講演・口頭発表等 - 北村 達也
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口形に着目した発話訓練が音声に及ぼす影響
設楽郁巳, 北村達也, 牧野桃子, 山根典子
日本音響学会春季研究発表会 (拓殖大学) 2024年3月 日本音響学会
開催年月日: 2024年3月
国名:日本国
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音声生成系の様々な可視化手法 招待あり
北村達也
日本音響学会春季研究発表会 (拓殖大学) 2024年3月 日本音響学会
開催年月日: 2024年3月
国名:日本国
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EMAを用いた日本語母音の時間的な伸長と調音運動の検討
白勢彩子, 北村達也
日本音響学会春季研究発表会 (拓殖大学) 2024年3月 日本音響学会
開催年月日: 2024年3月
国名:日本国
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ポップアウトボイス話者の声帯振動観測の試み
北村達也, 榊原健一, 内尾紀彦, 山中絢太, 能田由紀子, 天野成昭
日本音響学会春季研究発表会 (拓殖大学) 2024年3月 日本音響学会
開催年月日: 2024年3月
国名:日本国
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コミュニケーションロボットとの対話における交替潜時および交替シグナルの影響
櫻井裕真, 榎本佐知子, 北村達也, 梅谷智弘
CNR研究会 (オンライン) 2024年1月
国名:日本国
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コミュニケーションロボットを用いたWeb検索支援システム
谷川創太郎, 筒井大翔, 山泰斗, 北村達也, 梅谷智弘
第24回計測自動制御学会システムインテグレーション部門講演会 (新潟) 2023年12月 計測自動制御学会
国名:日本国
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発声訓練支援システム「スマートチューブ」の臨床的効果の検討
川村直子, 北村達也, 前川圭子
日本音声言語医学会学術講演会 (倉敷市) 2023年10月 日本音声言語医学会
開催年月日: 2023年10月
国名:日本国
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超音波画像診断法による口蓋形状の造影について
北村達也, 孫静, 林良子, 能田由紀子, 前川喜久雄
日本音響学会秋季研究発表会 (名古屋市) 2023年9月 日本音響学会
開催年月日: 2023年9月
国名:日本国
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音声治療の継続性向上のためのゲームアプリの開発
村井武人, 川村直子, 北村達也
日本音響学会秋季研究発表会 (名古屋市) 2023年9月 日本音響学会
開催年月日: 2023年9月
国名:日本国
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音声障害患者を対象とした発声訓練支援システム「スマートチューブ」の評価
川村直子, 北村達也, 前川圭子
日本音響学会秋季研究発表会 (名古屋市) 2023年9月 日本音響学会
開催年月日: 2023年9月
国名:日本国
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ポップアウトボイス生成時における母音声道形状の分析
相馬, 深澤, 竹本, 北村, 天野
日本音響学会秋季研究発表会 (名古屋市) 2023年9月 日本音響学会
開催年月日: 2023年9月
国名:日本国
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口角の高さを指標にした発声訓練法の検討
設楽郁巳, 安田奈央, 北村達也, 牧野桃子, 山根典子
日本音声学会全国大会 (札幌市) 2023年9月 日本音声学会
開催年月日: 2023年9月
国名:日本国
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使える音声資料の作り方を再考する:準備・録音・分析など
河原英紀, 榊原健一, 水町光徳, 矢田部浩平, 北村達也, 森勢将雅
日本音響学会音声コミュニケーション研究会 (オンライン) 2023年9月 日本音響学会
開催年月日: 2023年9月
国名:日本国
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Development and Evaluation of an Internet of Things Device and Social Networking Service-Based e-Health System for Home Practice of Straw Phonation
IALP2023 2023年8月
開催年月日: 2023年8月
国名:ニュージーランド
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クラウドAIを利用した公共図書館サービスロボットの実証評価
榎本佐知子, 筒井大翔, 北村達也, 梅谷智弘
ROBOMEC2023 (名古屋市) 2023年6月 日本機械学会 ロボティクス・メカトロニクス部門
開催年月日: 2023年6月 - 2023年7月
国名:日本国
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チューブ発声訓練支援システムにおけるゲーミフィケーション導入の試み
村井武人, 北村達也, 川村直子
音学シンポジウム (電気通信大学) 2023年6月
開催年月日: 2023年6月
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Singing voice range profiling toolbox with real-time interaction and its application to make recording data reusable
Hideki Kawahara, Ken-Ichi Sakakibara, Kohei Yatabe, Mitsunori Mizumachi and Tatsuya Kitamura
SOUND AND MUSIC COMPUTING CONFERENCE 2023 TOGETHER WITH STOCKHOLM MUSIC ACOUSTIC CONFERENCE 2023 (Stockholm) 2023年6月
国名:スウェーデン王国
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Singing voice profiling toolbox with real-time interaction and its application to make recording data reusable
Stockholm Music Acoustics Conference 2023 (SMAC 2023) 2023年6月
開催年月日: 2023年6月
国名:スウェーデン王国
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女性声優の声質表現語抽出の試み
安田茉, 北村達也
日本音響学会音声研究会 2023年3月
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発話訓練経験による文章発話時の顔ランドマーク変位の違い
安田奈央, 北村達也
日本音響学会春季研究発表会 (オンライン) 2023年3月 日本音響学会
国名:日本国
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SNSを活用した音声障害リハビリテーション支援システムの有用性評価,
川村直子, 北村達也
日本音響学会春季研究発表会 2023年3月
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超音波診断装置による調音運動観測におけるプローブ位置の補正
大山陣, 北村達也, 孫静, 林良子
日本音響学会春季研究発表会 (オンライン) 2023年3月 日本音響学会
国名:日本国
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顔の動きをフィードバックする発話訓練支援システムの検討
設楽郁巳, 関和広, 北村達也
日本音響学会春季研究発表会 (オンライン) 2023年3月 日本音響学会
国名:日本国
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RTミドルウェアによるヒト型漫才ロボット制御の試み
都出若那, 中村紘稀, 北村達也, 梅谷智弘
計測自動制御学会関西支部・システム制御情報学会シンポジウム 2023年1月
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AI対話ロボットによるキャンパスの知能化
陸鳴宇, 筒井大翔, 梅谷智弘, 北村達也
第15回サイエンスフェア in 兵庫 2023年1月
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音声対話を用いた図書館ヘルプデスク支援ロボットの運用評価
梅谷智弘, 北村達也
RSJ2022 (東京都) 2022年9月 日本ロボット学会
開催年月日: 2022年9月
国名:日本国
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Eテレの児童向け教育番組における単語出現頻度
北村達也, 川村よし子
言語資源ワークショップ2022 2022年9月
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Perceptual Evaluation of Penetrating Voices through a Semantic Differential Method,
Tatsuya Kitamura, Naoki Kunimoto, Hideki Kawahara, Shigeaki Amano
INTERSPEECH 2022 (online) 2022年9月 ISCA
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音声情報伝達の確実性向上のためのポップアウトボイスの特徴解明
天野成昭, 河原英紀, 牧勝弘, 北村 達也, 山川仁子, 能田由紀子
日本音響学会秋季研究発表会 2022年9月 日本音響学会
国名:日本国
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鼻腔・副鼻腔の単純化した形状モデルの音響特性の検討
伯田亜海, 竹本浩典, 北村達也
日本音響学会秋季研究発表会 2022年9月 日本音響学会
国名:日本国
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2段階モデルによるrtMRI動画からの輪郭抽出
藤澤流以, 堀井千陽, 天野沢海, 竹本浩典, 北村達也, 能田由紀子, 前川喜久雄
日本音響学会秋季研究発表会 2022年9月 日本音響学会
国名:日本国
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日本語話者10名の正中面における/k/の声道形状の分析
天野沢海, 藤澤流以, 竹本浩典, 北村達也, 能田由紀子, 前川喜久雄
日本音響学会秋季研究発表会 2022年9月 日本音響学会
国名:日本国
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Vocal-Tract Area Functions with Articulatory Reality for Tract Opening 国際共著
Zhao Zhang, Ju Zhang, Jianguo Wei, Kiyoshi Honda, Tatsuya Kitamura
INTERSPEECH 2022 (online) 2022年9月 ISCA
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An objective test tool for pitch extractors' response attributes
Hideki Kawahara, Kohei Yatabe, Ken-Ichi Sakakibara, Tatsuya Kitamura, Hideki Banno, Masanori Morise
INTERSPEECH 2022 (online) 2022年9月 ISCA
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様々なSN比におけるポップアウトボイスの検出
北原真冬, 田嶋圭一, 米山聖子, 北村達也, 河原英紀, 天野成昭
日本音響学会秋季研究発表会 2022年9月 日本音響学会
国名:日本国
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ポップアウトボイスの個人内変化に伴う声帯振動特性と声道音響特性の変化
北村達也, 能田由紀子, 榊原健一, 河原英紀, 天野成昭
日本音響学会秋季研究発表会 2022年9月 日本音響学会
国名:日本国
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磁気センサシステムによる調音運動計測のための口蓋・咬合面の計測法
能田由紀子, 北村達也, 竹本浩典, 前川喜久雄
日本音響学会秋季研究発表会 2022年9月 日本音響学会
国名:日本国
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拡張音声モーフィングによるポップアウト属性の検証可能性
河原 英紀,森勢 将雅,榊原 健一,北村 達也,牧 勝弘
日本音響学会秋季研究発表会 2022年9月 日本音響学会
国名:日本国
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Eテレの児童向け教育番組における単語出現頻度
北村達也, 川村よし子
言語資源ワークショップ2022 (オンライン) 2022年8月 国立国語研究所
開催年月日: 2022年8月
国名:日本国
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チューブ発声法の自主練習を支援する小型視覚的フィードバックシステムの試作
川村直子, 北村達也
日本言語聴覚学会 (新潟市) 2022年6月 日本言語聴覚学会
開催年月日: 2022年6月
国名:日本国
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コロナ禍における児童の音声および口唇運動の収録
北村達也, 白勢彩子
音学シンポジウム2022 (オンライン) 2022年6月
国名:日本国
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クラウド音声APIを利用した図書館ヘルプデスク支援ロボットの試作
梅谷智弘, 的場瞳, 榎本佐知子, 陸鳴宇, 北村達也
ROBOMECH2022 (札幌市) 2022年6月 日本機械学会
国名:日本国
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変調周波数伝達特性と周波数応答で音声処理を調べよう
河原英紀 (和歌山大学), 矢田部浩平 (東京農工大学), 榊原健一 (北海道医療大学), 北村達也 (甲南大学), 坂野秀樹 (名城大学), 森勢将雅 (明治大学)
音学シンポジウム2022 (オンライン) 2022年6月
国名:日本国
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躍度による調音運動の流暢性評価の試み,
大上舞歌, 北村達也
日本音響学会音声研究会 2022年3月
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SNSによる声かけ機能を有する発声練習支援システムの試作
川村直子, 北村達也
日本音響学会音声研究会 2022年3月
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SD法による通る声の特性解析
國本尚輝, 北村達也, 河原英紀, 天野成昭
日本音響学会関西支部若手の会 (オンライン) 2021年12月
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発話のしにくさを自覚する話者の調音運動の観察
北村達也, 能田由紀子, 吐師道子
日本音声学会研究例会 2021年12月 日本音声学会
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チューブ発声法による音声リハビリ支援システム「スマートチューブ」の運用
川村直子, 北村達也
日本音響学会関西支部若手の会 (オンライン) 2021年12月 日本音響学会
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健常発話者の発話のしにくさの自覚に関係する発話過程の検討
古田尚久, 北村達也, 林良子, 能田由紀子, 鵜木祐史
日本音響学会聴覚研究会 2021年11月
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人名想起課題における非流暢性の調音運動観察
林良子, 孫静, 北村達也, 定延利之
日本音響学会春季研究発表会 (オンライン) 2021年3月 日本音響学会
国名:日本国
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音楽およびさまざまな音響コンテンツを用いた音響システム計測用ツールの試作について
河原英紀(和歌山大)・矢田部浩平(早大)・榊原健一(北海道医療大)・水町光徳(九工大)・北村達也(甲南大)・坂野秀樹(名城大)
応用音響研究会 2021年3月
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音声収録におけるスマートデバイスなどを用いた音圧較正の検討
河原英紀, 榊原健一, 水町光徳, 北村達也
日本音響学会聴覚研究会 2021年3月 日本音響学会
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日本語話者10名の正中面における母音声道形状の分析
天野沢海, 竹本浩典, 北村達也, 能田由紀子, 前川喜久雄
日本音響学会春季研究発表会 (オンライン) 2021年3月 日本音響学会
国名:日本国
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音声収録におけるスマートデバイスなどを用いた音圧較正の検討
原 英紀 榊原 健一 水町 光徳 北村 達也
日本音響学会聴覚研究会 2021年1月
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発話のしにくさに関する意識や実態に関するアンケート調査
北村達也, 能田由紀子, 吐師道子, 竹本浩典
聴覚研究会資料
開催年月日: 2018年1月
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磁気センサシステムによる発話観測における調音空間の計測 (音声)
北村 達也, 能田 由紀子, 吐師 道子, 波多野 博顕
電子情報通信学会技術研究報告 = IEICE technical report : 信学技報 一般社団法人電子情報通信学会
開催年月日: 2014年11月
Northern Digital Inc.のWave speech research system(Wave)は発話器官に貼り付けた複数のセンサをトラッキングするシステムである.本研究では,Waveを用いた調音運動観測において被験者の咬合面と口蓋の形状を計測することによって調音空間を決定した.被験者の上顎の歯型(口蓋を含む)をWaveの5自由度センサを4個埋め込んだバイトプレート上に固定し,それを被験者にくわえさせることによって咬合面を計測した.計測によって得られた咬合面を調音空間のxz平面とし,それに直交する線をy軸とした.さらに,歯型の口蓋をWaveの口蓋計測用プローブでなぞることによって口蓋の形状を計測した.
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基本周波数のシフトが個人性知覚に及ぼす影響
北村 達也, 川元 広樹
電子情報通信学会技術研究報告. EA, 応用音響
開催年月日: 2013年7月
男性話者5名の文音声を対象にして基本周波数のシフトが個人性知覚に与える影響を調査した.オリジナルの基本周波数に対して,-6半音から+6半音まで2半音ずつシフトさせた分析合成音を刺激音とした.その刺激音をオリジナルの基本周波数をもつ刺激音と対で実験協力者に提示し,2つの刺激音の話者が同一か否かを回答させた.その結果,オリジナルの基本周波数から±2半音のシフトは話者識別への影響が小さいことが明らかとなった.この知覚特性は,声の高さの判定に関する知覚特性とは異なるものであった
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ATR音声データベースセットCの文音声の個人性類似度(学生ポスターセッション,音声アプリケーション,一般)
川元 広樹, 北村 達也
電子情報通信学会技術研究報告. SP, 音声
開催年月日: 2013年2月
ATR音声データベースセットCの関東出身男性話者20名による文音声を対象にして聴取実験に基づき音声の個人性の類似度評価を行った。実験協力者40名を対象に2話者の文音声を聴かせ、その類似度を評定させた。得られた結果を多次元尺度構成法により処理して話者を知覚空間上に布置した。
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破裂子音および摩擦子音発声時の声道容積変化の計測(一般セッション,福祉と音声処理,一般)
北村 達也, 波多野 博顕
電子情報通信学会技術研究報告. SP, 音声
開催年月日: 2012年11月
有声,無声の破裂子音および摩擦子音生成時の声道容積の変化を計測した.成人男性1名を対象にしてこれらの子音を含む3モーラの無意味語生成時の3次元MRI動画を観測し,声道内に閉鎖もしくはせばめが形成されている時間区間の声道容積を計測した.その結果,有声破裂子音/d/生成時の声道閉鎖時の声道容積はほぼ単調に増加し,その値は常に無声破裂子音/t/よりも大きかった.また,有声破裂子音/d/と有声摩擦子音/z/の生成時の声道容積を比較すると,前者の方が最大値と増加幅が大きいという結果が得られた.
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声道の局所的伸縮による話者正規化(聴覚・音声・言語とその障害,一般)
北村 達也, 竹本 浩典, 足立 整治
電子情報通信学会技術研究報告. SP, 音声
開催年月日: 2010年2月
Vocal tract length sensitivity functionを用いて声道伝達関数の話者正規化を試みた.Vocal tract length sensitivity functionとは,声道の長さ方向の局所的伸縮がフォルマント周波数に与える影響を求める関数である.これを用いて成人男性6名の日本語5母音の第1から第4フォルマント周波数が目標話者のものと一致するよう声道断面積関数を変形した.そして,元の声道断面積関数から変形後への写像として声道ワーピング関数を求めた.その結果,(1)得られた声道ワーピング関数の形状は線形ではない,(2)変形後の声道断面積関数の声道長は目標話者のものと異なる,(3)各母音の声道ワーピング関数は話者内でも形状が異なる,ということが明らかになった.
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A6.情動による声道形状変化のMRI観測(研究発表,音声学会2009年度(第23回)全国大会発表要旨)
北村 達也
音声研究
開催年月日: 2009年12月
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MRIに基づく音声生成の研究手法の概要(感情音声,韻律,声質,音声生成・知覚,脳機能,一般)
竹本 浩典, 北村 達也
電子情報通信学会技術研究報告. SP, 音声
開催年月日: 2009年6月
MRIは音声生成の研究に有用なツールである.近年,声道を精密に計測する撮像法が開発され,誰もが利用できるようになっている.しかし,MRIを用いた音声研究はまだ少数である.それはMRIの特性とそのデータ処理に関する情報が不足しているからであると考えられる.そこで本稿では,音声生成研究で利用されている3種類の撮像法,通常撮像法,発話同期撮像法,動画撮像法と,そのMRIデータの処理過程について概説する.また,声道の音響解析手法として縦続円筒管モデル,時間領域差分法を紹介する.そして,MRIを用いた音声研究の今後の展望について述べる.
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母音発話MRIデータに基づく声道模型の音響特性(立体音響・トランスデューサ/一般)
北村 達也, 竹本 浩典, 本多 清志
電子情報通信学会技術研究報告. EA, 応用音響
開催年月日: 2007年11月
ATR母音発話MRIデータから抽出した声道の音響特性を明らかにするために,このMRIデータから日本語5母音の声道模型を光造形により作製し,その音響特性を測定した.声道模型の口唇部から入力したOptimized Aoshima's time-stretched pulse (OATSP)信号を声門部に固定したプローブマイクで収録し,声道模型の音響特性を求めた.この測定手法を用いることによって,声門閉鎖時に出現する喉頭腔共鳴を含む声道音響特性を測定することができた.得られた測定結果は,各種の声道音響解析手法に対して,精度を検証するための基準値の1つとなる.
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物真似タレントによる物真似音声の分析(合成,生成,韻律,一般)
北村 達也
電子情報通信学会技術研究報告. SP, 音声
開催年月日: 2007年10月
物真似音声が似ていると知覚される要因を調べるため,プロの物真似タレントによる物真似音声と対象話者の音声を比較した.2つの文章音声を分析した結果,基本周波数の平均値は対象話者の音声より20Hz前後高く,その変動パターンはこれらの話者の間でよく似ていた.スペクトルに関しても,その概形や第1,第3,第4ホルマント周波数が対象話者のもに近付けられていた.さらに,声帯音源特性を表す,DFTスペクトルの第1,第2調波の振幅差(H1-H2)もこれらの話者間で近い値を示した.一方,第2ホルマント周波数は話者間で異なっており,音節継続時間長は対象話者のものに近付ける傾向が見られなかった.
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MRIによる歯列計測法 : 熱可塑性エラストマー製マウスピースを用いて
北村 達也, 平田 宏之, 本多 清志, 藤本 一郎, 島田 育廣, 正木 信夫, 西川 員史, 福井 孝太郎, 高西 淳夫
電子情報通信学会技術研究報告. MI, 医用画像
開催年月日: 2007年7月
熱可塑性エラストマーを成形してマウスピースを作り,これを用いて磁気共鳴画像法(MRI)により歯列形状を計測する手法を開発した.この素材には食品用パラフィンが混ぜ合わされているため,MRIによって高輝度に造影される.また,真空状態で成形するため,マウスピースに気泡が入りにくく,その結果ムラのないMR画像が得られる.一方で,歯列は低輝度に造影されるため,マウスピースとの間にコントラストが生じ,歯列形状を抽出することができる.
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声門開放時の声道共鳴特性(聴覚・音声・言語とその障害,一般)
竹本 浩典, 北村 達也, モクタリ パーハム, 足立 整治, 本多 清志
電子情報通信学会技術研究報告. SP, 音声
開催年月日: 2007年3月
日本語5母音の声道断面積関数を用いて,声門インピーダンスを考慮することにより,声門開放が伝達関数に及ぼす影響を解析した.声門が開放すると声道共鳴は開管共鳴に近づくため,第1フォルマントは上昇する.喉頭腔共鳴の周波数が上昇しながら弱まるため,喉頭腔共鳴の誘導する第4フォルマントは周波数が上昇しながら減衰して消失する.その他のフォルマントでは,体積速度の節が喉頭腔と咽頭腔の境界に現れるため,声道共鳴は喉頭腔を除いた声道の閉管共鳴で近似できる.
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単母音の音響特徴量の変化が個人性知覚に与える影響(聴覚・音声・言語とその障害,一般)
北村 達也, 齋藤 毅
電子情報通信学会技術研究報告. SP, 音声
開催年月日: 2007年3月
サーストンの一対比較法により各種特徴量の個人性知覚に関する寄与の間隔尺度を求めた.成人男性話者10名が発話した短母音/a/の中の特徴量を変化させ,それが個人性の近さの判断に及ぼす影響を調査した.加えて,刺激音の音質の主観評価実験も行い,刺激音に加えた操作による音質の劣化と上記の実験の結果との相関を求めた.これらの実験により,音声スペクトルの高周波数成分,声帯音源の周波数特性,平均基本周波数,基本周波数と振幅の時間変動パターンの順序で個人性の近さの判断に対する寄与が大きいという結果が得られた.ただし,個人性の近さに関する間隔尺度と音質に関する間隔尺度との間には強い相関があり,刺激音の音質が実験結果に影響を与えた可能性が示唆された.
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声帯振動に伴う喉頭腔共鳴の周期性(音声・聴覚,一般)
北村 達也, 竹本 浩典, 足立 整治, モクタリ パーハム, 本多 清志
電子情報通信学会技術研究報告. SP, 音声
開催年月日: 2006年7月
声帯振動に伴う声門開口面積の変化が喉頭腔で生じる共鳴(喉頭腔共鳴)に与える影響を調査した.成人男性3名の日本語5母音発声時の声道伝達特性を声門閉鎖および開放の条件で計算した結果,喉頭腔共鳴は声門閉鎖時にのみ3.0kHzから3.7kHzの周波数帯域に生じ,声門開放時には消失することが明らかになった.さらに,母音の実音声の声門閉鎖および開放区間を対象としたスペクトル分析によって,喉頭腔共鳴がピッチ周期内で出現と消失を繰り返すことが示された.これらの現象は,声門閉鎖時には喉頭腔が閉管となることにより喉頭腔共鳴が生じ,声門開放時には喉頭腔が開管となることにより喉頭腔共鳴が消えると説明できる.
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喉頭腔の音響特性(一般, 一般, チュートリアルレクチャー)
竹本 浩典, 足立 整治, 北村 達也, 本多 清志, モクタリ パーハム
電子情報通信学会技術研究報告. SP, 音声
開催年月日: 2005年5月
喉頭腔の音響特性を求めるため, 5母音の声道断面積関数を用いて共鳴モード解析を行った.その結果, 喉頭腔の共鳴周波数付近では, 喉頭腔と咽頭腔との接続部で体積速度が増大するため, 喉頭腔を除く声道部分(主声道)に両端を開口端とする共鳴モード(開管共鳴)が生じることが示され, その共鳴は本研究に用いた声道では第4フォルマントであった.それ以外のフォルマントでは喉頭腔と咽頭腔との接続部における体積速度が小さいため, この部分を閉鎖端として主声道に片開き管の共鳴モード(閉管共鳴)が生じることも明らかになった.
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F_0 変化に伴う声道形状変化の観測
北村 達也, パーハムモクタリ
電子情報通信学会技術研究報告. EA, 応用音響
開催年月日: 2005年3月
F_0の変化に伴う母音/a/および/i/発声時の声道形状の変化を3次元MRIにより観測した.成人男性1名に110, 123, 130, 146, 164 Hzの純音を呈示し, それにピッチ周波数(F_0)を合わせて持続発声させてMRI撮像を行った.声道断面積関数を分析した結果, 母音/a/においてF_0変化に伴う口腔の断面積関数の変化が顕著であり, F_0と口腔の体積との間に強い負の相関があることが明らかになった.また, 母音/i/においてはF_0の変化に伴って咽頭腔の断面積関数の変化が顕著であり, F_0と咽頭腔の体積との間に負の相関があることが明らかになった.
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ボクセルメッシュを用いた有限要素法による声道の音響解析(一般)
北村 達也, 竹本 浩典, 本多 清志
電子情報通信学会技術研究報告. SP, 音声
開催年月日: 2004年11月
日本語5母音の声道形状を対象にして有限要素法を用いて音響解析を行った.3次元MR画像から抽出した声達領域を2×2×2mmのボクセル要素(立方体の6面体要素)を用いて分割して有限要素モデルを作成した.この方法はMRIのボリュームデータのボクセルを有限要素として用いるので,有限要素モデルを簡便に作成することができる.本研究では,この有限要素モデルの伝達関数のピーク周波数と実音声のホルマント周波数との比較を行った.また,歯列間隙,喉頭蓋谷,および喉頭腔を除去した有限要素モデルを作成し,これらの微細構造が伝達特性に与える影響を調査した.その結果以下のおとが明らかになった.(1)有限要素モデルの伝達特性のピーク周波数と音声データのホルマント周波数は母音/u/以外は大局的に一致した.(2)歯列間隙および喉頭蓋谷は声達の伝達特性に谷を生じさせた. (3)母音/a/の有限要素モデルにおいて喉頭腔は第4ピークを生じさせた.
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座位および仰臥位における声道形状の相違 : 開放型MRI装置を用いた観測(生成,認識、音響心理)(音声の基礎と応用シンポジウム)
北村 達也, 竹本 浩典, 本多 清志, 島田 育廣, 藤本 一郎, 赤土 裕子, 正木 信夫, 黒田 輝, 奥内 昇, 千田 道雄
電子情報通信学会技術研究報告. SP, 音声
開催年月日: 2004年6月
体位の変化が母音発声に与える影響を明らかにするため,開放型MRI装置を利用して正中矢状断面のMR画像を観測した.成人男性3名を対象にして座位および仰臥位での日本語5母音の持続発声時の撮像を行った.硬口蓋を基準とした体位間の比較の結果,仰臥位では舌がより後方に移動し,軟口蓋と口唇にも重力の影響がみられた.大きな舌の移動は前舌母音よりも後舌母音にて現れる傾向があった.一方,座位では頚椎と咽頭後壁が前方に移動した.これは重力よりも順位による影響であると考えられた.また,撮像と同時に収録した音声を分析したところ,体位間の差異は約1.5 kHz以上の周波数帯域で顕著であった.
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MRI計測による声道モデルの伝達特性の推定精度の検討(聴覚・音声・言語とその障害)
西本 博則, 赤木 正人, 北村 達也, 鈴木 規子
電子情報通信学会技術研究報告. SP, 音声
開催年月日: 2004年3月
MRI計測から得られる声道モデルの伝達特性の推定精度の検討を行った.推定法としては,有限要素法,および断面積関数を用いたSondhiにより提案された推定法を用いた.被験者は健常な男性2名と口腔疾患を有する男性1名である.声道モデルの伝達特性を各推定法から求め、そのピーク周波数と音声のフォルマント周波数との比較を行った.その結果,健常者の場合は伝達特性の共振周波数の数と音声のフォルマントの数が一致し,また,伝達特性の共振周波数と音声のフォルマント周波数の差は小さく,伝達特性が精度良く推定されていることがわかった.一方,患者の場合は有限要素法による推定結果は良好であったが、一次元声道モデルではフォルマントの数が一致しなかった。これは、患者の声道形状が複雑であるため、一次元声道モデルにするとその特徴が失われるためであると考えられる。
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音響計測、電気回路理論および有限要素法により求めた声道模型の伝達関数の比較(音響と音声処理,音声強調,ロバスト音声認識)
北村 達也, 西本 博則, 藤田 覚, 本多 清志
電子情報通信学会技術研究報告. SP, 音声
開催年月日: 2003年4月
有限要素法により得られる声道の伝達関数の精度を調べるために,単純な形状の音響管を対象にして音響計測と電気回路理論と有限要素法(FEM)により求めた伝達関数の比較を行った.一様音響管を対象とした場合,これらの3つの方法で求めた共鳴周波数がほぼ一致した.Chiba and Kajiyamaの声道模型のレプリカを対象とした場合には,理論値と有限要素法により求めた伝達関数はほぼ一致した.従って,本研究で対象とした音響管に関しては,FEMによりほぼ正確な結果が得られることが示された.しかし,音響計測により求めた伝達関数には,3kHz以上の帯域でピークがみられず音響計測の方法に何らかの問題があることが示唆された.
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日本語対話者声の意味的強調の判断における文脈および語順の影響
北村 達也, 伊藤 佳世, 伊藤 敏彦, 北澤 茂良
電子情報通信学会技術研究報告. SP, 音声
開催年月日: 2002年4月
意味的強調を含む対話音声を対象として,対話の文脈や語順が焦点の判断に与える影響について聴取実験を行った.「大阪へ自動車で行きます.」と「自動車で大阪で行きます.」という語順の異なる2つの文章に関して,どの文節も強調しない,「大阪へ」を強調する,「自動車で」を強調する,という3つの文脈で音声を収録した.そして,これらの音声を,「明日,どちらに行かれるんですか?」,「明日,何に乗って行かれるんですか?」という2つの質問文と組み合わせて呈示し,どの文節に焦点があたっているかを被験者に回答させた.その結果,本研究の実験条件のもとでは,(1)焦点の判断には文脈よりも韻律的特徴が寄与する,(2)焦点の判断には文脈の影響がある,(3)焦点の判断に語順が影響を与える可能性がある,ということが示された.
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韻律データベース構築のための韻律に基づく韻律句ラベリング
北村 達也, 伊藤 敏彦, 望月 和也, 北澤 茂良
電子情報通信学会技術研究報告. SP, 音声
開催年月日: 2002年1月
日本語韻律データベースを構築するために, 詳細なセグメンテーションを行った.この韻律データベースには, 東京方言の男女各3人により発声された, 朗読発話と模擬自発発話が収録されている.音声データのセグメンテーションの単位は, 言語音声知覚単位として定義される「韻律句」とした.正確にセグメンテーションを行うために, 従来用いられてきた広帯域スペクトログラムに加え, 狭帯域スペクトログラムも用いて, 音声波形振幅の変化, 基本周波数の変化, 高次も含めたフォルマント振幅の変化を総合して韻律的セグメントの候補を決定し, さらに1基本周期単位の時間調整を行って最終的に聴取によって「切れ具合」を確認した.さらに, 全データを1人が精査することにより, セグメンテーションに関する一貫性を目指している.
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MRIによる舌・口底切除患者の3次元声道形状の分析
北村 達也, 鈴木 規子, 齋藤 浩人, 道 健一, 高橋 俊行, 赤木 正人, 和久本 雅彦
電子情報通信学会技術研究報告. SP, 音声
開催年月日: 2001年3月
舌・口底切除患者の発声時の声道形状の特徴を調べるために,MRIを用いて3次元声道形状を抽出した.被験者は舌・口底切除患者1名,口底切除患者1名,および健常人2名で,被験音は/i/である.患者の声道形状の特徴として,正中矢状面に対する非対称性に着目し,健常人の声道形状との形状比較を行った.形状比較は口蓋部および咽頭部にて行った.その結果,患者の声道断面形状には手術の影響による顕著な非対称性が見られることを示した.これは,患者の異常な音声の要因の1つである可能性がある.
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舌・口底切除における異常構音の音響的特徴 : スペクトルのピーク分析の試み
齋藤 浩人, 鈴木 規子, 北村 達也, 赤木 正人, 道 健一
電子情報通信学会技術研究報告. SP, 音声
開催年月日: 1999年3月
健常例 2 例、舌・口底切除施行例 15 例を対象とし日本語母音 /i/ 発音時の音声からの不偏推定法によってケプストラム平滑化対数スペクトルを求め、比較検討を試みたところ以下のような結果が得られた。1) 古口底切除症例では F1 が高い値を示す傾向であった。2) 舌口底切除症例では 2〜3kHz の帯域のピークの形状は様々であり、健常人にはみられない異常な形状を示す症例が過半数を占めていた。3) 舌口底切除症例では 2〜3kHz の帯域において時間経過に伴いスペクトルのピークのゆらぎを示す症例がみられた。今回の結果より本疾患症例の音響分析に際して時間経過を考慮した方法を用いることの必要性が示唆された。
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話者識別に寄与するスペクトル包絡の成分について
北村 達也, 赤木 正人
電子情報通信学会技術研究報告. SP, 音声
開催年月日: 1996年3月
単母音のスペクトル包絡において話者識別に寄与する成分を聴覚実験により検討した。実験には、LMA分析合成系を利用してスペクトル包絡を種々変形した音声を用いた。その結果、話者識別にはスペクトル包絡のくぼみよりもピークが重要な意味を持っていることを明らかにした。また、スペクトル包絡における個人性は音韻によらず約20 ERB rate (1740 Hz)付近に存在するピーク以上の帯域に顕著に現れることを明らかにした。さらに、この帯域のピークを三角形により近似しても音声の個人性は保存される。この結果は、話者識別にはスペクトル包絡の高域のピークの周波数とバンド幅が重要である可能性が高いことを示唆している。
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個人性情報を含む周波数帯域について
北村 達也, 高木 直子, 赤木 正人
電子情報通信学会技術研究報告. SP, 音声
開催年月日: 1995年7月
単母音のスペクトル包絡において個人性が顕著に現れる帯域をABX法により調査した。実験には、個人性を平均したスペクトル包絡の0〜10、10〜20、20〜30ERB rate(0〜442、442〜1740、1740〜5544Hz)の帯域をある話者のものと入れ換えたスペクトル包絡を持つ音声を用い、話者識別率と入れ換えた帯域との関係を調べた。実験の結果、音声の個人性はスペクトル包絡の高域成分により多く存在し、この成分を利用することにより話者変換の効果が得られることが明らかになった。また、個人性を平均したスペクトル包絡とのスペクトル距離が大きい帯域ほど話者変換の効果が大きいことが明らかになった。
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音声のスペクトル包絡に含まれる個人性について
北村 達也, 赤木 正人
電子情報通信学会技術研究報告. SP, 音声
開催年月日: 1994年3月
単母音のスペクトル包絡における個人性について聴取実験による検討を行った。実験には、LMA分析合成系を使用してスペクトル包絡を種々変形した音声を用いた。第1に、スペクトル包絡に個人性が含まれることを確認した。第2に、スペクトル包絡の微細構造と個人性の関係を調べる実験を行い、話者の識別には母音の識別よりも細かいスペクトル包絡の情報が必要であることを明らかにした。第3に、スペクトル包絡の帯域と個人性の関係を調べる実験を行い、単母音のスペクトル包絡における個人性は22FRB Rate(2212Hz)以上の帯域、母音の特徴は12ERB Rate(603Hz)〜22ERB Rateの帯域に顕著に現れ、それらは独立に制御可能であることを明らかにした。