西川 麦子 (ニシカワ ムギコ)
NISHIKAWA Mugiko
職名 |
教授 |
学位 |
人間科学博士(大阪大学), 学術修士(大阪大学) |
専門分野 |
文化人類学、地域研究、コミュニティメディア |
外部リンク |
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西川 麦子 (ニシカワ ムギコ) NISHIKAWA Mugiko
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時間と場所をこえて記録をつなぐプロジェクト:グローカルなメディア実践とマルチ・ローカルな協働
西川麦子
甲南大学紀要 文学編 174 89 - 106 2024年3月
1960年代、ノッティングヒルにおけるコミュニティアクションとしての印刷所:Notting Hill Pressの「新しい運動」のかたち
西川麦子
甲南大学紀要 文学編 173 91 - 108 2023年3月
「参加型メディア」Zineを取り入れたフィールドワークの授業;他者に伝え学び合う
西川麦子
甲南大学紀要文学編 169 63 - 77 2019年3月
『フィールドワーク探求術~気づきのプロセス、伝えるチカラ』
西川麦子( 担当: 単著)
ミネルヴァ書房 2010年4月 ( ISBN:978-4-623-05687-3 )
『バングラデシュ/生存と関係のフィールドワーク』
西川 麦子( 担当: 単著)
平凡社 2001年11月
『ある近代産婆の物語―能登・竹島みいの語りより』
西川 麦子( 担当: 単著)
桂書房 1997年11月
(社会調査法)「『社会調査工房オンライン』2004年度更新報告―実践的な社会調査教育をめざして」
2005年11月
『甲南大学情報教育センター紀要』所収
(学会報告)日本助産学会学術集会
2005年3月
教育講演、京都国際会館、「近代における産婆の活動―『ある近代産婆の物語』をとおして」
(社会調査法)甲南大学社会調査工房オンライン
2004年11月 - 現在
フィールドワーク
「社会調査の方法」5フィールドワーク
http://kccn.konan-u.ac.jp/sociology/research/05/frame.html(2006年4月28日最終更新)
都市空間における地域コミュニティ形成の可能性についての文化人類学的研究
2004年8月 - 2007年8月
フィールドワーク
2004年から2007年の各8月、ロンドン、ハマースミスにおけるフィールドワーク、都市空間における地域コミュニティ形成の可能性についての文化人類学的研究(フィールドワーク)
(社会調査法)「社会調査法に関するデジタル・コンテンツ教材の開発~教室で学ぶフィールドワーク」
2004年3月 - 2006年4月
フィールドワーク
平成16-17年度科学研究費補助金、基盤研究(C)(2)研究成果報告書『文化研究における映像と音(声)利用の可能性~大学教育現場への適用を前提として』所収
多文化社会におけるコミュニティ活動とメディア戦略に関する実践的研究
2015年4月 - 2019年3月
学術振興機構 科学研究費助成事業 基盤研究(B)
本研究では、人、もの、情報のグローバル化が進行し大量の情報が氾濫する時代する時代に、場所に拠点をおく“コミュニティ”活動において、多様な背景をもつ住民たちが、どのようにメディアを利用して他者同士が集う「場」を作り出し、人と人の「関係」を生み出すのか、その戦略と仕組みをとらえ、多様性に開かれた地域作りの可能性を実地調査から探ることを目的とする。
イギリス、アメリカにおいてフィールドワークを実施する。イギリス、ロンドン都心部での調査では1960年代のNotting Hillにおけるコミュニティ活動に、アメリカ、イリノイ州での調査では移民問題を扱う住民活動やNPOメディアセンターの活動に焦点をあてる。また、申請者が調査地の住民と協同して行ってきたアメリカのコミュニティラジオ番組制作に継続して携わり、異なるメディアを利用し地域と関わりかつグローバルに人と情報をつなぐ活動の可能性、方法論を調査と実践から探り、これを大学教育、地域連携にも応用する。
都市空間における住民組織・活動の「コミュニティ戦略」についての文化人類学的研究
2008年4月 - 2011年4月
学術振興機構 科学研究費助成事業 基盤研究(C)
本研究は、多様な人々が集まり住民の転出入の移動率が高い都市において、家族や対面的な地縁関係をこえた、しかしそこで暮らす場所に根ざした住民のつながりや組織運営の可能性を、ロンドンのハマースミスでの実地調査にもとづいて探ることを目的とする。住民たちが、行政や地域内外の公営・民間諸団体の支援の動向を睨みつつ、住民のあいだにある経済的階層やエスニシティの確執をひそませ、時には異なる住民組織が連繋しながらどのように活動を展開していくのかをとらえる
都市空間における地域コミュニティ形成の可能性についての文化人類学的研究
2004年4月 - 2008年3月
学術振興機構 科学研究費助成事業 基盤研究(C)
都市における地域コミュニティ形成の可能性を探る。ロンドン、ハマースミスのコミュニティ・センターにおけるフィールドワーク実施。センターの組織、活動の概要を探る。
2023年度 多文化社会における草の根活動とメディアについての実践的研究
研究費の種類: 教員研究費
2022年度 多文化社会における草の根活動とメディアについての実践的研究
研究費の種類: 教員研究費
2021年度 多文化社会における草の根活動とメディアについての実践的研究
研究費の種類: 教員研究費
2020年度 多文化社会における草の根活動とメディアについての実践的研究
研究費の種類: 教員研究費
2021年度
教育の責任(何をやっているか:主たる担当科目):
フィールドワーク研究(2年次配当・2単位)、メディア文化論(2年次配当・2単位)、社会調査実践研究(3年次配当・4単位)、 発展研究Fメディアコミュニケーションと表現Ⅱ(3年次配当・2単位)、共通演習(2年次配当・2単位)、ゼミナール1(2年次配当・各2単位)、ゼミナール2・3(3年次配当・各2単位)、ゼミナール4(4年次配当・2単位)、卒業研究(4年次配当・8単位)
教育の理念(なぜやっているか:教育目標):
甲南大学社会学科は、「理論」(社会を読み解く力)、「実践」(実証的・実践的な調査マインドとスキル)、「発信」(他者とのコミュニケーション)を教育の柱としている。こうした学科の教育理念に基づき、私が専門とする文化人類学のフィールドワークの方法論を活かして、多様な文化から学び、「他者に伝える意識」を育む教育をめざしている。コロナ下において、国内外の移動がさまざまに制約される状況は、日々の暮らしの「当たり前」を多角的に捉え直し、創造的なコミュニーケーションの方法を模索する一つの機会でもある。教室の中だけでなく、地域やより広い社会へ伝えつながる難しさと面白さを知る実践的な教育をしたいと考えている。
教育の方法(どのようにやっているか:教育の工夫):
科目の目的、クラスの規模、受講生によって、重点は異なるが、教育において、「学生どうしの学び合い」、「学内外の第三者への発信」、「多層的なフィードバック」という3点を工夫している。対面授業の実施が難しく、オンライン授業に切り替える場合も、基本的な方針は同じである。例えば、10人前後の少人数のゼミナールでは、年に2回、学生が運営する全学年合同の研究発表会を行う。中規模クラスの「フィールドワーク研究」では、Webを活用したオンデマンドの授業と、Zoomを用いた参加自由なリアルタイムの座談会を組みあわせ、意見交換の「場」を設けている。受講生が250名を超える「メディア文化論」では、複数の教員による座談会や学外からゲストを招聘したWebinarを開催、大規模クラスのWebを活用した授業であっても、ライブ感のある授業回を組み込む工夫をしている。「発展研究FⅡ」では、国内外のNPOの協力を得て教室と学外とをオンラインでつなぎ、神戸市内の地域メディアのインターネット動画番組や、アメリカのコミュニティラジオ局の番組を、制作・放送・配信するなどの取り組みを行っている。
教育方法の評価・学習の成果(どうだったか:結果と評価):
複数の学年の合同発表会は、昨年度はZoom開催した。普段のゼミとは異なる緊張感があり、学生たちも真剣に取り組み、進行役を担うだけでなく、自主的に質問や意見を述べる。調査レポート講評会、番組制作も、多くの学生は熱心に取り組み、その成果が直接に学生どうしや関係者からのコメントに反映される。伝えることの手応えとともに責任を認識する授業となっている。こうしたアクティブラーニング、グループワークにすぐに馴染めない学生もいる。対面よりもオンラインだから参加しやすい場合も、その逆ある。
改善点・今後の目標(これからどうするか):
以上のようなアクティブラーニングや国内外との地域組織との連携は、授業作りに学内の異なる部署からのサポート、複数の教員、TA、SAとの協働を要する。授業作りのマネージメント、異なる授業間の有機的なつながりなど、他の教職員との情報交換をしていきたい。また、学習支援システム(LMS)を活用したピアラーニングの方法も、今後の課題と可能性として取り入れ工夫していきたい。
根拠資料(資料の種類などの名称):
シラバス、授業資料、学生作品、番組、甲南大学HP、地域メディアへの番組掲載、授業改善アンケート
米国のコミュニティラジオにおける日本語番組制作
2011年4月 - 現在
アメリカ合衆国、イリノイ州、Urbanaにあるコミュニティラジオ局WRFU-LPにおける日本語ラジオ番組Harukana Show制作担当、毎週金曜日午後6時~7時(現地時刻)、生放送。インターネットを利用して、日米在住のスタッフ、ゲストとともに番組を制作、国際的な多文化、トーク、音楽番組。毎週のトーク(編集)は、番組サイトPodcastからも視聴できる。