小笠原 亨 (オガサワラ トオル)
OGASAWARA Toru
職名 |
准教授 |
学位 |
経営学(神戸大学) |
専門分野 |
原価計算,管理会計,コスト・マネジメント |
ホームページ |
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外部リンク |
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小笠原 亨 (オガサワラ トオル) OGASAWARA Toru
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神戸大学 経営学研究科 経営学 博士課程 修了
2015年4月 - 2018年3月
神戸大学 経営学研究科 経営学 修士課程 修了
2013年4月 - 2015年3月
需要の上振れリスクが企業のコスト構造に与える影響:企業ライフサイクルによる不確実性の分類 査読あり
小笠原亨, 新改敬英, 原口健太郎
会計プログレス 24 91 - 108 2023年
共著
担当区分:筆頭著者
従来の定説と異なり,需要の不確実性が高まるほど,企業のコスト構造が固定費割合の高い硬直的なものになる傾向が先行研究で示されている。しかし,これらの研究では異なる不確実性に直面する企業を区別することなく分析しており,少数グループの存在が全体の推定結果に影響を与えた可能性を否定できない。本研究では,企業ライフサイクルによる分類をもちいて,不確実性の特徴とコスト構造の関係を検証した。結果,需要の上振れリスクが高い導入期および衰退期では,需要の不確実性が高まるほど,より硬直的なコスト構造が見られることが明らかとなった。この結果は,先行研究の分析結果が,異なる種類の不確実性をもつ少数派から影響を受けた可能性を示唆する。
加登 豊, 吉田 栄介, 新井 康平( 担当: 分担執筆 , 範囲: 第18章)
中央経済グループパブリッシング 2022年4月 ( ISBN:4502420018 )
販売費及び一般管理費の理論と実証
小笠原亨( 担当: 分担執筆 , 範囲: 第3章, 第5章, 付録)
2017年6月
A Role of Subjective Evaluation for Long-Term Incentives
小笠原 亨
American Accounting Association 2020 Management Accounting Section Midyear Meeting in Houston 2020年1月
サスティナビリティと経営管理:上場企業(製造業)の従業員を対象にした質問票調査
早川翔, 小笠原亨, 田島功規, 三矢裕
日本管理会計学会2025年度年次全国大会 2025年8月
Risk Awareness and Cost Stickiness during the COVID-19 in Japan
Masayuki Yoshida, Toru Ogasawara, Sho Hayakawa, Masaki Uchita, Takahito Kondo
The 12th International Conference of the Journal of International Accounting Research 2025年7月
戦略的特徴が需要の不確実性とコスト構造に与える影響の包括的検証
2023年4月 - 2026年3月
学術振興機構 科学研究費助成事業 若手研究
小笠原亨
担当区分:研究代表者
コロナ禍のマネジメントコントロールの実証研究:クライシス時の管理会計と経営理念
2023年4月 - 2027年3月
学術振興機構 科学研究費助成事業 基盤研究(B)
三矢 裕, 佐々木 郁子, 窪田 祐一, 近藤 隆史, 佐久間 智広, 劉 美玲, 小笠原 亨, 早川 翔, 吉田 政之
知の活用と探索に対する管理会計の役割の研究
2019年4月 - 2023年3月
学術振興機構 科学研究費助成事業 基盤研究(B)
三矢 裕, 佐々木 郁子, 安酸 建二, 坂口 順也, 窪田 祐一, 田口 聡志, 河合 隆治, 大浦 啓輔, 福島 一矩, 妹尾 剛好, 新井 康平, 尻無濱 芳崇, 劉 美玲, 佐久間 智広, 小笠原 亨
担当区分:研究分担者
第一の研究目的「3つの組織レベルの経験的研究」の顕著な成果を上げておきたい。学会報告として、個人と集団については小笠原が世界最高峰の米国会計学会管理会計部会で発表を行った。企業レベルでは、安酸は世界のトップ研究者のみが発表を許されるGlobal Management Accounting Research Symposiumで研究協力者のElla Mae Matsumuraウイスコンシン大学教授とともに発表を行った。河合は日本原価計算研究学会で発表した。また、第二の研究目的「知の活用と探索に対する管理会計の役割」の顕著な成果として、研究代表者および研究分担者の全員で、日本会計研究学会特別委員会の最終報告を行った。論文として、海外の査読付き雑誌に個人と集団、企業、企業間のレベルで各1本、国内の査読付き雑誌に企業レベルで2本が掲載された。主にこれらの論文は、本科研の以前よりデータ収集が行われており、その分析や執筆のフェーズで本科研の知見が反映されている。これ以外に、査読ではないものの、本年度に開始された研究として、個人と集団レベルでの創造性と管理会計の関係についての文献レビューが発表されている。本科研で今後実施が見込まれる経験的研究の理論的基礎を供することになるであろう。
実施計画は、本年度、順調に実施された。特に、無形財である知の測定と親和性の高い、非財務指標の問題に取り組んだ成果が生み出されている。さらに、上記の個人と集団レベルでの創造性と管理会計の関係についての文献レビューから抽出したリサーチクエスチョンの解明のために、同志社大学の実験室を利用した実験研究も実施された。次年度以降に向けた準備も概ね着実に実施されたが、新型コロナウイルスによる影響も出始めている。
需要の上振れおよび下振れリスクがコスト構造に与える影響の実証分析
2022年7月 - 2024年7月
日本会計研究学会 第22回若手研究者奨励研究
小笠原亨, 新改敬英, 原口健太郎
担当区分:研究代表者
相対評価と追加モニタリングに関する実証研究
2019年6月 - 2021年6月
公益財団法人メルコ学術振興財団(現:牧誠財団) 研究助成A
小笠原亨 , 早川翔 , 吉田政之
担当区分:研究代表者
2023年度
教育の責任(何をやっているか:主たる担当科目):
[講義科目]
原価計算(2年次以上配当、4単位)
[演習科目]
基礎演習(1年次配当、4単位)、専門演習I(2年次配当、2単位)
教育の理念(なぜやっているか:教育目標):
経営上の意思決定において、会計情報の利用は必要不可欠である。会計情報を活用するためには、会計処理に関する知識だけでなく、「どの場面でどのような会計数値を使うことが適切か」を判断できるリテラシーが求められる。講義におけるケース教材や演習における財務諸表分析を通じて、こうしたリテラシーを身につけ、会計数値を正しく使えるようになることが目標である。
教育の方法(どのようにやっているか:教育の工夫):
講義科目では、図表を豊富にもちいたスライドをもとに講義を行っており、演習問題を通じて学生の理解度を確認している。また、一方的な講義とならないようにケース教材やクリッカーを活用し、大人数のなかでも受講者とコミュニケーションを取りながら講義を進めている。演習科目では、グループでの調査活動、ゲーム教材をもちいた会計学習、比例縮尺財務諸表をもちいたビジネスモデル分析など学生の主体的な学びを促すようにアクティブラーニングを導入しながら指導をしている。また、学生による調査・分析結果については、プレゼンテーションやレポート提出の機会を設けており、個別にフィードバックも行っている。
教育方法の評価・学習の成果(どうだったか:結果と評価):
講義科目では、ケース教材の課題において、適切な原価処理および原価情報を踏まえた記述がされており、学生の理解度が十分な水準に達していることが確認できる。講義の評価に関しても、講義資料のわかりやすさやケース教材による実践的な学びなど好意的なコメントを得ており、演習問題や事後課題などの分量も適切であるとの評価を受けている。演習科目では、成果報告会でのプレゼンテーションにおいて、各グループの主張が論理的に展開されており、かつ主張の根拠となる(会計数値を含む)エビデンスも明確に提示されていることから、主体的な学びや個別指導の効果が出ていることが確認できる。
改善点・今後の目標(これからどうするか):
講義科目については、資料の種類および数が多く、混乱する学生もいたことから、講義資料の管理を簡素化する。具体的には、履修者専用のWebページを立ち上げ、講義回および資料種別に講義資料をダウンロードできるようにする。演習科目については、グループごとのやりとりが猥雑となりファイル管理がしづらいという問題があった。そこでチャットツールを導入し、グループやプロジェクトごとにメッセージやファイルの管理を行うことにする。
根拠資料(資料の種類などの名称):
シラバス、講義資料、ケース課題、授業改善アンケート
【経済ニュースを読み解く会計】需要がありすぎると困る?ー生産キャパシティの「ちょうど良い」水準を考える インターネットメディア
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執筆者:本人
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