ティーチングポートフォリオ - 谷口 るり子
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2024年度
教育の責任(何をやっているか:主たる担当科目):
ITリテラシー(1年次前期配当、2単位、2クラス)、情報の科学(1年次後期配当、2単位)、ロジカル・シンキング(1年次前期配当、2単位)、リサーチ・イントロダクション(1年次後期配当、2単位)、ビジネス研究プロジェクト(2~4年次前期配当、4単位)、ビジネス研究プロジェクト(2~4年次後期配当、4単位)、卒業研究プロジェクト(4年次配当、8単位)
教育の理念(なぜやっているか:教育目標):
ICT(Information & Communication Technology)に関する知識と技術は、大学4年間の学びを支えると共に卒業してから社会で生きていく上で必須である。ITリテラシーはこの基本となるICTに関する知識と技術を1年次の前期の段階で、情報の科学はコンピュータやネットワークのしくみを1年次の後期の段階で学生が身に付けることを目標としている。ロジカル・シンキングとリサーチ・イントロダクションは必修の初年次教育科目で、本学部で学ぶ上で必要な力を皆と協力し合いながら身に付けることを目標としている。ビジネス研究プロジェクトでは、コンピュータを用いた処理の自動化(プログラミング)とテキスト分析を行っている。後者は、グループ単位で実データに対して自分たちが設定した仮説をテキスト分析の手法を用いて検証するもので、卒業研究プロジェクトに繋げる意味を持つ。卒業研究プロジェクトでは、4年間の学びの集大成として、一人ひとりが設定したテーマに関する研究を行い、根拠に基づいて論理的な考察を行い文章化することができるようになることを目標としている。
教育の方法(どのようにやっているか:教育の工夫):
ITリテラシーでは、市販のテキストの他に授業内容を解説したパワーポイントファイルを用意し、一人でも学べる形にした。学生からの質問に対しては、教員とLAが手分けして対応した。ロジカル・シンキングでは、現代社会における問題をテーマにディベート大会を実施すると共に、後期のプレゼン大会に向けたフィールドワークを行った。リサーチ・イントロダクションでは、本学部隣の大規模商業施設、近隣の芸術文化センターにおける課題解決策を提案するプレゼン大会に向けたグループワークを行った。研究プロジェクトは、適宜プリントやpdf等のファイルを配布し、基礎的な知識や技術の習得は個人学習で、その応用はグループ学習にした。前期のグループ学習では、実際に使えるプログラムの作成を行い、後期のグループ学習では、学生は自分たちが設定した仮説の検証を行い結果を発表した。データの前処理方法、分析方法、結果の解釈方法等でつまずいている場合や誤りがある場合は適宜アドバイスを行った。発表後、研究目的やデータの分析結果等をレポートにまとめることで、卒業論文執筆の準備練習になったと考える。卒業研究プロジェクトは、テーマが学生によって異なるため個別に対応し、最終的には卒業研究発表会で研究内容をしっかり説明できるように、また原則として10000字以上の論理的な卒業論文を仕上げることができるように指導した。
教育方法の評価・学習の成果(どうだったか:結果と評価):
ITリテラシーは対面授業が可能になってからは、Excelの小テストの平均点はオンライン授業だった頃より少し高くなり理解度は少し上がったという結果になっている。ロジカル・シンキングのディベートは、準備不足のグループもあったが全体的によく準備をしており、中にはしっかりとした根拠に基づいた主張をして非常にハイレベルな勝負になった対戦もあった。前期の研究プロジェクトでは、最終的にはゲームやバイトのシフト作成等各グループなかなか面白いプログラムを作成し、後期の研究プロジェクトも自分たちが興味を持っている問題に関するテキストデータをうまく分析できているグループが多かった。卒業研究プロジェクトは、ややレベルにバラツキがあったが書き上げた学生が多かった。
改善点・今後の目標(これからどうするか):
ITリテラシーは、PowerPoint等での画像の取り扱い(ファイルサイズ)に関する説明が必要と感じたので、次年度はこれを追加する予定である。ロジカル・シンキングのクリティカル・シンキングとロジカルライティングの部分は、これ単独の題材を用意するのではなく、ディベートの内容を活用する方向に変更する予定である。前期の研究プロジェクトのグループワークでは、各メンバーがすべきことを分担して作業を行うのだが、自分が担当する部分しか理解できていないという状況が起こりやすい。できる限り各メンバーが全体を理解できるようにグループ内のコミュニケーションを促すようにしたい。後期の研究プロジェクトは、コマ数がそれまでの2/3になり少し時間配分に苦労した。次年度は時間配分を微修正したい。卒業研究プロジェクトは、夏休みに手を抜く学生への対応が課題である。
根拠資料(資料の種類などの名称):
シラバス、講義資料、試験結果
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2022年度
教育の責任(何をやっているか:主たる担当科目):
ITリテラシー(1年次前期配当、2単位、2クラス)、情報の科学(1年次後期配当、2単位)、ロジカル・シンキング(1年次前期配当、2単位)、リサーチ・イントロダクション(1年次後期配当、2単位)、ビジネス研究プロジェクト(2~4年次前期配当、6単位)、ビジネス研究プロジェクト(2~4年次後期配当、6単位)、卒業研究プロジェクト(4年次配当、8単位)
教育の理念(なぜやっているか:教育目標):
ICT(Information & Communication Technology)に関する知識と技術は、大学4年間の学びを支えると共に卒業してから社会で生きていく上で必須である。ITリテラシーはこの基本となるICTに関する知識と技術を1年次の前期の段階で、情報の科学はコンピュータやネットワークのしくみを1年次の後期の段階で学生が身に付けることを目標としている。ロジカル・シンキングとリサーチ・イントロダクションは必修の初年次教育科目で、本学部で学ぶ上で必要な力を皆と協力し合いながら身に付けることを目標としている。ビジネス研究プロジェクトでは、コンピュータシミュレーション・コンピュータを用いた処理の自動化(プログラミング)とテキスト分析を行っている。後者は、グループ単位で実データに対して自分たちが設定した仮説をテキスト分析の手法を用いて検証するもので、卒業研究プロジェクトに繋げる意味を持つ。卒業研究プロジェクトでは、4年間の学びの集大成として、一人ひとりが設定したテーマに関する研究を行い、根拠に基づいて論理的な考察を行い文章化することができるようになることを目標としている。
教育の方法(どのようにやっているか:教育の工夫):
ITリテラシーでは、市販のテキストの他に授業内容を解説したパワーポイントファイルを用意し、一人でも学べる形にした。学生からの質問に対しては、教員とTAが手分けして対応した。ロジカル・シンキングでは、現代社会における問題をテーマにディベート大会を実施し、リサーチ・イントロダクションは、本学部が所在する西宮市や近隣の大規模商業施設における課題解決策を提案するプレゼン大会に向けたグループワークを行った。研究プロジェクトは、適宜プリントやpdf等のファイルを配布し、基礎的な知識や技術の習得は個人学習で、その応用はグループ学習にした。前期のグループ学習では、実際に使えるプログラムの作成を行い、後期のグループ学習では、学生は自分たちが設定した仮説の検証を行い、レポートにまとめて発表を行った。データの前処理方法、分析方法、結果の解釈方法等でつまずいている場合や誤りがある場合は適宜アドバイスを行った。また、提出されたレポートにコメントを細かく記入して返却し、学生には必要ならレポートの修正を行うよう指示した。レポートを出して終わりではなく、少しでも質の高いレポートになるよう修正させた。卒業研究プロジェクトは、テーマが学生によって異なるため個別に対応し、最終的には卒業研究発表会で研究内容をしっかり説明できるように、また10000字程度の論理的な卒業論文を仕上げることができるように指導した。
教育方法の評価・学習の成果(どうだったか:結果と評価):
ITリテラシーはようやく対面授業が可能となり、そのためかExcelの小テストの平均点はオンライン授業だった前年度より高くなり、理解度が上がったという結果になった。ロジカル・シンキングのディベートは、全体的によく準備をしており、中にはしっかりとした根拠に基づいた主張をして非常にハイレベルな勝負になった対戦もあった。前期の研究プロジェクトは各グループなかなか面白いプログラムを作成し、後期の研究プロジェクトもデータを複数の視点から分析できているグループが多かった。卒業研究プロジェクトは、例年よりはレベルのバラツキが小さかった。
改善点・今後の目標(これからどうするか):
ITリテラシーは、対面授業に戻ったため時間配分に少し偏りがある回の修正が必要と感じた。ロジカル・シンキングのクリティカル・シンキングとロジカルライティングの部分は、時間の関係で次年度は圧縮して1回にまとめる必要がある。情報の科学はあまりグループワークに適した科目ではないが、ディスカッションの要素をもう少し入れたい。前期の研究プロジェクトのグループワークでは、各メンバーがすべきことを分担して作業を行うのだが、自分が担当する部分しか理解できていないという状況が起こりやすい。できる限り各メンバーが全体を理解できるように持って行きたい。後期の研究プロジェクトでは、演説内容の分析時に分析結果を確認するような教材の内容にした方がいいと感じた。プリントの内容を微修正したい。卒業研究プロジェクトは、夏休みに手を抜く学生が出ないようにする必要がある。
根拠資料(資料の種類などの名称):
シラバス、講義資料、試験結果
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2021年度
教育の責任(何をやっているか:主たる担当科目):
ITリテラシー(1年次前期配当、2単位、2クラス)、情報の科学(1年次後期配当、2単位)、ロジカル・シンキング(1年次前期配当、2単位)、リサーチ・イントロダクション(1年次後期配当、2単位)、ビジネス研究プロジェクト(2~4年次前期配当、6単位)、ビジネス研究プロジェクト(2~4年次後期配当、6単位)、卒業研究プロジェクト(4年次配当、8単位)
教育の理念(なぜやっているか:教育目標):
ICT(Information & Communication Technology)に関する知識と技術は、大学4年間の学びを支えると共に卒業してから社会で生きていく上で必須である。ITリテラシーはこの基本となるICTに関する知識と技術を1年次の前期の段階で、情報の科学はコンピュータやネットワークのしくみを1年次の後期の段階で学生が身に付けることを目標としている。ロジカル・シンキングとリサーチ・イントロダクションは必修の初年次教育科目で、本学部で学ぶ上で必要な力を皆と協力し合いながら身に付けることを目標としている。ビジネス研究プロジェクトでは、コンピュータシミュレーション・コンピュータを用いた処理の自動化(プログラミング)とテキスト分析を行っている。後者は、グループ単位で実データに対して自分たちが設定した仮説をテキスト分析の手法を用いて検証するもので、卒業研究プロジェクトに繋げる意味を持つ。卒業研究プロジェクトでは、4年間の学びの集大成として、一人ひとりが設定したテーマに関する研究を行い、根拠に基づいて論理的な考察を行い文章化することができるようになることを目標としている。
教育の方法(どのようにやっているか:教育の工夫):
ITリテラシーでは、市販のテキストの他に授業内容を解説したパワーポイントファイルを用意し、一人でも学べる形にした。対面授業が可能なときは教室内で学生からの質問に適宜対応し、オンデマンド形式の授業の場合は、質問は授業時間に設定したZoomで受け付けた。新規科目ロジカル・シンキングではZoomでのディベートに挑戦し、リサーチ・イントロダクションは対面でプレゼン大会に向けたグループワークを行った。研究プロジェクトは、適宜プリントやpdf等のファイルを配布し、基礎的な知識や技術の習得は個人学習で、その応用はグループ学習にした。後期のグループ学習では、学生は自分たちが設定した仮説の検証を行い、レポートにまとめて発表を行った。データの前処理方法、分析方法、結果の解釈方法等でつまずいている場合や誤りがある場合は適宜アドバイスを行った。また、提出されたレポートにコメントを細かく記入して返却し、学生には必要ならレポートの修正を行うよう指示した。レポートを出して終わりではなく、少しでも質の高いレポートになるよう修正させた。卒業研究プロジェクトは、テーマが学生によって異なるため個別に対応し、最終的には卒業研究発表会で研究内容をしっかり説明できるように、また10000字程度の論理的な卒業論文を仕上げることができるように指導した。
教育方法の評価・学習の成果(どうだったか:結果と評価):
ITITリテラシーはコロナの影響でWeb活用授業が多くなり、そのためか小テストの平均点はコロナ前より少し低くなった。この点は今後の課題として検討する必要がある。ロジカル・シンキングのZoomディベートは学生にとっても教員にとってもなかなかハードルの高いテーマだったが、学生は想定以上に準備をしてしっかりとしたディベートを行った。前期の研究プロジェクトは、Zoom利用の回が多くグループワークは大変だったと思うが、協力し合いながらプログラムを作り上げた。卒業研究プロジェクトはこの年も個人差が大きく、申し分ない論文を書き上げた学生もいたが、なかなか思うように書けず締切さえ守れない学生が複数発生してしまった。
改善点・今後の目標(これからどうするか):
ITリテラシーは、Web活用授業が多くなるのであればExcelの理解度を上げるための工夫が必要だと考える。ロジカル・シンキングのクリティカル・シンキングとロジカルライティングの部分は、もう少し教材を工夫する必要があると感じた。情報の科学はあまりグループワークに適した科目ではないが、ディスカッションの要素をもう少し入れたい。後期の研究プロジェクトでは、学生にテキスト分析に関する文献を読んでもらいその内容を発表してもらっているが、学生がより興味を持てるような文献を開拓したい。また、研究プロジェクトのグループワークでは、毎年ほんの一部ではあるがグループワークが上手くてきないグループが発生する。このようなグループへの支援・介入は難しいがある程度必要であると感じた。
根拠資料(資料の種類などの名称):
シラバス、講義資料、試験結果
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2020年度
教育の責任(何をやっているか:主たる担当科目):
ITベーシック(1年次配当、2単位)、ビジネス研究プロジェクト(2年次前期配当、6単位)、ビジネス研究プロジェクト(2年次後期配当、6単位)、卒業研究プロジェクト(4年次配当、8単位)
教育の理念(なぜやっているか:教育目標):
ICT(Information & Communication Technology)に関する知識と技術は、大学4年間の学びを支えると共に卒業してから社会で生きていく上で必須である。ITベーシックはこの基本となるICTに関する知識と技術を1年次の前期の段階で学生が身に付けることを目標としている。ビジネス研究プロジェクトでは、ITの基礎・コンピュータを用いた処理の自動化(プログラミング)とテキスト分析を行っている。後者は、グループ単位で実データに対して⾃分たちが設定した仮説をテキスト分析の⼿法を⽤いて検証するもので、卒業研究プロジェクトに繋げる意味を持つ。卒業研究プロジェクトでは、4年間の学びの集大成として、一人ひとりが設定したテーマに関する研究を行い、根拠に基づいて論理的な考察を行い文章化することができるようになることを目標としている。
教育の方法(どのようにやっているか:教育の工夫):
ITベーシックでは、市販のテキストの他に授業内容を解説したパワーポイントファイルを用意し、オンデマンド形式のWeb授業とする。質問は授業時間に設定したZoomで受け付け、画面共有をしながら学生の個別の質問に対応する。テキストには単元毎に練習問題が用意されているので、ほぼ毎授業でその日の内容に関連する問題を宿題にしている。研究プロジェクトは、テキストを使用せずに適宜プリントやpdf等のファイルを配布し、基礎的な知識や技術の習得は個人学習で、その応用はグループ学習にしている。後期のグループ学習では、学生は自分たちが設定した仮説の検証を行い、レポートにまとめて発表を行う。データの前処理方法、分析方法、結果の解釈方法等でつまずいている場合や誤りがある場合は適宜アドバイスを行っている。また、提出されたレポートにコメントを細かく記入して返却し、学生には必要ならレポートの修正を行うよう指示している。卒業研究プロジェクトは、テーマが学生によって異なるため個別に対応し、最終的には卒業研究発表会で研究内容をしっかり説明できるように、また10000字程度の論理的な卒業論文を仕上げることができるように指導している。
教育方法の評価・学習の成果(どうだったか:結果と評価):
ITベーシックはコロナの影響で全面Web活用授業となった。課題の提出は前年と比べ劣るものではなかったが、小テストの平均点は少し低くなり、この点は今後の課題として検討する必要がある。前期の研究プロジェクトは、最終課題がZoom利用のグループワークになり学生は大変だったと思うが、協力し合いながらプログラムを作り上げた。後期の研究プロジェクトでは、各グループが個性的な研究発表を行った。卒業研究プロジェクトは個人差が大きく、量的にも質的にも申し分ない論文を書き上げた学生もいたが、筋の通った卒業論文を書くのが非常に難しい学生もいた。
改善点・今後の目標(これからどうするか):
ITリテラシー(2020年度まではITベーシック)のExcelの理解度を上げるために教材をし工夫したい。また、授業改善アンケートの結果によるとWeb活用授業としてはやや課題が多かったようなので、少し課題を減らしたい。後期の研究プロジェクトでは、学生に読んでもらう文献をより多彩にし、学生がテキスト分析の活用事例により多く触れられるようにしたい。また、ビジネス研究プロジェクトにおいても卒業研究プロジェクトにおいても、積極的に取り組めない学生へのより一層の支援が必要である。
根拠資料(資料の種類などの名称):
シラバス、講義資料、試験結果、授業改善アンケート
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2019年度
教育の責任(何をやっているか:主たる担当科目):
ITベーシック(1年次配当、2単位)、ビジネス研究プロジェクト(2年次前期配当、6単位)、ビジネス研究プロジェクト(2年次後期配当、6単位)、卒業研究プロジェクト(4年次配当、8単位)
教育の理念(なぜやっているか:教育目標):
ICT(Information & Communication Technology)に関する知識と技術は、大学4年間の学びを支えると共に卒業してから社会で生きていく上で必須である。ITベーシックはこの基本となるICTに関する知識と技術を1年次の前期の段階で学生が身に付けることを目標としている。ビジネス研究プロジェクトでは、ITの基礎・コンピュータを用いた処理の自動化(プログラミング)とテキスト分析を行っている。後者は、グループ単位で実データに対して⾃分たちが設定した仮説をテキスト分析の⼿法を⽤いて検証するもので、卒業研究プロジェクトに繋げる意味を持つ。卒業研究プロジェクトでは、4年間の学びの集大成として、一人ひとりが設定したテーマに関する研究を行い、根拠に基づいて論理的な考察を行うことができるようになることを目標としている。
教育の方法(どのようにやっているか:教育の工夫):
ITベーシックでは、市販のテキストの他に、授業内容を解説したパワーポイントファイルを用意し、授業ではそれを提示しながら解説する。これをpdf化したファイルを毎授業前にダウンロード可能な状態にしておくことで、学生は前に提示されたものを見ることもできるし、自分のPCやスマホにpdfファイルをダウンロードして手元で見ることもできる。各自がダウンロードすることで、いつでも見たいスライドを参照できる。テキストには単元毎に練習問題が用意されているので、ほぼ毎授業でその日の内容に関連する問題を宿題にしている。研究プロジェクトは、テキストを使用せずに適宜プリントやpdf等のファイルを配布し、基礎的な知識や技術の習得は個人学習で、その応用はグループ学習にしている。後期のグループ学習では、学生は自分たちが設定した仮説の検証を行い、レポートにまとめて発表を行う。データの前処理方法、分析方法、結果の解釈方法等でつまずいている場合や誤りがある場合は適宜アドバイスを行っている。また、提出されたレポートにコメントを細かく記入して返却し、学生には必要ならレポートの修正を行うよう指示している。卒業研究プロジェクトは、テーマが学生によって異なるため個別に対応し、最終的には10000字程度の論理的な論文に仕上がるように指導している。
教育方法の評価・学習の成果(どうだったか:結果と評価):
ITベーシックのテキストはこれまでやや難しかったため、今年度は少し難易度は低いが実用的な面の多いテキストに変更した。その結果、「授業についていけない」という意見が減り、小テストの平均点も上がり理解度は高くなった。後期の研究プロジェクトでは、自分たちで見つけてきたデータを利用して非常に興味深い結果を導き出したグループがあったが、一方ではまとまりに欠け一部の学生だけが取り組んでいたグループもあった。卒業研究プロジェクトは個人差が大きく、量的にも質的にも申し分ない論文を書き上げた学生もいたが、根拠に基づいた結論を書くのが非常に難しい学生もいた。
改善点・今後の目標(これからどうするか):
前期の研究プロジェクトにはITの基礎とプログラミングの2種類の内容を入れているが、次年度はプログラミングの比重をやや重くして、最後のプログラミングによる課題作成でより広い範囲のテーマを扱えるようにしたい。後期の研究プロジェクトでは、使用するソフトの機能の説明をより詳しくし、グループで自分たちのデータを分析する際の選択肢を広げたい。また、ビジネス研究プロジェクトにおいても卒業研究プロジェクトにおいても、積極的に取り組めない学生へのより一層の支援が必要である。
根拠資料(資料の種類などの名称):
シラバス、講義資料、授業改善アンケート