岡田 元浩 (オカダ モトヒロ)
OKADA Motohiro
職名 |
教授 |
学位 |
博士(経済学)(京都大学), 経済学修士(同志社大学) |
専門分野 |
経済学説、経済思想 |
外部リンク |
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岡田 元浩 (オカダ モトヒロ) OKADA Motohiro
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経済学史学会(国内)
1988年4月 - 現在
経済理論学会(国内)
2003年4月 - 現在
社会政策学会(国内)
2003年4月 - 現在
The European Society for the History of Economic Thought
2013年5月 - 現在
The History of Economics Society
2024年8月 - 現在
Conflict between Alfred Marshall's Illumination of the Distinctiveness of Labour and His Neoclassicist Faith 査読あり
Motohiro Okada
経済学史研究(The History of Economic Thought) 65 ( 1 ) 52 - 74 2023年7月
Friedrich von Wieser on labour 査読あり 国際誌
Motohiro Okada
The European Journal of the History of Economic Thought 29 ( 1 ) 21 - 39 2022年2月
Maffeo Pantaleoni on labour exchange: bridge between neoclassicism and Fascism 査読あり 国際誌
Motohiro Okada
The European Journal of the History of Economic Thought 28 ( 2 ) 179 - 200 2021年4月
Revisiting the Böhm-Bawerk–Edgeworth Controversy: Early Neoclassical Economists and Labour Exchange 査読あり 国際誌
Motohiro Okada
Review of Political Economy 29 ( 4 ) 636 - 651 2017年10月
Vilfredo Pareto on Labor: A Critical Re-examination 査読あり 国際誌
Motohiro Okada
Forum for Social Economics 45 ( 1 ) 19 - 40 2016年4月
巨視的経済理論の軌跡 -リカードウ, マルサスから「ケインズ革命」まで-
岡田元浩( 担当: 単著)
名古屋大学出版会 1997年1月 ( ISBN:4-8158-0309-9 )
現代経済学史の射程 -パラダイムとウェルビーイングー
長尾伸一、梅澤直樹、平野嘉孝、松嶋敦茂 編著( 担当: 共著 , 範囲: 第5章 リカードウの貨幣経済理論とその史的意義 (131-144頁))
ミネルヴァ書房 2019年3月 ( ISBN:978-4-623-08437-1 )
マーシャルと同時代の経済学
井上琢智、坂口正志 編著( 担当: 共著 , 範囲: 第8章 貨幣経済理論史におけるマーシャルの位置 -とくにヴィクセルとの比較においてー(193-210頁))
ミネルヴァ書房 1993年6月 ( ISBN:4-623-02241-2 )
Marx’s anti-neoclassicist views on labour exchange: another possibility of the labour power–labour distinction implied in his drafts
Motohiro Okada
マルクス生誕200年国際シンポジウム (法政大学) 2018年12月
開催年月日: 2018年12月
Reappraisal of Karl Marx's anti-neoclassical perspective on labour exchange: for the 200th anniversary of his birth
Motohiro Okada
経済学史学会第82回全国大会 (東京大学) 2018年6月
開催年月日: 2018年6月
A reappraisal of Karl Marx’s views on labour exchange: for the 200th anniversary of his birth 招待あり
Motohiro Okada
Invited lecture in the School of Economics, Xiamen University (厦门大学(Xiamen University)) 2018年3月
開催年月日: 2018年3月
国名:中華人民共和国
Friedrich von Wieser on Labour
Motohiro Okada
経済理論学会第65回大会 (中央大学) 2017年10月
開催年月日: 2017年10月
Maffeo Pantaleoni on Labor
Motohiro Okada
経済理論学会第64回大会 (福島大学) 2016年10月
開催年月日: 2016年10月
(Book Review)Wolfram Elsner, Torsten Heinrich, and Henning Schwardt. The Microeconomics of Complex Economies: Evolutionary, Institutional, Neoclassical, and Complex Perspectives. Elsevier, 2015, xxxi + 566pp.『甲南経済学論集』第 56 号 第 3・4 号, 2016 年 3 月, 87–98 頁(Konan Economic Papers, Vol. 56, No. 3・4, March 2016, pp. 87–98).
2016年3月
書評
(Book Review) Lee, Frederic. A History of Heterodox Economics: Challenging the Mainstream in the Twentieth Century. Abingdon and New York: Routledge, 2009, x + 354 pp. 『経済学史研究』第 52 巻 第 2 号, 2011 年 1 月, 138–140 頁(The History of Economic Thought, 52 (2), January 2011, pp. 138–140 ).
2011年1月
書評
(Book Review)Hollander, Samuel. The Economics of Karl Marx. Cambridge: Cambridge University Press, 2008 , xvi + 532 pp. 『経済学史研究』第 51 巻 第 1 号, 2009 年 7 月, 93–95 頁(The History of Economic Thought, 51 (1), July 2009, pp. 93–95).
2009年7月
書評
(Book Review) 中路敬 『アーヴィング・フィッシャーの経済学 ー均衡・時間・貨幣をめぐる形成過程ー』 日本経済評論社, 2002年, viii + 221 頁. 『経済学史学会年報』第 44 号, 2003 年 11 月, 133–134 頁(Annals of the Society for the History of Economic Thought, No. 44, November 2003, pp. 133 –134).
2002年11月
書評
(Book Review) David Laidler. Fabricating the Keynesian Revolution: Studies of the Inter-war Literature on Money, the Cycle, and Unemployment. Cambridge University Press, 1999, xvi + 380pp. 『経済学史学会年報』第 39 号, 2001 年 5 月, 196–197 頁(Annals of the Society for the History of Economic Thought, No. 39, May 2001, pp. 196–197).
2001年5月
書評
2023年度 19世紀後期から20世紀前期に至る労働学説の研究
研究費の種類: 教員研究費
2024年度 19世紀後期から20世紀前期に至る労働学説の研究
研究費の種類: 教員研究費
2024年度
教育の責任(何をやっているか:主たる担当科目):
「経済学の歴史」(2年次配当 4単位)、「現代経済学の諸潮流」(3・4年次配当 2単位)、「基礎ゼミⅠ」(1年次配当 2単位)、「基礎ゼミⅡ」(1年次配当 2単位)、「キャリアゼミ」(2年次配当 2単位)、「ゼミⅠ」(2年次配当 2単位)、「ゼミⅡ」(3年次配当 4単位)、「ゼミⅢ」(4年次配当 2単位)
教育の理念(なぜやっているか:教育目標):
私の研究分野は経済学説史である。私の主要な教育使命は、自身が研究で培ってきた知見を元に、学生たちが段階的に経済学説史についての知識を深め、その意義を会得するための授業を実践することにあると考える。「基礎ゼミⅠ」では、「経済学史入門」と題して、高校の教科書にも登場する著名経済学者を中心に、新入生受講者が経済学の歴史の初歩にふれる機会を提供している。「経済学の歴史」では、古代ギリシアや中世の時代から現代に至る経済学の歩みについて講義をおこなうことで、受講生が経済学説史に関する基礎的かつ包括的な知識を得ることを目的としている。さらに「現代経済学の諸潮流」では、主流派経済学である新古典派と、新古典派以外の経済学派・経済学者の学説を比較対照することで、歴史的観点を重視しながらも、それらの学説がもつ現代的意義を明らかにし、多様な経済学アプローチを知ることの重要性を受講生が理解することを目指している。
「ゼミⅠ」、「ゼミⅡ」、「ゼミⅢ」では一貫して、[「共に助け合う社会」の思想と実践を学ぶ]というテーマの下、生活協同組合、労働組合、NGOやNPOといった組織団体についての研究学習をおこなっている。ここでも、それらの活動の偉大な先駆者というべきロバアト・オウエンや賀川豊彦を取り上げ、経済学説史研究者としての私の知見を応用している。
教育の方法(どのようにやっているか:教育の工夫):
「経済学の歴史」や「現代経済学の諸潮流」では、上記の教育目的に適合する市販教科書を見出しがたいため、両授業とも私自身が授業テキストを作成し、それを元に講義をおこなっている。「経済学の歴史」は180頁余、「現代経済学の諸潮流」は120頁余に及ぶ分量のテキストを作成した。「基礎ゼミⅠ」においては、クイズやエピソードを挟みながら、受講者である新入生が親しみやすい講義資料を用意した。また、「ゼミⅠ」、「経済学の歴史」、「現代経済学の諸潮流」のいずれの授業においても、各授業の終わりにリアクションペーパーの記入・提出を受講生に課している。これを成績評価に含めるとともに、受講生の講義理解度を把握し、フィードバックをおこなっている。
「ゼミⅠ」、「ゼミⅡ」では、それぞれのレベルで、テキストの輪読と、個人・グループ両面でのプレゼンテーションを取り混ぜ、受講生がバランスのとれた知識やスキルを身につけることができるように努めている。「ゼミⅢ」では卒業論文作成を課題とし、受講生が3年間にわたるゼミでの研究学習と、甲南大学での勉学の有意義な締め括りをおこなうことを目指している。
教育方法の評価・学習の成果(どうだったか:結果と評価):
「経済学の歴史」や「現代経済学の諸潮流」に対する学生の授業評価には少なからぬ差がある。講義の趣旨・内容を的確に理解し、高い評価を与える学生がいる反面、受講の意義をほとんど感じていない学生もいる。特に後者の場合、経済理論や歴史に関する基礎的知識の不足が大きく影響していると思われる。これらには大学入学以前に培うべきものが多く含まれており、頭を悩ませる種となっている。
「ゼミⅠ」や「ゼミⅡ」ではまずまず満足のいく成果が得られているが、「ゼミⅢ」を履修しない学生も多く、ゼミでの研究学習が完遂せずに卒業していくことは残念である。
改善点・今後の目標(これからどうするか):
「経済学の歴史」や「現代経済学の諸潮流」の講義内容を十分に理解するための前提となる、受講生の経済理論や歴史に関する知識については、その不足を、限られた時間の中で、どう埋めていくかが、とりわけ重要課題といえる。経済理論については、ミクロ経済学やマクロ経済学の基礎を復習する時間を設けている。また、歴史の知識についても、関連ビデオ教材等に接して、具体的に吸収してもらうことに努めている。今後はこれらの機会をさらに有効なものとする方策を模索したい。
「ゼミⅢ」に関しては、卒業論文の作成が大学での研究学習の総括として、かけがえのない意義を有し、かつ、フォーマル・ライティング力を身につけることで、社会人となった暁にも役立つことを、学生が理解し、「ゼミⅢ」の履修率の向上を導くように努めたい。
根拠資料(資料の種類などの名称):
シラバス、授業資料、リアクションペーパー、授業改善アンケート