中辻 享 (ナカツジ ススム)
NAKATSUJI Susumu
職名 |
教授 |
学位 |
博士(文学)(京都大学), 文学修士(京都大学) |
専門分野 |
人文地理学、地域研究, 文化人類学、民俗学 |
外部リンク |
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中辻 享 (ナカツジ ススム) NAKATSUJI Susumu
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甲南大学 文学部 歴史文化学科 教授
2018年4月 - 現在
甲南大学 文学部 歴史文化学科 准教授
2008年10月 - 2018年3月
東北地理学会
1111年11月 - 現在
日本地理学会
1111年11月 - 現在
地理科学学会
1111年11月 - 現在
放牧と焼畑ーラオス山村でのウシ・スイギュウ飼養をめぐる土地利用ー
中辻享
甲南大學紀要.文学編 ( 173 ) 171 - 188 2023年3月
担当区分:筆頭著者
Nakatsuji Susumu
Southeast Asian Studies 8 ( 2 ) 203 - 231 2019年8月
単著
ラオス焼畑山村における家畜飼養拠点としての出作り集落の形成−ルアンパバーン県ウィエンカム郡サムトン村を事例として
中辻享 ラムプーン・サイウォンサー 竹田晋也
甲南大學紀要文学編 ( 165 ) 2015年3月
共著
担当区分:筆頭著者
ラオス山地部における焼畑実施の村落差とその要因―ルアンパバーン県シェンヌン郡の14村の比較から 査読あり
中辻享
人文地理 65 ( 4 ) 339 - 356 2013年8月
単著
担当区分:筆頭著者
竹田晋也編『非木材林産物生産による熱帯林の持続的利用と多様性保全』
中辻 享( 範囲: ラオス焼畑農村における土地利用について―特にカジノキ栽培に注目して―)
京都大学アジア・アフリカ地域研究研究科 2003年
石原潤・傅綬寧・秋山元秀編『内陸工業都市綿陽市と周辺農村の変容』
中辻 享( 範囲: 綿陽市三台県蘆渓鎮の土地利用政策について)
京都大学大学院文学研究科地理学教室 2001年
ラオスにおける焼畑の現代的意義
中辻享
第34回日本熱帯生態学会年次大会 福井大会 (福井) 2024年6月 日本熱帯生態学会
開催年月日: 2024年6月
Correlation between shifting cultivation and forest cover over 70 years in a hilly area in Laos
Susumu Nakatsuji
Southeast Asian Geographical Association 2023 Conference (Bangkok) 2023年6月 Southeast Asian Geography Association
開催年月日: 2023年6月
Resettlement programs and highlanders’ reactions in Laos
Susumu Nakatsuji
農村集落再編に関する国際会議
開催年月日: 2019年1月
Resettlement Programs and Highlanders’ Reactions in Laos
中辻 享
International Workshop for the Reorganization of Rural Settlement System
開催年月日: 2019年1月
科研費若手(B)「ラオス焼畑山村における畜産業の地理学的研究」にともなう現地調査
2010年2月 - 2010年3月
フィールドワーク
科研費基盤(A)「東南アジア大陸山地林の撹乱動態と山地民の生活環境保全」にともなう現地調査
2009年11月
フィールドワーク
科研費若手(B)「ラオス焼畑山村における畜産業の地理学的研究」にともなう現地調査
2009年8月 - 2009年9月
フィールドワーク
アジアにおける公正で持続可能なフードシステム構築のための農と食の総合的研究
2021年4月 - 2026年3月
学術振興機構 科学研究費助成事業 基盤研究(B)
小坂 康之, 樋口 浩和, 生方 史数, 中辻 享, 澤田 綾子, 大澤 由実
多時点の空中写真を活用したラオス山村での70年間の土地利用・土地被覆変化の解明
2021年4月 - 2025年3月
学術振興機構 科学研究費助成事業 基盤研究(B)
中辻 享, 鈴木 玲治, 小坂 康之, 竹田 晋也
脱農業化と森林転換がはじまった東南アジア大陸山地での生態資源保全シナリオの構築
2020年4月 - 2024年3月
学術振興機構 科学研究費助成事業 基盤研究(B)
竹田 晋也, 鈴木 玲治, 山口 哲由, 小坂 康之, 中辻 享, 田中 貴
脱農業化と森林転換の進展の実態をとらえ、さらに生態資源保全のシナリオを考える本調査計画を2020年4月から開始したが、コロナ感染症の拡大に直面し、研究代表者と分担者は主にzoomを利用して研究打ち合わせを進め、これまでに蓄積したデータの分析と論文執筆準備をすすめてきた。現地調査の目途が立たない中で、研究費繰越申請を行い渡航の機会を待っていたところ、2021年2月にミャンマーにおいて国軍が企図したクーデターが発生し、治安が悪化したため同国への渡航はさらに困難になり現在に至っている。
私たちの研究グループでは2001年からミャンマー・バゴー山地のS村で焼畑調査を継続してきた。英領期にカレン領域に指定されたS村では、カレンの人々が焼畑を営み、自給自足に近い生活を送ってきた。2011年にテインセイン政権が発足して以降、ミャンマーでは民主化と経済自由化の進展が期待されてきた。S村では依然として焼畑陸稲栽培が日々の生活を支える一方で、道路がよくなり、海外出稼ぎも始まった。ミャンマー周縁の森は、細い糸でしかし直接にグローバルネットワークにつながりだした。
これまで「焼畑」は、粗放な土地利用として改善・開発・転換の対象とされてきた。しかし新型コロナウイルス感染症を経験した世界で、森林と生物多様性の保全があらためて重要な課題として浮き上がってくると、焼畑システムと焼畑民の生活のありようは、「新生活様式」あるべきひとつの方向を示してくれると思う。ヒト・モノ・カネが行きかう濁流から抜け出すことのできないような相互依存に陥るのではなく、焼畑に軸足を置いて自給力を維持しつつ、グローバル/トランスナショナルな関係を主体的に結んでいける可能性があるのではないかと思い始めるようになった。その検討を現在すすめている。
アフリカの熱帯高山における氷河消滅が自然・生態系や地域社会に及ぼす影響の解明
2019年4月 - 2023年3月
学術振興機構 科学研究費助成事業 基盤研究(A)
水野 一晴, 森島 済, 手代木 功基, 孫 暁剛, 奈良間 千之, 荒木 美奈子, 中辻 享, 山縣 耕太郎, 大谷 侑也
キリマンジャロにおいて、2019 年 8 月 30 日にArusha Airport よりセスナ機(CESSNA T206H)で1 秒間隔で氷河の上空で周辺の地形も含めた写真の撮影をおこなった。セスナ機からの空撮画像とSfMソフトのPix4D Promapperを用いて、氷河の地形表層モデル(DSM)を作成した。DSMおよびオルソ補正画像の作成には、2015 年 1 月 17 日に取得されたPleiades 衛星のオルソ画像と DSM から取得した地上基準点(GCP)を用いた。
衛星画像解析の結果から、 キリマンジャロの氷河は1912年-2019年の間、 早いスピード(0.11km2/年)で減少していることがわかった。また、 2010年-2019年の年間減少量は従来のスピードよりも早く(0.15km2/年)、そのペースが続けば2024年-2026年頃にはキリマンジャロから氷河は姿を消すことが予想される。一方で、 河川水と氷河融解水の酸素・水素同位体比を分析した結果、 乾季における山体部の河川水(3,939m-4,579m)には、 氷河融解水が寄与していることがわかった。氷河が将来的に消滅し、 キャンプ等の運営に必要不可欠な乾季の山体の河川水が枯渇すれば、 地域の観光産業に少なからず影響が及ぶことが考えられる。
タンザニアのモシにあるMwenge Catholic 大学を訪問し、Lihepanyama講師とキリマンジャロに関する共同研究を行うための打ち合わせをした。キリマンジャロの国立公園内で調査するための調査許可を取得するための準備を行った。また、ナイロビ大学のMwaura講師とも打ち合わせを行い、今後のケニア山とキリマンジャロにおける調査の計画を話し合った。
集落再編の国際比較と生活空間論による再考
2016年4月 - 2021年3月
学術振興機構 科学研究費助成事業 基盤研究(A)
小島 泰雄, 金 どぅ哲, 佐藤 廉也, 今里 悟之, 作野 広和, 中川 秀一, 筒井 一伸, 磯田 弦, 中條 曉仁, 中辻 享, 吉田 国光, 小方 登, 山村 亜希
本研究課題の最終年度を翌年に控え、本年度末に東京の駒澤大学で開催されることになっていた日本地理学会2020年春季学術大会において、シンポジウム「農村変化と地理学―地域運営組織をめぐって」を企画した。本シンポジウムでは研究代表者と研究分担者7名の報告とコメント・総合討論を実施し、集落再編をめぐる農村変化の現状認識に関わる学術的な研究成果をひろく地理学界に公開する予定であったが、新型コロナウイルスの感染拡大により、学術大会が発表予稿に基づく書面開催となり、実質的な議論は持ち越しとなった。コロナ禍は本科研メンバーのフィールド調査のいくつかについて実施を困難としたが、感染拡大までに臨地研究集会を実施できたことにより、上記のシンポジウムにつながる討論は順調に展開された。
まず7月下旬には鳥取大学コミュニティ・デザイン・ラボにおいて「地域運営組織の地理学的考察」をテーマとして本科研メンバーよるワークショップを実施した。また9月17日から19日まで韓国全羅北道の鎮安で、巡検を中心とした臨地研究集会を実施し、韓国農村で地域振興に取り組んでいる方々との対話を通して、日本と韓国の農村開発の類似と相違に関する認識を深めた。さらに12月には伊豆半島南部の農村開発の実践にかかわる臨地研究集会を実施し、周辺農村が向き合う困難な状況に向きあう現地の方々との交流に立脚した研究討論を行った。
このほか科研メンバーはそれぞれのフィールド経験を活かした調査研究を着実に進めており、例年のように多数の論著を公開している。
東南アジアにおける家畜飼養に関する研究
東南アジア大陸山地部におけるカルスト地形での土地利用に関する研究
日本の農山村の活性化策を探る研究ー兵庫県内の農村を事例として
東南アジアの土地利用・土地被覆の長期的な変化に関する研究
2024年度 多時点の航空写真を用いた土地利用・土地被覆の長期的変化の研究
研究費の種類: 教員研究費
2023年度 東南アジアの都市・農村に関する人文地理学的研究
研究費の種類: 教員研究費
2022年度 東南アジアにおける家畜の生産・流通・消費の変化に関する人文地理学的研究
研究費の種類: 教員研究費
2021年度 東南アジアにおける生計と土地利用の変化に関する研究
研究費の種類: 教員研究費
2020年度 東南アジアにおける生計と土地利用の変化に関する研究
研究費の種類: 教員研究費
森林ボランティア活動への参加
授業方法
FD委員会主催ワークショップ「新任教員と中堅・ベテラン教員のFDワークショップ」への参加。
FD講演会「就業力育成に向けた教育のあり方について考える」
2015年12月 - 2016年8月 人文地理学会 選挙管理委員
2008年11月 - 2010年9月 人文地理学会 編集委員