回路
基礎科学研究
研究期間: 2002年4月 - 2005年3月
Ohta A., Sato Y., Isono K., Kajino T., Tanaka K., Taji T., Kuhara A.
PNAS nexus 3 ( 8(293) ) 1 - 13 2024年7月
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担当区分:最終著者, 責任著者
DOI: https://doi.org/10.1093/pnasnexus/pgae293
Cold Tolerance in the Nematode Caenorhabditis elegans 招待あり 査読あり
Kuhara A., Takagaki N., Okahata M., Ohta A.
Adv Exp Med Biol. 1461 33 - 46 2024年7月
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Okahata M, Sawada N, Nakao K, Ohta A, Kuhara A
Scientific Reports 14 ( 5401 ) 1 - 14 2024年3月
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Ohnishi K, Sokabe T, Miura T, Tominaga M, Ohta A, Kuhara A
Nature commun. 15 ( 1660 ) 1 - 13 2024年2月
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Motomura H., Ioroi M., Murakami K., Kuhara A.*, Ohta A.*
PNAS 119 ( 32 ) 1 - 9 2022年8月
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温度刺激による生体応答ダイナミクス 査読あり
山城芹奈, 太田茜, 久原篤( 担当: 分担執筆 , 範囲: メカノ受容体による低温適応調節メカニズム, 第1章 環境温度ストレスによる生体応答)
エヌ・ティー・エス 2023年5月
ブレインサイエンスレビュー 2009、嗅覚ニューロンにおけるG タンパクを介した温度受容メカニズム(共著)
久原篤( 担当: 共著 , 範囲: 嗅覚ニューロンにおけるG タンパクを介した温度受容メカニズム)
クバプロ書籍 2009年3月
香りの百科事典、"生物の嗅覚系 3. 線虫"(共著)
久原 篤 & 森 郁恵( 担当: 共著 , 範囲: 生物の嗅覚系 3. 線虫)
丸善出版 2005年2月
線虫 究極のモデル生物、"感覚刺激とそれに対する応答"(共著)
久原 篤 & 森 郁恵( 担当: 共著 , 範囲: 生物の嗅覚系 3. 線虫)
Springer出版 2003年11月
線虫の温度応答メカニズム:蛋白質による刺激受容が個体応答を引き起こすまでの道筋を暴く 招待あり 査読あり
藪内翔, 森雪永, 金村菜々子,久原篤
線虫の温度応答メカニズム:蛋白質による刺激受容が個体応答を引き起こすまでの道筋を暴く 65 ( 3 ) in press 2025年6月
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担当区分:最終著者, 責任著者 掲載種別:記事・総説・解説・論説等(学術雑誌)
Molecular mechanisms of temperature tolerance conserved between plants and animals and drug screening 招待あり 査読あり
Mori Y., Yabuuchi S., Sengoku S., Ohta A., Kuhara A.
Agrebio 9 ( 5 ) 52(388) - 57(393) 2025年4月
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担当区分:最終著者, 責任著者 掲載種別:記事・総説・解説・論説等(学術雑誌)
TRPチャネル以外の温度受容体 線虫から見つかってきた新たな温度受容メカニズム 招待あり 査読あり
大西康平, 太田茜, 久原篤
生物の科学 遺伝 78 ( 2 ) 105 - 111 2024年3月
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担当区分:最終著者, 責任著者 掲載種別:記事・総説・解説・論説等(学術雑誌)
Yamashiro S., Teranishi H., Motomura H., Ohta A., Kuhara A.
Low Temperature Science 81 19 - 26 2023年6月
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Neural circuit dynamics and intertissue networks controlling multi-sensing 招待あり 査読あり
Okahata M., Motomura H., Ohta A., Kuhara A.
AgreBio 7 ( 5 ) 80 - 86 2023年5月
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担当区分:最終著者, 責任著者 掲載種別:記事・総説・解説・論説等(学術雑誌)
学会発表等をこちらにまとめてあります(http://kuharan.com/publications/Kuhara_presentation_list.pdf)
こちらにすべて記載: http://kuharan.com/publications/Kuhara_presentation_list.pdf
学会発表等をこちらにまとめてあります(http://kuharan.com/publications/Kuhara_presentation_list.pdf)
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開催年月日: 2011年4月 - 現在
外温と内温で駆動される脳-多臓器連関回路による温度適応 招待あり
久原篤、太田茜
適応回路と内臓の研究会 (順天堂大学、東京) 2025年3月 適応回路と内臓の研究会
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開催年月日: 2025年3月
脂肪酸代謝関連酵素の核内での機能と小型動物の温度順化を制御する機構の解析
森雪永、福本晃久、岡畑美咲、三浦徹、水口洋平、豊田敦、太田茜、久原篤
冬眠生物学2.0 第二回若手領域会議 (横浜上郷・森の家、神奈川県) 2025年3月 冬眠生物学2.0
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開催年月日: 2025年3月
国名:日本国
C. elegansの低温耐性における咽頭筋のリソソーム銅輸送体の役割 国際共著
山城芹奈, 水野賢美, 本村晴佳, Christopher J. Chang, 太田茜, 久原篤
冬眠生物学2.0 第二回若手領域会議 (横浜上郷・森の家、神奈川県) 2025年3月 冬眠生物学2.0
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開催年月日: 2025年3月
国名:日本国
温度に馴なれるための遺伝子をセンチュウ研究から探る 招待あり
太田茜 (久原研究室)
ひょうごラジオカレッジ (ラジオ関西、ラジオ放送) 2025年2月 公益財団法人 兵庫県生きがい創造協会
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開催年月日: 2025年2月
国名:日本国
花王科学賞
2021年6月 花王芸術・科学財団
久原篤
日本学術振興会賞
2018年2月 日本学術振興会
久原篤
文部科学大臣表彰 若手科学者賞
2012年4月 文部科学大臣
久原篤
生物物理学会奨励賞
2011年9月 生物物理学会
久原篤
長瀬研究振興賞
2011年4月 長瀬科学技術振興財団
久原篤
C.エレガンスにおける高温順化と低温順化を繋ぐ生体回路の計算機構
2024年4月 - 2027年3月
学術振興機構 科学研究費助成事業 基盤研究(B)
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担当区分:研究代表者
低温環境への馴化を司る生体内サーキットの分子生理システムの遺伝学的解析
ミトコンドリア局在分子が核内で機能することで小型動物の低温耐性に関わる
2024年4月 - 2026年3月
学術振興機構 科学研究費助成事業 学術変革領域研究(A)
久原篤
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担当区分:研究代表者
温度適応の多様性を引き起こす適応回路ダイバーシティー
2024年4月 - 2026年3月
学術振興機構 科学研究費助成事業 学術変革領域研究(A)
久原篤
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担当区分:研究代表者
動物の温度適応における回路選択・機能構築センサス
2022年6月 - 2024年3月
学術振興機構 科学研究費助成事業 学術変革領域研究(A)
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担当区分:研究代表者
C.エレガンスの低温耐性・馴化における神経-腸-精子-筋を含む組織回路の演算機構
2021年4月 - 2023年3月
学術振興機構 科学研究費助成事業 基盤研究(B)
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低温環境への馴化を司る生体内サーキットの分子生理システムの遺伝学的解析
温度ストレスに対する微少金属イオンによる耐性制御
2024年10月 - 2028年3月
AMED, PRIME AMED, PRIME AMED, PRIME
久原篤
マルチサーモセンソリー情報の統合と修飾による個体の温度適応制御,
2021年10月 - 2025年3月
AMED, PRIME AMED, PRIME AMED, PRIME
久原篤
新規温度センサー分子の単離とそれを用いた応用技術の創出
2017年10月 - 2021年3月
その他省庁等 PRIME, AMED
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新規温度センサー分子の単離とそれを用いた応用技術の創出
民間財団研究費をまとめて記載しております
2011年4月 - 現在
その他財団等 民間財団研究費まとめ
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HP参照:http://kuharan.com/publications/award.html
行動に関わる神経活動の情報学的解析
2011年4月 - 2012年3月
その他財団等 堀科学芸術振興財団 研究助成
2025年度 動植物に共通する温度耐性の遺伝子の同定
研究費の種類: 校費等
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本研究から、これまでに植物の高温耐性に関わることが報告されたスプライソソーム因子 が、動物である線虫の高温耐性と低温耐性にも関わることが見つかりました。さらに線虫に おける該当遺伝子(emb-4)が、脂肪酸代謝に関わる酸性スフィンゴミエリナーゼや膜リン脂質 の局所的な構造に関わるリン脂質スクランブラーゼなどの遺伝子発現に影響を与えること で、高温耐性を制御していることが分かりました。 今回、動物と植物の高温耐性を制御する共通の遺伝子が見つかってきました。線虫のemb- 4遺伝子の類似遺伝子は、ヒトを含む動物から植物まで広く存在しているため、今後、さらに 解析を進めることで、高温に強い家畜や農作物の開発に繋がることが期待されます。
2024年度 低温耐性に関わる薬剤のスクリーニング
研究費の種類: 校費等
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線虫の低温耐性現象を用いることにより、安価でかつ短期間で体の低温耐性に関わる薬剤 のスクリーニングを行う実験系を構築することに成功しました。さらに、膨大な薬剤の中か ら、体の低温耐性を増強する薬剤を絞り込むだけではなく、薬剤が影響を与える遺伝子を見 つけることができました。薬品が臨床の場で使われるようになるには、多くの時間とコスト がかかりますが、本研究の実験系を使うことにより、薬剤スクリーニングから、作用機序の 研究までの基礎研究をハイスループットで行うことが可能です。 本研究で同定した抗がん剤レプトマイシンBとカンプトテシンを投与することにより、線 虫において低温耐性を獲得することが示されました。この研究を進めることで、将来、ヒト において同様の現象が存在するのであれば、遠隔地から重篤患者を輸送する際の数時間の低 温延命などに役に立つ可能性があると期待されます。
2023年度 体の温度順化に関わる新規温度受容体の同定
研究費の種類: 校費等
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「ヒトの目で働く光受容体(ロドプシン)などで知られるGタンパク質共役受容体GPCRが神経細胞で温度感知に関わり、体の温度への慣れに関わる」ことを線虫の解析から明らかにしました(Ohnishi et al., Nature communications, 2024)。 研究チームはシンプルな実験動物である線虫C. エレガンスの温度順化を解析してきました。今回、線虫の温度順化において、温度センサーとして機能するGタンパク質共役受容体GPCRの探索を行いました。遺伝子を抑制する技術であるRNA干渉法を用いて、約1000個のGPCRの中から温度順化に関わるGPCRを探索しました。そして、その中から、温度センサー候補のGPCRとして「SRH-40」を見つけました。 今回見つかったGPCR「SRH-40」を欠損した変異体線虫において、温度への慣れ(温度順化)に異常が見られ、頭部のADL温度受容ニューロンの温度への反応が低下していました。「SRH-40」を味覚ニューロンASEに導入したところ、味覚ニューロンASEが温度に反応するようになりました。同様に、「SRH-40」をショウジョウバエの培養細胞(S2R+細胞)に導入したところ、温度への反応が見られました。 以上の結果から、GPCR「SRH-40」が温度を感じる神経細胞で、温度受容に関わり、線虫個体の温度への慣れを調節することが分かりました。これは動物の温度受容神経細胞において、温度受容に関わるGPCRが、体の温度適応を調節することを示す初めてのケースです。感覚の分子機構はヒトから線虫まで保存されていることから、ヒトを含む動物の温度受容機構の理解や、ヒトの温度関連の疾患の原因解明に繋がるのではないかと期待されます。 *上記は甲南大学プレスリリース令和6年2月28日 p1より全文引用
2022年度 脳腸連関による内臓脂肪代謝と動物の温度馴化
研究費の種類: 校費等
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「環境の温度変化を感知した 神経細胞が腸に働きかけ、腸内の脂質量を調整することで体を温度に慣れさせる」ことを 線虫の解析から明らかにしました。 研究チームはシンプルな実験動物である線虫 C. エレガンス注1)の温度馴化を解析して きました。今回、「頭部→尾部→頭部」と全身を周回する神経回路が腸に働きかけ、腸内 の脂質量を変化させることで温度への慣れが調節されることが見かりました。 C. エレガンスは一度経験した温度を体内で記憶し、再び同様の温度刺激を受けた際に その温度につよくなることが分かりました。この温度に馴化する過程には CREB 注2)と いう転写因子が関与していました。CREB は、頭部の ASJ 温度受容ニューロン注3)の飼 育温度に応じた温度感受性の変化に寄与しており、ASJ と下流の RMG 介在ニューロン注 4)において温度馴化を制御していました。 頭部の温度受容ニューロン ASJ で受容された温度情報は、尾部に位置する PVQ 介在ニ ューロン注5)に伝達され、さらに PVQ から頭部の RMG 介在ニューロンへ伝達されます。 温度情報を受容した RMG は神経ペプチドの分泌を促します。神経ペプチドは、腸にある 神経ペプチド受容体で受容され、腸内の脂質分解酵素を活性化します。これにより腸に保 持されていた脂質の分解が進み、高温で飼育されると腸の脂質量が減り、より低い温度に 耐えられなくなると考えられます。 線虫からヒトまで保存されている生体調節メカニズムは多数存在います。哺乳類の中 には冬眠するために秋に脂肪を蓄えるものもおり、今回示した脳・腸連関の神経回路モデ ルが高等動物における温度への慣れの機構の理解に繋がるのではないかと期待されます。 引用: 温度への慣れに関わる脳・腸連関 プレスリリース 甲南大学 2022
2021年度 線虫C. elegansにおける全身周回性の神経回路による低温順化の制御
研究費の種類: 研究費
長瀬研究振興賞 (研究室所属の特任教員)
2025年4月 長瀬科学振興財団
受賞者: 研究室所属の特任教員
学術変革領域A 冬眠生物学2.0 第2回若手領域会議 優秀口頭発表賞(指導した院生)
2025年3月 学術変革領域A 冬眠生物学2.0
受賞者: 指導した院生
優秀発表賞 女性科学者の会 第15回学術大会(指導した学生1)
2024年10月 優秀発表賞 女性科学者の会 第15回学術大会
受賞者: 指導した学生
優秀発表賞 女性科学者の会 第15回学術大会(指導した学生3)
2024年10月 優秀発表賞 女性科学者の会 第15回学術大会
受賞者: 指導した学生
優秀発表賞 女性科学者の会 第15回学術大会(指導した学生2)
2024年10月 優秀発表賞 女性科学者の会 第15回学術大会
受賞者: 指導した学生
講義「基礎生物学演習I」における講義資料のインターネット公開
研究職についての職業紹介の講演_温度の感覚と脳の関係を探る
講義「動物生理学」における講義資料のインターネット公開
講義「生物学」における講義資料のインターネット公開
一日科学体験(高校生実習)の講師
2025年度
教育の責任(何をやっているか:主たる担当科目):
生物学入門(1年次配当、2単位)、基礎生物学実験(2年次配当、2単位)、生物学卒業実験(4年次配当、12単位)、生物学専門実験及び演習II(3年次配当、5単位)、基礎生物学演習 II (2年次配当、2単位)、比較生理学(1年次配当、2単位)、動物生理学(1年次配当、2単位)
教育の理念(なぜやっているか:教育目標):
生物学を学ぶことは生物学的知識を暗記することだと考えている学生や、新しい生物学的知識を教えてもらうことであると考えている学生が多い。大学で学ぶ生物学で重要なことは、生物学の知見を詳しく知ることだけではなく、どのような研究や実験から、どのような結果によって生物学的結果が導き出されたのかを考え、実際の実験科目で論理的思考からそのエッセンスを考察することである。この考える生物学の最初のステップは、生物学的な実験科目や基礎や演習科目で考えることである。そのプロセスは専門実習における発表やレポート、または卒業論文を作成するなかで身につけるが、講義においても学生に「考えて言葉にする」機会を提供することが望ましい。
教育の方法(どのようにやっているか:教育の工夫):
講義では、取り上げるテーマについて説明しながら関連する生物学的事象を紹介し、そこから何が分かるのかを受講生に理解や考えてもらう。特に低年時の基礎や演習科目では、 約10分の時間を与え、毎回、予習確認の小テストを行いそれを提出してもらう。また、講義内での感想や不明点などのレスポンスを紙に書いてもらい提出してもらう。それらは回収し、特に興味深い内容は講義内で紹介するよう努めている。生物学入門では大学で生物学を学ぶ上での広い意味でのコミュニケーション力や文章力を身につけるために、グループワークを積極的に取り入れている。生物学専門実験及び演習では、数名のチームを組んで議論をしながら実験内容の理解や面白いアイデアが得られるように導いている。教室(実習室)を巡りながら、その解析の目的を理解して自分の実験結果を班で議論し、全員の前で発表する機会を与え、参加者全員で議論を進める。その後、私が何を考えたかを説明し、テーマに戻って検討したことを位置付ける。基本的に正解のあるものも多いが、正解のないものもあるため、結果の誤解や論理の間違いは指摘する。また、生物学卒業実験においては、研究結果に対して常に疑問をもち議論することを求めている。卒業論文の発表会では、多くの教員や学生の前で発表を行い、質疑応答にも自ら答えることでプレゼンテーション力も身につけてもらう。
また、昨年度までに作製したオンデマンド動画を講義の予習や復習の教材としても活用できるように工夫している。
教育方法の評価・学習の成果(どうだったか:結果と評価):
講義では、受講生が考えをまとめることに習熟していくが、生物学的背景を押さえて資料を読み込む学生と、漫然と聴講している学生とには顕著な差異が見られる。実験科目は各実験ごとのトピックが他の実験とどのように繋がっているかを理解しているかどうかが重要であるが、それらの繋がりを捉えるために時間がかかるようである。
改善点・今後の目標(これからどうするか):
講義では、対象とする知見の背景説明を詳細にすること、事前学習として教科書を読む際の
ポイントを明確にすること、過去の講義を想起させることなど、考えるためのヒントの示し方 を工夫し、一歩踏み込んだ考察につなげたい。講義資料は改良を加えているが、内容を増やすかどうかを検討する必要がある。実習では、私が講評し指導する時間が足りなくなることがあり、時間配分の工夫が必要である。
根拠資料(資料の種類などの名称):
シラバス、講義資料、リアクションペーパー、授業改善アンケート(自由記述欄)
2021年1月 - 現在 日本生物物理学会 分野別専門委員
2025年3月 - 2025年5月 Graduate Women in Science (GWIS) National Fellowship Program 審査員
2024年2月 - 現在 日本神経科学学会 大会 プログラム委員
2024年2月 - 2024年9月 日本遺伝学会 選挙管理委員
2020年1月 - 2023年12月 日本比較生理生化学会 評議員
高大連携アウトリーチ活動履歴のまとめ:こちら->http://kuharan.com/publications/kuhara_outreach_list.pdf
役割:講師, 実演
2007年10月 - 現在
大阪府生物教育研究会の講師
2017年11月
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大阪府生物教育研究会の講師:線虫の温度応答を使い脳神経系を理解するというタイトルで講演と実習
理化学研究所CDB 高校教職員のための発生生物学実践講座
2017年8月
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理化学研究所CDB 高校教職員のための発生生物学実践講座の講師。
スイス連邦教育研究革新事務局 研究開発部門-COST 審査員
2015年6月
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スイス連邦教育研究革新事務局 研究開発部門-COST 審査員
大阪市立大学 テニュアトラック教員 外部評価委員
2014年12月 - 2016年3月
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大阪市立大学 テニュアトラック教員 外部評価委員
メディア報道のまとめ(100件以上):こちら-> http://kuharan.com/publications/press.html テレビ・ラジオ番組
虫の集い
http://www.wormjp.umin.jp/jp/index-j.html
線虫の日本人研究者のコミュニティーサイト
生物科学
wormbase
http://www.wormbase.org/
線虫C. elegansの情報の総合データベース
生物科学
久原研究室ホームページ
http://kuharan.com/index.html
生物科学
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