ティーチングポートフォリオ - 宮川 敏治
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2022年度
教育の責任(何をやっているか:主たる担当科目):
入門ミクロ経済学(1年次配当、2単位)中級ミクロ経済学(2年次配当、4単位)上級ミクロ経済学Ⅰ(意思決定論)(3年次配当、2単位)上級ミクロ経済学Ⅱ(ゲーム理論)(3年次配当、2単位)ゼミⅠ(2年次配当、2単位)ゼミⅡ(3年次配当、4単位)ゼミⅢ(4年次配当、2単位)基礎ゼミⅠ(1年次配当、2単位)
教育の理念(なぜやっているか:教育目標):
私は教育を行うにあたって、(1)理論やデータを用いて科学的な思考ができること、(2)その人なりのこだわりを持ったオリジナルな研究をすること、(3)第3者から認められるために(学会等での報告や論文の公表など)成果の公表を行うこと、の以上3つを行える学生を(経済学を通じて)養成することを目標にしている。また、グループ学習・グループワークを通じて、「建設的に議論する」、「1つの目標に向かって協力する」、「分かりやすくプレゼンテーションする」ための技術を修得することも目標となる。
また、私が担当しているミクロ経済学は、世界中で数多の教科書が執筆され、初級、中級、上級と教える内容が数学的な手法のレベルによって統一され、経済学の中では最も制度化された学問領域と言える。ただ、それゆえに解法や数学的手法を解説する単調な講義になりがちである。私の講義では、数学的な手法の修得よりもむしろ、インセンティブや市場の働きとの関係を身近な例や現実の例を交えながら「自分の力で考える」ことを行ってもらうようにしている。そのため、あえて現在の経済学ではうまく説明できないような未解決問題を話すようにしている。教育の方法(どのようにやっているか:教育の工夫):
講義科目:(入門ミクロ経済学)すべての経済学の基礎となる部分を講義する導入科目である一方、入門の段階でグラフや計算がたくさんでてきて嫌いになってしまう学生も多くいるので、できるだけ身近で面白いと思ってもらって、今後の学習につながるような講義を心がけている。そのために、市場実験やゲーム理論実験を体験してもらったり、データ分析の有用性を講義している。(中級ミクロ経済学)需要と供給の理論に基づく市場経済の分析からゲーム理論やマーケット・デザインまで、できるだけ幅広いたくさんのトピックを講義するようにしている。また、公務員試験などの資格試験対策になるように講義内容を配慮している。(上級ミクロ経済学Ⅰ・Ⅱ)クリッカーやフォームを用いて、質問やアンケートに授業中に答えてもらい、その結果を見ながら、意思決定理論やゲーム理論の内容を講義していくようにしている。また、ラーニング・アシスタント(LA)を設置し、その補助やファシリテーションを借りながら、履修者に被験者として経済実験やゲーム理論実験を実体験もらう回を設けている。
演習科目:(ゼミⅠ)指定したゲーム理論の教科書の内容を各学生が一人ずつ講師として教えていくかたちで講義を進めている。その際に、プレゼンテーション(パワーポイントの作り方や話し方など)を指導する。また、数回にわたってゲーム理論実験やアンケートを被験者として体験してもらうことで、今後のグループ研究での実験やアンケートの実施方法を学んでもらっている。また、一部の学生には先行的にグループ研究を実施してもらい、その成果を合宿で発表してもらっている。(ゼミⅡ)4人から5人のグループを作り、ゲーム理論や行動経済学、実験経済学のテーマでグループ研究を行ってもらっている。グループ研究では、データ分析を行うことを必須としている。そのために、まずエクセルでのデータセットの作り方、グラフや表の作り方、エクセルやRでのt-検定や回帰分析等のやり方を学んでもらっている。それを基礎に各グループのメンバーで選んだテーマでアンケートや実験を行い、データを集め、そのデータを用いてデータ分析を行い、それぞれのテーマに対する提言を行ってもらっている。また、他大学との合同ゼミやプレゼン大会に参加し、研究内容を分かりやすくプレゼンする技術の習得も併せて行っている。(ゼミⅢ)ゼミⅡで行った研究をまとめることを行ってもらっている。また、ゼミⅡの3年生が行っているグループ研究のサポートも行ってもらっている。(基礎ゼミⅠ)グループ研究の楽しさを知ってもらうこと、と、講義時間以外にグループで課題に取り組むこと、を目的としてプログラムを実施している。教育方法の評価・学習の成果(どうだったか:結果と評価):
講義科目については、中間試験・期末試験の結果を見る限り、良く出来ていて、学習の成果があがっているように見える。これまで作成した動画を組み合わせて、対面授業を行うことで、より学習効果が上がっているように感じる。
演習科目については、グループ研究に積極的に取り組んでもらえた。改善点・今後の目標(これからどうするか):
講義科目については、これまで作成したオンディマンド動画をうまく利用しながら、本格的な対面授業に移行したときの対応を考えていきたい。
演習科目については、昨年度はグループ研究に取り組まないという学生がいたが、今年度はその問題は解消された。今後は、学生ごとのよりきめ細かい指導を行っていきたい。根拠資料(資料の種類などの名称):
シラバス、講義資料、リアクションペーパー、MyKONANのQ&A、授業改善アンケート(自由記述欄)
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2021年度
教育の責任(何をやっているか:主たる担当科目):
入門ミクロ経済学(1年次配当、2単位)中級ミクロ経済学(2年次配当、4単位)上級ミクロ経済学Ⅰ(意思決定論)(3年次配当、2単位)上級ミクロ経済学Ⅱ(ゲーム理論)(3年次配当、2単位)ゼミⅠ(2年次配当、2単位)ゼミⅡ(3年次配当、4単位)基礎ゼミⅠ(1年次配当、2単位)基礎ゼミⅡ(1年次配当、2単位)
教育の理念(なぜやっているか:教育目標):
私は教育を行うにあたって、(1)理論やデータを用いて科学的な思考ができること、(2)その人なりのこだわりを持ったオリジナルな研究をすること、(3)第3者から認められるために(学会等での報告や論文の公表など)成果の公表を行うこと、の以上3つを行える学生を(経済学を通じて)養成することを目標にしている。また、グループ学習・グループワークを通じて、「建設的に議論する」、「1つの目標に向かって協力する」、「分かりやすくプレゼンテーションする」ための技術を修得することも目標となる。
また、私が担当しているミクロ経済学は、世界中で数多の教科書が執筆され、初級、中級、上級と教える内容が数学的な手法のレベルによって統一され、経済学の中では最も制度化された学問領域と言える。ただ、それゆえに解法や数学的手法を解説する単調な講義になりがちである。私の講義では、数学的な手法の修得よりもむしろ、インセンティブや市場の働きとの関係を身近な例や現実の例を交えながら「自分の力で考える」ことを行ってもらうようにしている。そのため、あえて現在の経済学ではうまく説明できないような未解決問題を話すようにしている。教育の方法(どのようにやっているか:教育の工夫):
講義科目:(入門ミクロ経済学)すべての経済学の基礎となる部分を講義する導入科目である一方、入門の段階でグラフや計算がたくさんでてきて嫌いになってしまう学生も多くいるので、できるだけ身近で面白いと思ってもらって、今後の学習につながるような講義を心がけている。そのために、市場実験やゲーム理論実験を体験してもらったり、データ分析の有用性を講義している。(中級ミクロ経済学)需要と供給の理論に基づく市場経済の分析からゲーム理論やマーケット・デザインまで、できるだけ幅広いたくさんのトピックを講義するようにしている。また、公務員試験などの資格試験対策になるように講義内容を配慮している。(上級ミクロ経済学Ⅰ・Ⅱ)クリッカーやフォームを用いて、質問やアンケートに授業中に答えてもらい、その結果を見ながら、意思決定理論やゲーム理論の内容を講義していくようにしている。また、ラーニング・アシスタント(LA)を設置し、その補助やファシリテーションを借りながら、履修者に被験者として経済実験やゲーム理論実験を実体験もらう回を設けている。
演習科目:(ゼミⅠ)指定したゲーム理論の教科書の内容を各学生が一人ずつ講師として教えていくかたちで講義を進めている。その際に、プレゼンテーション(パワーポイントの作り方や話し方など)を指導する。また、数回にわたってゲーム理論実験やアンケートを被験者として体験してもらうことで、今後のグループ研究での実験やアンケートの実施方法を学んでもらっている。また、一部の学生には先行的にグループ研究を実施してもらい、その成果を合宿で発表してもらっている。(ゼミⅡ)4人から5人のグループを作り、ゲーム理論や行動経済学、実験経済学のテーマでグループ研究を行ってもらっている。グループ研究では、データ分析を行うことを必須としている。そのために、まずエクセルでのデータセットの作り方、グラフや表の作り方、エクセルやRでのt-検定や回帰分析等のやり方を学んでもらっている。それを基礎に各グループのメンバーで選んだテーマでアンケートや実験を行い、データを集め、そのデータを用いてデータ分析を行い、それぞれのテーマに対する提言を行ってもらっている。また、他大学との合同ゼミやプレゼン大会に参加し、研究内容を分かりやすくプレゼンする技術の習得も併せて行っている。(基礎ゼミⅠ・Ⅱ)グループ研究の楽しさを知ってもらうこと、と、講義時間以外にグループで課題に取り組むこと、を目的としてプログラムを実施している。教育方法の評価・学習の成果(どうだったか:結果と評価):
講義科目については、中間試験・期末試験の結果を見る限り、良く出来ていて、学習の成果があがっているように見える。
演習科目については、グループ研究に積極的に取り組んでもらえた。改善点・今後の目標(これからどうするか):
講義科目については、赴任1年目で、甲南大学の学生の状況が良く分かっていなかったことと、WEB授業(特にオンディマンド授業)で反応を確認しながら講義を進めていくことができなかったことを反省し、今年度はリアルタイムで動画を配信し、その授業を録画し、それをオンディマンドでの動画として、公開することにした。その結果、学生からの評判は非常に良くなり、講義の改善についての要望も少なくなった。今後は、対面授業となったときの対応を考えていきたい。
演習科目については、昨年度はグループ研究に取り組まないという学生がいたが、今年度はその問題は解消された。今後は、学生ごとのよりきめ細かい指導を行っていきたい。根拠資料(資料の種類などの名称):
シラバス、講義資料、リアクションペーパー、MyKONANのQ&A、授業改善アンケート(自由記述欄)
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2020年度
教育の責任(何をやっているか:主たる担当科目):
入門ミクロ経済学(1年次配当、2単位)中級ミクロ経済学(2年次配当、4単位)上級ミクロ経済学Ⅰ(意思決定論)(3年次配当、2単位)上級ミクロ経済学Ⅱ(ゲーム理論)(3年次配当、2単位)数学入門(1年次配当、2単位)英語で読む経済Ⅰ(1年次配当、2単位)ゼミⅠ(2年次配当、2単位)基礎ゼミⅠ(1年次配当、2単位)基礎ゼミⅡ(1年次配当、2単位)
教育の理念(なぜやっているか:教育目標):
私は教育を行うにあたって、(1)理論やデータを用いて科学的な思考ができること、(2)その人なりのこだわりを持ったオリジナルな研究をすること、(3)第3者から認められるために(学会等での報告や論文の公表など)成果の公表を行うこと、の以上3つを行える学生を(経済学を通じて)養成することを目標にしている。また、グループ学習・グループワークを通じて、「建設的に議論する」、「1つの目標に向かって協力する」、「分かりやすくプレゼンテーションする」ための技術を修得することも目標となる。
また、私が担当しているミクロ経済学は、世界中で数多の教科書が執筆され、初級、中級、上級と教える内容が数学的な手法のレベルによって統一され、経済学の中では最も制度化された学問領域と言える。ただ、それゆえに解法や数学的手法を解説する単調な講義になりがちである。私の講義では、数学的な手法の修得よりもむしろ、インセンティブや市場の働きとの関係を身近な例や現実の例を交えながら「自分の力で考える」ことを行ってもらうようにしている。そのため、あえて現在の経済学ではうまく説明できないような未解決問題を話すようにしている。教育の方法(どのようにやっているか:教育の工夫):
講義科目:(入門ミクロ経済学)すべての経済学の基礎となる部分を講義する導入科目である一方、入門の段階でグラフや計算がたくさんでてきて嫌いになってしまう学生も多くいるので、できるだけ身近で面白いと思ってもらって、今後の学習につながるような講義を心がけている。そのために、市場実験やゲーム理論実験を体験してもらったり、データ分析の有用性を講義している。(中級ミクロ経済学)需要と供給の理論に基づく市場経済の分析からゲーム理論やマーケット・デザインまで、できるだけ幅広いたくさんのトピックを講義するようにしている。また、公務員試験などの資格試験対策になるように講義内容を配慮している。(上級ミクロ経済学Ⅰ・Ⅱ)クリッカーやフォームを用いて、質問やアンケートに授業中に答えてもらい、その結果を見ながら、意思決定理論やゲーム理論の内容を講義していくようにしている。また、ラーニング・アシスタント(LA)を設置し、その補助やファシリテーションを借りながら、履修者に被験者として経済実験やゲーム理論実験を実体験もらう回を設けている。(数学入門)予習を重視した反転授業を意図した講義を実施している。作成した予習動画を事前に視聴して、予習課題に取り組んでもらい、授業中は問題演習を実施し、学生同士で教え合ったり、ディスカッションしたりして知識の定着を図るというプログラムになっている。(英語で読む経済Ⅰ)実例をふんだんに含んだ情報の経済学の本を輪読してもらうことと、活きた英語を学んでもらうために海外のニュース番組を聞いて、スクリプトを書き起こすこと、を行ってもらった。
演習科目:(ゼミⅠ)指定したゲーム理論の教科書の内容を各学生が一人ずつ講師として教えていくかたちで講義を進めている。その際に、プレゼンテーション(パワーポイントの作り方や話し方など)を指導する。また、数回にわたってゲーム理論実験やアンケートを被験者として体験してもらうことで、今後のグループ研究での実験やアンケートの実施方法を学んでもらっている。また、一部の学生には先行的にグループ研究を実施してもらい、その成果を合宿で発表してもらっている。(基礎ゼミⅠ・Ⅱ)グループ研究の楽しさを知ってもらうこと、と、講義時間以外にグループで課題に取り組むこと、を目的としてプログラムを実施している。教育方法の評価・学習の成果(どうだったか:結果と評価):
講義科目については、中間試験・期末試験の結果を見る限り、良く出来ていて、学習の成果があがっているように見える。ただし、前期にWEBを活用した授業でおこなった中級ミクロ経済学と上級ミクロ経済学Ⅰで、授業評価アンケートやMyKONANのQ&Aを通じて、「内容が難しすぎる」「課題が解けない」という意見が少なからず寄せられた。特に、講義中の演習問題を踏まえた発展問題や明確な答えがなく受講者自身に考えてもらうような課題を出したときに、強い拒否反応を示す学生がいた。
演習科目については、多くの学生は、グループ研究に積極的に取り組んでもらえたが、一部、授業時間以外に課題に取り組むことがまったくできない学生も見受けられた。そのため、一部の学生に負担が集中する現象が発生してしまった。改善点・今後の目標(これからどうするか):
講義科目のWEB授業で発生した問題については、赴任1年目で、甲南大学の学生の状況が良く分かっていなかったことと、WEB授業(特にオンディマンド授業)で反応を確認しながら講義を進めていくことができなかったことが大きな原因と考えている。また、赴任1年目で新しい科目を担当して、講義資料や動画の作成に追われ、課題についての質疑応答や解説の時間を十分に取れなかったこと、パワーポイントなどの授業資料が著作権の問題をクリアするところまで確認ができなかったために一部しか配布出来なかったこと、も問題の原因と感じている。次年度以降、以上の点を改善していきたい。
演習科目については、これまで長年授業を担当してきて、講義時間以外はグループ研究に取り組まないという学生に出会うことはほとんどなかったが、今年は何人かいることが確認された。甲南大学に合わせた取り組みが必要と考えている。根拠資料(資料の種類などの名称):
シラバス、講義資料、リアクションペーパー、MyKONANのQ&A、授業改善アンケート(自由記述欄)