科研費(文科省・学振)獲得実績 - 西尾 千尋
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乳幼児におけるアート実践の発達的意義:発達カスケードの観点による基礎的研究
2025年4月 - 2028年3月
学術振興機構 科学研究費助成事業 若手研究
西尾千尋
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日常生活行動における「活動切り替え」の生態学的研究
2023年4月 - 2027年3月
学術振興機構 科学研究費助成事業 基盤研究(C)
青山慶, 西尾千尋, 佐藤由紀
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乳児の「探索する手」を起点とする発達カスケードの実証的理解
2022年4月 - 2026年3月
学術振興機構 科学研究費助成事業 基盤研究(B)
野中 哲士, 山崎 寛恵, 西尾 千尋
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乳児期の遊びの始まりと発達-生活環境のアフォーダンスの観点からの解明
2020年9月 - 2022年3月
学術振興機構 科学研究費助成事業 研究活動スタート支援
西尾 千尋
本研究では、身の回りの物で乳児が自発的に遊び出すプロセスを分析し、生活環境にある物が、遊ぶ行為の発達に与える影響を明らかにすることである。このために、家族という様々な年齢の人々が生活する家庭における縦断的な観察を行う。遊び的な行為の開始と周囲にある物の性質の関連について、アフォーダンスの観点から検討する。方法としては、乳児の養育家庭で日常行為を撮影し、縦断的なビデオデータを収集する。家庭における乳児の自発的な物との関わり事例を収集し、生活環境にある物がもたらすアフォーダンスに着目して、養育環境に存在するどのような種類の物が遊びの創発に関わるのかを検討する。研究は、データ収集、動画データベースの作成・データ分析、成果発表の順番で進めている。本年度は乳児の養育家庭で日常行為を撮影し、縦断的なビデオデータを収集した。撮影中であった2件のデータ収集が終了し、新たな1件のデータ収集が終了した。データ収集と並行して、日常にある物との遊び的関わりのシーンの切り出しと分析を行った。分析の中間的なまとめとして、日本認知科学会第37回大会において「乳児の移動と行為の発達-身の回りにある物の運搬に着目して」、日本生態心理学会第8回大会において「乳児の歩行の発達と物との関わりー複数物の操作に着目した事例検討」、日本生態心理学会第8回大会シンポジウム「どうしてここにこれがあるのか? ─ 住環境のダイナミクス─」において「遊動する物と赤ちゃん」として発表した。これらを通して、日常環境において乳児が自発的に関わる物の種類と、行為の性質、乳児の遊びの発達を支える環境の性質について検討を進めることができた。
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身の回りの物が乳児の遊び行為の発達に与える影響の解明
2020年
学術振興機構 科学研究費助成事業 奨励研究
西尾 千尋
本研究の目的は、身の回りの物で乳児が自発的に遊び出すプロセスを記述し、生活環境にある物が、遊ぶ行為の発達に与える影響を明らかにすることである。このために本研究では乳児の養育家庭で撮影された、縦断的なビデオデータを基に、観察・分析を行った。研究の実施内容は、①これまでのデータに加え、新たなデータ収集を行うこと、②これまでに取得されたデータの分析を行うこと、③成果をまとめて発表を行うことである。①のデータ取得については、撮影継続中であった乳児の家庭での撮影が終了し、新たな研究協力家庭での撮影を開始した。②の分析については、これまでに取得されたデータを対象に、物との自発的な関わり行動の分類を行い、コーディングによる分析を行った。この分析を③の中間的なまとめとして、日本認知科学会第37回大会において「乳児の移動と行為の発達一身の回りにある物の運搬に着目して」として発表し、乳児が関わる物の種類と、自発的に物と関わる行為の性質について検討を進めることができた。