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望月 徹  (モチヅキ トオル)

MOCHIZUKI Toru

職名

特任教授

学位

博士(商学)(大阪市立大学), 修士(都市政策)(大阪市立大学)

専門分野

地域・観光マネジメント

出身学校 【 表示 / 非表示

  • 中央大学   法学部   法律学科   卒業

    1978年4月 - 1982年3月

出身大学院 【 表示 / 非表示

  • 大阪市立大学   経営学研究科   博士課程

    2019年4月 - 2022年3月

  • 大阪市立大学   創造都市研究科   都市政策   修士課程   修了

    2017年4月 - 2019年3月

学内職務経歴 【 表示 / 非表示

  • 甲南大学   経営学部   経営学科   特任教授

    2020年4月 - 現在

学外略歴 【 表示 / 非表示

  • 広島県庁

    1982年4月 - 2020年3月

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    国名:日本国

所属学協会 【 表示 / 非表示

  • 経済地理学会

    2018年10月 - 現在

  • 日本観光研究学会

    2017年9月 - 現在

  • 日本国際観光学会

    2017年10月 - 現在

  • 文化経済学会

    2018年2月 - 現在

 

論文 【 表示 / 非表示

  • 「豊穣化の経済」の観点からみた尾道におけるツネイシグループのまちづくりへの接近の特性とその意義 査読あり

    望月徹

    経済地理学年報   69 ( 3 )   19 - 42   2023年9月

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    単著

    担当区分:筆頭著者   出版者・発行元:経済地理学年報  

     本稿では,ツネイシグループの中核をなす常石造船の特徴を,今治造船との対比により考察し,その特徴を踏まえ広島県尾道市におけるツネイシグループのまちづくりへの接近の特性を,Boltanski and Esquerre (2020) の「豊穣化の経済」の観点から明らかにすることを試みた.
     考察の結果,まず,今治造船は,造船業に特化・注力し地域雇用に寄与しており,今治タオルなど他産業やまちづくりとは深い関係を結ぶには至っていない.これに対し,造船業を海外展開するツネイシグループは,環境,観光など地域に根差した様々な事業を行い,グループの基本理念である「まちづくり・船づくり・人づくり」の三位一体の「地域との共生」の考え方を基本に,まちづくりと近しい関係を持った.
     ツネイシグループの尾道におけるまちづくりへの接近は,尾道の今の活性化を象徴するサイクルツーリズムや,特に,空き家再生と強い関係を結び,個々の事業は,相互に参照され由来の物語を紡ぎ記憶を強化する中で,唯一のサンプル性を備えた.また,そのまちづくりへの接近は,地域との共生のエートスをもとに,尾道の観光地としての選択肢の幅を広げ豊穣化の素地を作り,尾道に新たな投資を呼び込むきっかけを作った.こうして,ツネイシグループのまちづくりへの接近は,「コレクション形態」として尾道に豊穣化をもたらし,尾道に新たな価値を付与していることが明らかになった.
    キーワード 豊穣化の経済,造船,まちづくり,相互参照,エートス

  • 博士論文「都市・地域再生の萌芽と地域への価値付与」 査読あり

    望月 徹

    大阪市立大学(大学院経営学研究科)   2022年3月

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    担当区分:筆頭著者  

  • 「生産の世界」論の観点からみた「地への価値付与」の試みー広島県尾道市を事例としてー 査読あり

    望月徹

    経済地理学年報   67 ( 1 )   1 - 23   2021年3月

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    単著

    担当区分:筆頭著者  

    産業構造の転換で衰退した地域があるなかで,新たな変化が生じている地域もある.例えば,ナント,ビルバオ,横浜など創造都市と呼ばれる文化・芸術による地域活性化の事例である.一方,広島県尾道市においても造船業の衰退を経て,近年,同様な新たな変化の兆しが見られる.それは,第1 に,一度は衰退した造船,第2 に,サイクルツーリズムで伸張する観光,第3 に,移住,生業 (なりわい) など新たな形態の経済的活動としての空き家再生,において現れている.
     そこで,本稿では,造船,観光,空き家再生といった異なる動向を「生産の世界」論という共通の枠組で考察することで,変化の兆しの中身を明らかにすることを試みた.この結果,本来,独立して成長を遂げてきた造船,観光,空き家再生の異質な諸資源は,「個人間の世界」へと収斂する中で,相互に接合され一つに結びつけられていた.「旧来型の観光」が停滞後,サイクルツーリズムやクルージングツーリズムとして再生されるなかで,観光は,先行して形成されていた移住や生業と関連する空き家再生と「個人間の世界」で接合され,尾道地域への愛着を基盤に共通の世界を形成しつつある.
     そうした共通の世界ならびにそれを支える慣行が,本来,異質な伝統産業である造船業までをも引き寄せ一つに結びつけ新たな兆しを牽引する動力源となり,現在の「尾道」という地域へ真正な価値を付与している.こうして,従来の創造都市論では十分に分析されてこなかった都市・地域の変化の動態の一端が,「生産の世界」論の観点から明らかになった.
    キーワード 「生産の世界」論,造船・観光・空き家再生,慣行,地域への価値付与,真正性

  • 井原市のデニムによるまちづくりの萌芽のゆくえ

    望月 徹、堤谷太陽

    甲南経営研究   65 ( 3・4 )   51 - 76   2025年2月

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    担当区分:筆頭著者  

  • 東広島・西条の酒蔵ツーリズムの考察―水の恵みが地域を醸すテリ トーリオの形成―

    望月 徹

    甲南経営研究   65 ( 1・2 )   165 - 192   2024年10月

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書籍等出版物 【 表示 / 非表示

  • 地域を価値づけるまちづくり 査読あり

    望月 徹( 担当: 単著)

    2024年2月  ( ISBN:978-4-7795-1782-2

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    どのようなプロセスを通して地域は価値づけられていくのか――観光都市として再生した広島県尾道市を事例にとり、慣行(コンヴァンシオン)という概念を手がかりに、移住者、空き家再生、ツーリズムなどの各要因を丁寧に調査・分析することを通して探究する。

  • 多様な組織から見る経営管理論

    望月徹 ( 担当: 共著 ,  範囲: NPO・NGOのガバナンス、第12章、pp.213-230)

    千倉書房  2023年5月 

  • 新時代の経営学

    望月徹( 担当: 共著 ,  範囲: 「豊穣化の経済」の分析枠組による「地域への価値付与」考察の有用性―広島県尾道市の事例を用いて―、第18章、pp.329-346)

    千倉書房  2022年3月 

  • COMMUNITY BUSINESS:Serching for a Regional Concept

    Satoru Nishimura,Makoto Hagino,Eomeo Pena,Toru Mochizuki,Sueo Kuwahara,Tomoaki takeshiata,Constantine Busung,Delphine Kessy,Tetsuya Takano( 担当: 分担執筆 ,  範囲: On the transformation of commercial agglomeration in depopulated areas and new economic circulation:A comparative study in the case of Hiroshima prefecture with the case of Kagoshima prefecture (pp.41-68))

    Border Inc Publishing  2020年12月  ( ISBN:978-4-89982-395-7

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    It became clear that the business models that support life are multilayered in every country,that they differ considerably between the three countries(Japan,Philippines,Tanzania),and that in every country they differ between cities and the rural areas.Based on these facts,thesubjectforcomparative study of community businesses as businesses that support the daily livesof people in villages became clearer.

講演・口頭発表等 【 表示 / 非表示

  • 井原市におけるデニムによるまちづくりの萌芽のゆくえ 招待あり

    望月 徹

    日本国際観光学会関西例会  (追手門学院大学(大阪府茨木市))  2025年3月  日本国際観光学会

  • 書評会 望月徹『地域を価値づけるまちづくり: 尾道を蘇らせた移住者・空き家再生・ツーリズムの分析』ナカニシヤ出版,2024

    望月 徹

    経済地理学会関西支部 11 月例会  (あべのハルカス(天王寺))  2024年11月  経済地理学会関西支部

  • 井原市のデニムによるまちづくりの萌芽のゆくえ

    望月 徹

    価値づけの地理学研究会  (ナレッジサロン(大阪市北区梅田))  2024年9月  価値づけの地理学研究会

  • 尾道中心市街地の移住者たち

    望月 徹

    経済地理学会西南支部 3 月例会(福岡市)  (西南学院大学)  2024年3月  経済地理学会西南支部

  • ツネイシグループの造船からまちづくりへの接近ー尾道における豊穣化の経済の考察ー

    望月徹

    瀬戸内における地域産業の新展開ー2022年度経済地理学会岡山地域大会報告ー  2022年10月  2022年度経済地理学会岡山地域大会実行委員会

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    開催年月日: 2022年10月

研究シーズへのリンク 【 表示 / 非表示

研究費にかかる研究(調査)活動報告書 【 表示 / 非表示

  • 2025年度  地域の価値づけ

    研究費の種類: 教員研究費

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    地域を価値づけるまちづくりの研究

  • 2024年度  地域の価値づけ

    研究費の種類: 教員研究費

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    ものづくりの伝統を生かしたまちづくり、酒蔵ツーリズムによるまちづくり等

  • 2023年度  都市・地域再生の萌芽と地域への価値付与

    研究費の種類: 教員研究費

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    博士論文「都市・地域再生の萌芽と地域への価値付与」の研究成果を踏まえ、地域への価値付与研究を深化させる。この一環として、昨年度の学会報告を踏まえ、常石ホールディングスの造船からまちづくりへの接近の特性を豊穣化の経済の観点から明らかにする。

  • 2022年度  都市・地域再生の萌芽と地域への価値付与

    研究費の種類: 教員研究費

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    博士論文「都市・地域再生の萌芽と地域への価値付与」の研究成果を踏まえ、地域への価値付与研究を深化させる。この一環として、今年度は、常石ホールディングスの造船からまちづくりへの接近の特性を地域への価値付与の観点から考察する。

  • 2021年度  都市・地域の経済・社会的変容と地域への価値付与

    研究費の種類: 教員研究費

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     広島県の尾道市を中心とした事例研究により、オルタナティブな地域社会・経済の萌芽の特性を「地域への価値付与」の観点から明らかにする。

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ティーチングポートフォリオ 【 表示 / 非表示

  • 2025年度

    教育の責任(何をやっているか:主たる担当科目):

    地域・観光マネジメント(2・3・4年次配当、4単位)、専門演習Ⅰ(2年次配当、2単位)、専門演習Ⅱ(3・4年次配当、8単位)、BP特論Ⅲ(3年次配当、2単位)、BP演習Ⅱb(3年次配当、2単位)

    教育の理念(なぜやっているか:教育目標):

    伊藤忠商事への派遣、エアポートセールス、観光振興・新たな過疎対策など幅広い実務経験や「地域の価値づけ」の最新の研究成果を踏まえ、受講生が「地域」や「観光」の実証フィールドの中から特色ある事例を探究し、その実践的な知を社会還元する力の涵養に力を注いでいる。この探究を通じ、第1に地方創生の基本的な知識や考え方が理解でき、第2に地域が直面する様々な課題を多角的に分析し、先行研究をレビューしながらその課題解決策を論理的に導き、第3に、その実践的な課題解決の理論・手法・過程を、各々の研究(卒業論文作成)や社会に出てからの実務での活用及び発展につなげることができるようになること、の3点を目標としている。

    教育の方法(どのようにやっているか:教育の工夫):

    このため、学生を地域の現実の具体的な課題に対する検討・解決に導くよう、1〜2年次における演習も、可能な限り学外のプロジェクトを活用し、その参画のもとで実務に資する知識・理論の習得・涵養に努めている。また、3年次における演習においても、市町村や企業・NPOなど様々な担い手と関係を結びながら、地域や企業が現実に直面している様々な課題に取り組み、効果的な解決策を導き出しその調査・研究の成果を社会還元することを目指している。この一環として、4年次においても外部有識者の講話セッションを設け、有識者のキャリア・デザインの講話と議論を通し、自らの将来を見通し就職活動へ生かしつつ、それを卒業論文の作成へも接続するように設計している。

    教育方法の評価・学習の成果(どうだったか:結果と評価):

    フィールドワークによる現場の生の情報を手がかりに課題解決の方向を見通しつつ、それを各種データから裏付づる力を養成している。課題解決にあたる実践力や、データ解析力が身につきつつあり、グループ員間の連携・協力関係も強固になっている。調査・研究への姿勢には個人ごとに濃淡やバラツキがあるものの、チーム間で良くカバーしあって成果をだしており、更なる成長を期待している。引き続き、個を輝かせチームプレーも巧みな両利きな人材育成に努めて参りたい。

    改善点・今後の目標(これからどうするか):

    地方自治体や企業の実務家を招いた実践的な学びの場を多く設けるようにしたため、コミュニケーションが進み、グループごとの調査・研究も活発化している。また共同研究も特定の自治体から実際に抱える具体的な課題を提示いただき、実践的な課題解決の検討・提案に注力できている。こうした実践的な学びの中から、引き続き、グループ間の強固な相互協力関係を構築し、バランスの良い総合知の育成に務める。

    根拠資料(資料の種類などの名称):

    シラバス、講義資料、学生からの個別ヒアリング

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所属学協会等の委員歴 【 表示 / 非表示

  • 2024年6月 - 現在   日本観光研究学会  関西支部 幹事

  • 2024年6月 - 現在   NPO法人観光力推進ネットワーク・関西  Kansai Tourism Promotion Network (NPO)

社会貢献活動 【 表示 / 非表示

  • 広島県安芸高田市 道の駅三矢の里 戦略アドバイザー

    2020年4月 - 現在

  • 広島県三原市 まちづくり委員

    2020年4月 - 2021年3月

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    対象: 行政機関

  • 「広島県の施策を通して共に学ぶ『行政学』-甲南大学・広島県連携プロジェクト-」講義

    甲南大学  2017年6月

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    対象: 大学生

メディア報道 【 表示 / 非表示

  • 「広島県の施策を通して共に学ぶ『地域連携入門』」講義

    2019年12月

  • 「広島県の施策を通して共に学ぶ『地域連携入門』」講義

    2018年12月

  • 「地方創生と農業のありかたについて考える」講義

    2016年12月