論文 - 野々口 ちとせ
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言語生態学的アプローチに基づく新しいキャリア教育の提案―「4つの問い」で促される生態学的主体性の形成過程―
房 賢嬉, 野々口 ちとせ, 岡崎 眸
東北学院大学教養学部論集 ( 195 ) 49 - 80 2025年3月
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オンライン日本語教育実習における教師イメージの変容ー日台国際共修でのL1 日本語使用者実習生の場合ー 国際誌
野々口ちとせ
多元文化交流 ( 15 ) 99 - 113 2023年6月
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多声的な言葉の学習ートランスランゲージングと協働で声をあげるー 招待あり 国際誌
野々口ちとせ
多元文化交流 ( 14 ) 84 - 104 2022年6月
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実習生の日本語授業に対する教師教育者の評価についてのセルフスタディ ―国際共修によるオンライン日本語教育実習の事例研究―
野々口ちとせ
甲南大学紀要 文学編 ( 174 ) 11 - 17 2024年3月
単著
担当区分:筆頭著者 出版者・発行元:甲南大学文学部
本研究は,日本語教師教育者である筆者が自らの教師教育実践を分析し考察したセルフスタディである。教師教育実践分析を教師教育者間で共有可能な形として提示し,筆者の言語教育観を批判的に捉え直すことで,教師教育者としての成長を目指した。具体的には,実習生による日本語授業での一場面に対し,筆者が肯定的な評価を実習生に伝えたものの,その場面での何を,どのように,なぜ評価したかを明確に言語化できなかった事例を記述し,複言語使用をめぐる筆者の言語教育観の揺れを明らかにした。
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人文・社会科学系英語学位プログラムの大学院生は自身の言語生活をどう評価するか ― PAC(個人別態度構造)分析による当事者評価 査読あり
野々口ちとせ
言語文化教育研究 19 95 - 111 2021年12月
単著
出版者・発行元:言語文化教育研究学会
近年,大学の国際化により,人文・社会科学系においても英語による学位取得プログラ ム(English Medium Program:EMP)が増加している。日本の人文・社会科学系 EMP で学ぶ学生の多くは英語と日本語(と他言語)の複言語話者である。本研究では,PAC(個人別態度構造)分析を用いて,社会科学系大学院 EMP の留学生と人文科学系大学 院 EMP の帰国学生各 1 名を対象に,言語生活に対する当事者評価を調査した。結果, 両者とも英語での研究生活には満足しているが,日本人学生との交流やアルバイト, 就活などでの言語生活に,程度の差こそあれ,不満や抑圧的な態度構造を持っていることが示された。日本社会に閉鎖性・階層性・学歴重視などの風土を感じ取り,2 名とも高い複言語能力を持ちながら自分の能力を十全に発揮しているとは言えない現状が描き出された。また,両者とも家族が比較的高い重要度を占めており,母語機能の重要性が確認された。
DOI: 10.14960/gbkkg.19.95
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バイリンガリズムの全体論的視点から見た中・朝・日三言語話者の言語使用と意識ー比喩生成課題を用いたインタビュー調査ー
房賢嬉, 野々口ちとせ
東北学院大学教養学部論集 ( 187 ) 61 - 75 2021年7月
共著
本研究は,バイリンガリズムの全体論的視点から,日本の大学院で学ぶある中国朝鮮 族留学生が持つ複数の言語が生活においてどのように機能しているかを探った。具体的にはまず,三言語使用者自身のイメージはどのようなものかを明らかにし,次に,その イメージがどのような言語使用経験によって構築されたかを記述した。結果,中国語を使う自分はお母さんと例えられ,その理由は[ホスト社会における中国語の万能性]に, 朝鮮語を使う自分はおばあさんと例えられ,その理由は[朝鮮語での感情表現と家族伝統性]に,日本語を使う自分はお父さんと例えられ,その理由は[日本語での実力証明] に,三カ国語を使う自分はおじいさんと例えられ,その理由は[高い権威]や[自尊心] にあった。また,この留学生の語りから,[公的言語としての中国語]と[私的言語としての朝鮮語]と[経済的な利益につながる日本語]を相補的に使用している様相が浮かび上がった。
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学部生対象のキャリア教育における対話的問題提起学習の提案 査読あり
野々口ちとせ, 岡崎 眸, 後藤美和子, 秦 松梅, 趙 一章, 房 賢嬉
城西国際大学大学院紀要 ( 23 ) 59 - 78 2020年3月
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英語基準学生の日本語学習動機に関する一考察 : CRPS(Community and Regional Policy Studies)専攻学生に対する質問紙調査より
藤原 智栄美, 大平 幸, 野々口 ちとせ
政策科学 = Policy science 26 ( 2 ) 13 - 25 2019年2月
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学習者と教師の応答的な関わりが生むグローバル化社会で生きるための主体性形成:リベラル・アーツ科目における教室談話テキストの言語生態学的分析から 査読あり
野々口ちとせ, トンプソン美恵子, 鈴木寿子, 房賢嬉, 半原芳子, 佐藤真紀, 三輪充子, 後藤美和子, 小田珠生, 岡崎眸
城西国際大学紀要 26 ( 2 ) 23 - 53 2018年3月
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在台湾日系企業の社内コミュニケーションに対する駐在員の認識 査読あり
唐澤 麻里, 野々口 ちとせ, 陳 明涓, 孫 愛維, 河先 俊子, 岡崎 眸
お茶の水女子大学人文科学研究 7 125 - 138 2011年3月
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共生を目指す対話をどう築くか:他者と問題を共有し「自分たちの問題」として捉える過程 査読あり
野々口 ちとせ
日本語教育 144 ( 0 ) 169 - 180 2010年
単著
出版者・発行元:公益社団法人 日本語教育学会
<p> 対話的問題提起学習では,言語文化が異なる者たちの間で「社会の共生を阻む自分たちの問題」の本質を見出し,共有することが目指される。本稿では,ある地域日本語教室で実施された日本人と外国人による対話活動で,外国人から提起された問題に対する参加者の認識が変化していく様相を記述し,相互学習としての対話の意義を示した。対話の成立には,他者の枠組みを否定しないで自己の枠組みを省察する姿勢と,他者の発言を支える協働的な言語使用で信頼を表出しながら,一時的な対峙が可能な環境を作り,当事者性を持って自分はどう思うかを率直に述べることが必要である。</p>
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実習体験で教師イメージがどのように変わるか:PAC分析による日本語非母語話者実習生の事例研究 査読あり
張 瑜珊, 穆 紅, 野々口 ちとせ, Yusan CHANG, Hong MU, Chitose NONOGUCHI
日本語教育論集 ( 25 ) 35 - 50 2009年
共著
出版者・発行元:国立国語研究所
お茶の水女子大学お茶の水女子大学お茶の水女子大学地域日本語教育を中心に外国人と日本人が共に学ぶ日本語教室づくりが広がりを見せている。こうした双方向的な学び合いをコンセプトとする教育実習に実習生として参加したとき,日本語非母語話者実習生はこの新規学習体験をどのように受け止めるのだろうか。本稿は,個人別態度構造分析(PAC分析)の手法を用いて,ある中国語母語話者実習生の受け止め方を探ったものである。具体的には,この実習生の日本語教師に関するイメージ構造を実習参加の前後で分析し,教師イメージとそれまでの経験の交差を見た。その結果,《実用的な日本語を授ける教師》から《多様な学習者ニーズに応える教師》へと教師イメージの質的な変容が見られ,実習後には,共生社会における日本語教師の役割や,学習者との学び合いに関する気づきが観察された。
DOI: 10.15084/00001851
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「持続可能性日本語教育」内省の記録-共に試行錯誤した過程を巡る- 国際共著
岡崎眸, 張瑜珊, 野々口ちとせ, 原田三千代, 半原芳子, 平野美恵子, アンカ=フォクシェネアヌ
『第三回ルーマニア日本語教師会 日本語教育・日本語学シンポジウム論文集』 45 - 68 2009年
共著
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実習生の言語教育観は実習期間中にどう変化するか-多言語多文化共生を目指す日本語教育実習の場合
田渕七海子, 金井淑子, 野々口ちとせ, 岡崎眸
平成14~18年度科学研究費補助金研究基盤研究B(2)研究成果報告書 課題番号14380117『多言語多文化社会を切り開く日本語教育と教員養成に関する研究』 230 - 243 2006年3月
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学ぶことがらをどこに見出すかーある地域の日本語教室の談話分析からー
野々口ちとせ
共生時代を生きる日本語教育ー言語学博士上野田鶴子先生古稀記念論集ー 311 - 325 2005年11月
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地域住民による「相互学習」を実現するための教室設計-ある地域の日本語教室における参加者減少問題への対応の過程から見えること
張瑜珊, OHRI Richa, 高橋悦子, 野々口ちとせ
平成14~18年度科学研究費補助金研究基盤研究B(2) 平成16年度研究成果中間報告書『多言語多文化社会を切り開く日本語教育と教員養成に関する研究』 81 - 96 2005年3月
担当区分:最終著者
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岡崎 眸, 野々口 ちとせ
お茶の水女子大学人文科学紀要 55 131 - 143 2002年3月