論文 - 池田 公司
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IT監査の理論的基盤
池田 公司
企業会計6月別冊 134 - 146 2001年6月
単著
本論文では,IT監査(情報システム監査)の三つの理論的方向性について検討している。すなわち,①1996年改訂版「システム監査基準」のように,内部監査の立場から企業の情報戦略の一環として展開する方向性,②伝統的財務諸表監査の理論的枠組みを拡張することにより,継続監査として展開する方向性,および③Elliott委員会報告書(1996年)で提唱されているように,出力情報のみでなく情報システム自体を要証命題として捉え,SysTrust/WebTrust業務として展開する方向性が検討されている。
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ディスクロージャーの電子化と監査業務の変化―IT監査の導入―
池田 公司
企業会計 52 ( 11 ) 30 - 36 2000年11月
単著
2000年月5月に「証券取引法及び金融先物取引法の一部を改正する法律」が成立し,2001年6月からEDINETが段階的に導入されることになった。本論文では,このようなディスクロージャーの電子化によって監査業務がどのように変化するかを,IT監査(情報システム監査)の観点から検討している。すなわち,電子情報開示を,①金融庁のEDINETやSECのEDGARのような法定開示と,②各企業のウェブサイトにおける任意開示(IRサイト)の二つの類型に区分して,監査上の問題点を明らかにしている。前者①に関しては,日本公認会計士協会の「財務諸表及び監査報告書の電子化とその対応:中間報告」(2000年)や,カナダ勅許会計士協会(CICA)の「情報の電子ファイリング:コントロールと監査」(1995年)等が具体的な取り組みとして挙げられる。電子ファイリングシステムにおいて,情報のインテグリティを保証するためのコントロールが設計され,かつ有効に機能しているかを検証することが監査要点となる。他方,後者②に関しては,継続監査の考慮が必要となる。
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予測財務情報の開示と監査 -アメリカ,カナダ,イギリス,オーストラリアおよび日本における経営者の意識調査-
池田 公司
甲南経営研究 36 ( 1 ) 65 - 83 1995年
単著
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The Impact of Information Technology on Auditing
IKEDA Koji
Konan Business Review 35 ( 3-4 ) 127 - 145 1995年
単著
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Disclosure and Audit of Prospective Financial Information -A Survey of Managements' Attitude in USA, Canada, UK, Australia and Japan-
IKEDA Koji
Konan Business Review 36 ( 1 ) 65 - 83 1995年
単著
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A Conceptnal Framework of Internal Control -Based on the CICA Research Projects-
IKEDA Koji
Konan Business Review 36 ( 2 ) 23 - 60 1995年
単著
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Financial Forecasts and Information Systems
IKEDA Koji
Konan Business Review 34 ( 1 ) 23 - 46 1993年
単著
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Auditing the Development of Computing Systems
IKEDA Koji
Konan Business Review 33 ( 3-4 ) 153 - 168 1993年
単著