秋宗 秀俊 (アキムネ ヒデトシ)
AKIMUNE Hidetoshi
職名 |
教授 |
学位 |
博士(理学)(京都大学), 修士(京都大学) |
専門分野 |
実験核物理、原子核の巨大共鳴、原子核のクラスター状態、原子核の弱い相互作用に対する応答、加速器を用いた核反応、高エネルギー粒子の検出 |
外部リンク |
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秋宗 秀俊 (アキムネ ヒデトシ) AKIMUNE Hidetoshi
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甲南大学 理工学部 教授
2012年4月 - 現在
甲南大学 理工学部 准教授
2002年4月 - 2012年3月
甲南大学 講師
1999年4月 - 2002年3月
日本原子力研究所 先端基礎研究センター
1998年4月 - 1999年3月
国名:日本国
大阪大学 核物理研究センター
1995年4月 - 1998年3月
国名:日本国
Photodisintegration cross section of 4He in the giant dipole resonance energy region 査読あり
M. Murata, T. Kawabata, S. Adachi, H. Akimune, S. Amano, Y. Fujikawa, T. Furuno, K. Inaba, Y. Ishii, S. Miyamoto, M. Tsumura, H. Utsunomiya
Physical Review C 107 ( 6 ) 2023年6月
出版者・発行元:American Physical Society (APS)
DOI: 10.1103/physrevc.107.064317
その他リンク: http://harvest.aps.org/v2/journals/articles/10.1103/PhysRevC.107.064317/fulltext
Tatsuya Furuno, Takanobu Doi, Kanako Himi, Takahiro Kawabata, Satoshi Adachi, Hidetoshi Akimune, Shiyo Enyo, Yuki Fujikawa, Yuto Hijikata, Kento Inaba, Masatoshi Itoh, Shigeru Kubono, Yohei Matsuda, Isao Murata, Motoki Murata, Shintaro Okamoto, Kosuke Sakanashi, Shingo Tamaki
EPJ Web of Conferences 260 11010 - 11010 2022年
出版者・発行元:EDP Sciences
The reaction rate of the triple-alpha reaction can be enhanced in hot and dense environments due to the deexcitation of the Hoyle state in <sup>12</sup>C by neutrons. The cross section of the deexcitation should be determined for the enhanced reaction rate. We plan to obtain the cross section by measuring the inverse reaction using a neutron beam around 10 MeV and an active target system. In the present paper, we report a proof-of-principle experiment using a neutron beam at 14 MeV. The obtained cross section is consistent with a previous result, demonstrating the validity of our method.
Candidates for the 5α condensed state in 20Ne 査読あり
S. Adachi, Y. Fujikawa, T. Kawabata, H. Akimune, T. Doi, T. Furuno, T. Harada, K. Inaba, S. Ishida, M. Itoh, C. Iwamoto, N. Kobayashi, Y. Maeda, Y. Matsuda, M. Murata, S. Okamoto, A. Sakaue, R. Sekiya, A. Tamii, M. Tsumura
Physics Letters B 819 136411 - 136411 2021年8月
First experimental determination of the radiative-decay probability of the 31− state in 12C for estimating the triple alpha reaction rate in high temperature environments 査読あり 国際共著
M. Tsumura, T. Kawabata, Y. Takahashi, S. Adachi, H. Akimune, S. Ashikaga, T. Baba, Y. Fujikawa, H. Fujimura, H. Fujioka, T. Furuno, T. Hashimoto, T. Harada, M. Ichikawa, K. Inaba, Y. Ishii, N. Itagaki, M. Itoh, C. Iwamoto, N. Kobayashi, A. Koshikawa, S. Kubono, Y. Maeda, Y. Matsuda, S. Matsumoto, K. Miki, T. Morimoto, M. Murata, T. Nanamura, I. Ou, S. Sakaguchi, A. Sakaue, M. Sferrazza, K.N. Suzuki, T. Takeda, A. Tamii, K. Watanabe, Y.N. Watanabe, H.P. Yoshida, J. Zenihiro
Physics Letters B 817 136283 - 136283 2021年6月
Compressional-mode resonances in the molybdenum isotopes: Emergence of softness in open-shell nuclei near A = 90 査読あり 国際共著
K.B. Howard, U. Garg, M. Itoh, H. Akimune, M. Fujiwara, T. Furuno, Y.K. Gupta, M.N. Harakeh, K. Inaba, Y. Ishibashi, K. Karasudani, T. Kawabata, A. Kohda, Y. Matsuda, M. Murata, S. Nakamura, J. Okamoto, S. Ota, J. Piekarewicz, A. Sakaue, M. Şenyiğit, M. Tsumura, Y. Yang
Physics Letters B 807 135608 - 135608 2020年8月
Neutron-skin thickness from excitation of spin-dipole resonanc
秋宗 秀俊
ACTA PHYS POL 33 (1): 331-336 2002年
Dipole excitation of alpha clusters in Li-6 and Li-7
秋宗 秀俊
PHYS REV LETT 87 122502 2001年
istribution of the Gamow-Teller strength in Nb-90 and Bi-208
秋宗 秀俊
PHYS REV C 64 067302 2001年
中性子非弾性機構によるトリプルアルファ反応の増幅率の決定
2020年4月 - 2023年3月
学術振興機構 科学研究費助成事業 基盤研究(B)
伊藤 正俊, 松田 洋平, 秋宗 秀俊, 川畑 貴裕
本年度は、10MeV前後の単色中性子ビームを用いて中性子非弾性散乱測定を行うために必須のビームスウィンガーシステムによるエネルギー可変型単色中性子源の開発とFlashADCによるデーター収集系・解析手法の開発を実施した。また、昨年度から引き続きMIVOC法によるホウ素(B)イオン生成の開発を進め、CYRICにおける高強度単色中性子ビームを得ることのできる最適な中性子生成反応を決定した。
エネルギー可変型単色中性子源開発では、1次ビームのエネルギーを変更せずにビームスウィンガーの角度を変更することで、5MeVから10.2 MeVまでの単色中性子ビームを得ることに成功した。
FlashADCによるデータ収集系・解析手法の開発では、従来のシステムに比べて簡素化された回路で構成されたデータ収集系によるデータ収集システムを開発した。データ転送レートは最大80MB/sで液体シンチレーター検出器からの信号を理想的には約25k events/sで測定することを可能にした。これは従来のデータ収集システムに比べ約10倍の速度が得られる計算になる。また、波形データから信号のベースラインを適切に求める手法を開発することで中性子線とガンマ線の識別能力を向上させた。
Bイオン生成の開発では、B蒸気を発生させるMIVOCチェンバーを高電圧側に配置することで、効率よくB蒸気をイオン源へ導入することを試みた。結果、2.5pμA程度でより安定なBイオンの供給が可能になった。しかしながら、単色中性子源のバックグラウンドとなる中性子の連続エネルギー成分は、水素ガス標的の容器部と1次ビームによる反応からの発生が大部分であることがわかった。そこで、ビーム調整用バッフルスリットを追加して容器に当たるビーム量を減らすことで、13Cビームや15Nビームにおいても連続成分が小さな単色中性子ビームを得ることに成功した。
極端環境下における元素合成過程の解明
2019年6月 - 2024年3月
学術振興機構 科学研究費助成事業 基盤研究(S)
川畑 貴裕, 久保野 茂, 伊藤 正俊, 松田 洋平, 秋宗 秀俊
高密度環境下におけるトリプルアルファ反応率を決定するために、MAIKoアクティブ標的の大型化を実施した。30 cm × 30 cm × 30 cm の有感領域を持つ時間射影型位置検出器のドリフトケージを設計・製作するとともに、これを収める大型真空槽を整備した。そして、アルファ線源を用いた基礎性能試験を実施した。
また、大面積シリコン半導体検出器アレイを完成させた。全140chの波形を取得できるデータ収集系を構築するとともに、神戸大学海事科学部タンデム加速器施設および日本原子力研究開発機構タンデム加速器施設において性能評価試験を行い、概ね期待通りのエネルギー分解能と粒子識別能を実現していることを確認した。
東北大学サイクロトロン・ラジオアイソトープセンターでは、可変エネルギー単色中性子源の開発を行った。中性子の生成断面積およびバックグラウンドについての基礎データを得るとともに、生成標的厚を増加させて、さらなる高輝度化・高S/N化を図るために、冷却水素標的の開発に着手した。
加速器を用いた原子核反応、原子核構造の研究
提供機関:兵庫県立大学 高度産業科学技術研究所 国内共同研究
2018年4月 - 2021年3月
加速器を用いた原子核反応、原子核構造の研究
提供機関:大阪大学核物理研究センター 国内共同研究
2018年4月 - 2021年3月
加速器を用いた原子核反応、原子核構造の研究
提供機関:大阪大学核物理研究センター 国内共同研究
2014年6月 - 2016年3月
軽核のクラスター構造の研究
提供機関:大学院高度化推進特別経費 学内共同研究
2004年4月 - 2005年3月
高分解能・高エネルギー光子スペクトロメータによる逆コンプトンガンマ線のエネルギー分布の決定
提供機関:(独法)核燃料サイクル開発機構 学内共同研究
2003年9月 - 2004年3月
核変換方法に関する核分光データを取得するために導入された、高分解能・高エネルギー光子スペクトロメータのガンマ線に対する応答を高精度化し、その成果に基づいて逆コンプトンガンマ線のエネルギー分布に関する研究
2021年度 軽い核から中重核のアルファクラスター構造
研究費の種類: 教員研究費
2020年度 軽い核から中重核のアルファクラスター構造
研究費の種類: 教員研究費
電磁気学
原子核物理学
解析力学
放射線計測学
力学
2020年度
教育の責任(何をやっているか:主たる担当科目):
1電磁気学III(1)、コンピュータ実習II(2)、放射線計測学(3)、物理学実験II(4)、基礎物理学実験(5)、自然科学リサーチ(6)、物理学卒業研究(7)(以上学部)
物理学研究演習I、II、III、IV、V(8)、物理学特別研究(9)、科学リテラシー(10)、原子核物理ゼミナール(11)、原子核物理学特論(12)(以上大学院)
教育の理念(なぜやっているか:教育目標):
問題の定式化、解決における物理学の力強さを伝えるため。また、非常に体系的な学問である物理学が、多くの分野と互いに深い関係を持ち、基礎的な分野から応用的な分野まで網目状に関連性を持つことを伝えることを目指す。幹となる基礎の分野から、自身の専門とする分野まで継ぎ目なくカバーし、教育することを目指す。またこれにより、他分野との関連性を意識し、網目状に広がる物理学の体系の理解を促す。
教育の方法(どのようにやっているか:教育の工夫):
担当科目のスタイルは多岐にわたる。
講義科目(1,3,12)、多人数実習科目(2)、中人数実習科目(4,5,10)、少人数実習科目(8)、少人数ゼミ科目(6,10,11)、少人数研究科目(7,9)など様々なスタイルを用いる。講義科目においては物理法則を導くまでの道筋を丁寧に説明する。典型的な演習問題を解くことによりいかに応用問題を解くことに活用するかを解説する。多人数、中人数実習科目においては、幅広レベルの学生が実習を通じで一定の水準を超える技能を身につけるよう、個別の学生に丁寧に対応し、実習課題を工夫する。少人数実習科目、研究科目においては、各学生の問題解決能力を涵養することを目指し、自主的、自律的な学習、思考を促すうよう工夫する。少人数ゼミ科目においては学生の事前の十分な準備とそれに基づく自由闊達な議論を促すよう工夫する。
教育方法の評価・学習の成果(どうだったか:結果と評価):
講義科目においては学生に対して行われる授業アンケートの結果を参考とする。科目により「平均的な理解度の高さ」、「科目そのものに興味を持たせること」、「次のステップで有用な考え方、技能を取得させること」など個別に目標を設定し、その達成度をアンケートの質問項目によって効果を測る。実習科目においては多くのレポートを課してその出来具合から目標の達成度をはかる。研究科目においては研究の成果の完成度を効果の指標とする。
改善点・今後の目標(これからどうするか):
講義科目においては、期末試験の回答の状況から伝わっていない内容を精査し講義の改善点としていかす。授業アンケートでは「スピード・聞き取りやすさ」の評価が低いことが多いのでこの点を改善することを目標とする。
根拠資料(資料の種類などの名称):
シラバス、講義ノート、授業改善アンケート、定期試験回答、レポート、卒論、修士論文
ひょうご講座
2012年9月 - 2012年12月
「公益財団法人ひょうご震災記念21世紀研究機構」主催の市民向け講座「ひょうご講座」にて複数の甲南大学専任でリレー形式で「原発事故に接して:
自然・科学・技術を考える」をテーマに講演
速中性子、高エネルギーγ線の検出
速中性子、高エネルギーγ線の検出
粒子線と物質との相互作用のシミュレーション
粒子線と物質との相互作用のシミュレーション
電磁スペクトロメータを用いたkeVからMeVまでの荷電粒子の測定
電磁スペクトロメータを用いたkeVからMeVまでの荷電粒子の測定