論文 - 平野 恭平
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ビニロンの市場確立をめぐる経営者の内面への「感情史」的アプローチ:大原總一郎日記の分析を中心として 査読あり
平野 恭平
経営史学 59 ( 4 ) 49 - 65 2025年3月
単著
出版者・発行元:経営史学会
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創業初期における大阪紡績会社三軒家工場のイメージと実態の乖離:東洋紡所蔵『大阪紡績三軒家工場アルバム』からのアプローチ 査読あり
平野 恭平, 平井 直樹
技術と文明 24 ( 2 ) 47 - 62 2025年3月
共著
出版者・発行元:日本産業技術史学会
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明治期の鐘淵紡績における職工優遇策の発信と写真の利用:実態を伝えることから魅力を訴えることへ 査読あり
平野 恭平
歴史と経済 67 ( 2 ) 16 - 28 2025年1月
単著
出版者・発行元:政治経済学・経済史学会
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明治期の綿紡績業における情報発信と写真帳についての考察
平野 恭平
甲南経営研究 65 ( 1・2 ) 149 - 163 2024年10月
単著
出版者・発行元:甲南大学経営学会
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明治期の紡績企業と農村社会をつないだ絵葉書:鐘淵紡績の事例 査読あり
平野 恭平
日本歴史 ( 914 ) 74 - 83 2024年7月
単著
出版者・発行元:日本歴史学会
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戦後中小綿紡績企業の事業転換と多角化への挑戦:紡績からラジコン模型へ
張 楓, 平野 恭平
広島大学経済論叢 47 ( 3 ) 33 - 72 2024年3月
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経営史研究における写真利用をめぐる小考:明治期綿紡績業の写真を中心に
平野 恭平
国民経済雑誌 228 ( 1 ) 57 - 72 2024年3月
単著
出版者・発行元:神戸大学経済経営学会
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民俗文化・古武道の伝承活動における稽古道具の製作と補修についての一考察:宝蔵院流高田派槍術の事例
前田 繁則, 小寺 直樹, 平野 恭平
近畿民俗 ( 189 ) 39 - 55 2023年3月
共著
出版者・発行元:近畿民俗学会
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民俗文化・古武道の伝承活動における教歌の検討:宝蔵院流槍術の歌伝書を事例として
前田 繁則, 小寺 直樹, 平野 恭平
近畿民俗 ( 188 ) 33 - 51 2022年3月
共著
出版者・発行元:近畿民俗学会
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経営学部創設期の「落書き」による学生たちの心性史試論:神戸大学附属図書館蔵書を一例として 査読あり
平野 恭平, 三井 泉, 藤田 順也
日本経営学会誌 ( 48 ) 72 - 85 2021年12月
共著
出版者・発行元:日本経営学会
本稿では,1949年に設立された神戸大学経営学部の創設期を対象として,神戸大学附属社会科学系図書館に所蔵される,多くの学生たちが手にしたとみられる平井泰太郎の『經營學入門』(千倉書房,1932年)と『經營學通論』(千倉書房,1935年)に残る落書きを分析する。これらの本には,経営学部の創設期に当たる1940年代末から1950年代中頃までの限られた時期に多くの学生たちによって書かれた落書きが至るところにみられ,戦前から同校で経営学を提唱してきた平井への応援や批判,彼が経営学との対置で取り上げることの多かった商学の立場からの批判など,当時の学生たちの声が蘇るような落書きが残されている。それらの落書きから学生たちの心の声を吸い上げ,新しい学部(経営学部)や新しい学問(経営学)が生まれることや,それをめぐって教員たちが揺れ動いていたことについて,学生たちがどのように受け止めていたのか,学生たちの心性史に迫ることを試みる。現代社会では,インターネットやSNSの普及もあり,人々の同時双方向的なコミュニケーションは容易に行える。しかし,当時の学生たちにとっては,図書館の本が自らの意見や考えを同じ組織の構成員に対して匿名性をもって表明できる数少ない媒体であり,それを目にした者が賛同したり反論したりするコミュニケーションの場であり,まさにSNSのように機能していたといえる。それは,著者である教員と読者である学生たちが,講義をはじめとする大学生活を通じて直接に語り合い,思索しつつ,書き記していった,生の声や想いの痕跡であり,時を超えて読み継がれ,書き足されていった「痕跡の知層」であると考える。
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化学産業・化学企業をめぐる経営史研究:研究動向と若干の論点をめぐって 査読あり
平野 恭平
化学史学会 48 ( 1 ) 14 - 23 2021年3月
単著
出版者・発行元:化学史学会
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民俗文化・古武道としての槍術の伝承・復元のあり方:大阪宝蔵院流槍術の取り組みを中心に
前田 繁則, 小寺 直樹, 平野 恭平
近畿民俗 ( 187 ) 19 - 41 2021年3月
共著
出版者・発行元:近畿民俗学会
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平野 恭平
国民経済雑誌 218 ( 4 ) 19 - 29 2018年10月
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『鐘淵紡績株式会社写真』と大阪紡績工場写真 査読あり
平野 恭平
日本歴史 ( 820 ) 65 - 72 2016年9月
単著
出版者・発行元:日本歴史学会
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国産合成繊維ビニロンの熱処理をめぐって:鐘淵紡績のカネビヤンを中心に 査読あり
平野 恭平
化学史研究 42 ( 2 ) 17 - 24 2015年6月
単著
出版者・発行元:化学史学会
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Kyohei Hirano
Japanese Research in Business History 30 85 - 111 2014年9月
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Kyohei Hirano
Japanese Research in Business History 27 67 - 92 2011年11月
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戦時期・復興期の日本企業の技術開発と最適市場の創出:倉敷レイヨンのビニロン工業化を中心として 査読あり
平野 恭平
経営史学 45 ( 4 ) 3 - 28 2011年3月
単著
出版者・発行元:経営史学会
本論文では,綿花や羊毛の不足を解決する試みとして始まった倉敷レイヨンによる国産合成繊維ビニロンの開発とその市場確立のプロセスを明らかにした。本論文では,経営者や技術者の思考様式,戦前から戦後にかけての技術的な連続性,産業政策,競争企業,市場変動といった外部環境との相互作用に着目して考察を行った。倉敷レイヨンでは,経営者の大原總一郎と技術者の友成九十九がリーダーシップを発揮しており,彼らの天然繊維代替の思想が,ビニロンの開発から製品展開まで影響していた。天然繊維が不足しているという時代の制約によって,倉敷レイヨンでのビニロンの最適市場の探索が歪められることになったが,社会経済の変化や経営成績の低迷によって,ビニロンという新しい繊維に対する認識や評価を改めることになり,その性質に見合った用途開拓を行うことを通じて,漸く市場を確立するに至った。倉敷レイヨンは,当初,繊維資源自給と天然繊維代替を目的としてビニロンの開発に着手した。しかし,合成繊維の市場を創り出すには,繊維の性質や機能を重視し,天然繊維にはない合成繊維の特徴を活かして,それに相応しい用途を探り,商品を開発し,その販売促進を行っていく必要があった。倉敷レイヨンでは,天然繊維代替に強く規定された製品展開から離れたマーケティングの発想と実践が,市場確立の遅れに起因する極度の経営不振に悩んだ経営者,技術者,営業担当者の認識と思考様式の変化によってもたらされた。倉敷レイヨンでは,同時期に工業化されたナイロンのようなファッション性のある衣料分野で華々しく展開することはなかったが,実用衣料や産業資材といった堅実な分野でビニロンの市場確立に成功した。この倉敷レイヨンの事例は,1940年代から1950年代前半という時期に限定されない一般的な経営現象でもあり,新技術・新製品の開発からその市場確立に至るまでに果たすマーケティングの重要性を示唆するものである。
DOI: 10.5029/bhsj.45.4_3
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藤田 順也, 竹内 竜介, 平野 恭平
経営研究 ( 56 ) 1 - 64 2010年4月
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藤田 順也, 竹内 竜介, 平野 恭平
国民経済雑誌 200 ( 6 ) 57 - 98 2009年12月
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合成繊維事業への後発進出をめぐる技術選択と企業家の決断:1960年代の呉羽紡績のナイロン進出を中心として 査読あり
平野 恭平
企業家研究 ( 5 ) 1 - 22 2008年6月
単著
出版者・発行元:企業家研究フォーラム
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戦後の紡績企業の合成繊維への進出と技術選択:アクリル先発企業とナイロン後発企業の事例を中心として
平野 恭平
博士論文 1 - 257 2008年3月
単著
出版者・発行元:神戸大学大学院経営学研究科
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戦後日本企業の技術能力の形成についての一考察:技術管理の観点からみた技術導入
平野 恭平
修士論文 1 - 198 2005年3月
単著
出版者・発行元:神戸大学大学院経営学研究科