科研費(文科省・学振)獲得実績 - 武田 鋼二郎
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多細胞生物ポリリン酸関連酵素の探索
2022年 - 2024年
学術振興機構 科学研究費助成事業 挑戦的萌芽研究
担当区分:研究代表者
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真核細胞におけるポリリン酸の新奇な生理機能と制御系の探求
2019年4月 - 2022年3月
学術振興機構 科学研究費助成事業 基盤研究(C)
武田 鋼二郎
担当区分:研究代表者
ポリリン酸(PolyP)は,数個から数百の無機リン酸が重合した高分子であり,全ての生物が有すると言われている。PolyPにはリン酸貯蔵体としての役割がある一方,血液凝固,エネルギー代謝やタンパク質の安定性への関与,PolyP化というタンパク質の翻訳後修飾の発見なども報告されている。PolyPは単なる貯蔵体を超えた生体分子ということになるが,まだ未発見の機能や制御系の存在が予想される。PolyPは既に社会利用されていることから,その細胞に及ぼす影響や新しい生理活性,制御機構の理解は,基礎・応用両面で重要である。申請者はPolyPを過剰蓄積する分裂酵母変異株(Δpqr1)を発見し,この変異株では栄養飢餓時にオートファジー依存的タンパク質分解に異常をきたし細胞寿命が短縮することを見出した。本研究では,この発見と分裂酵母変異株を活用し,「真核細胞におけるPolyPの新しい生理機能と進化的に保存された制御系を解明する」ことを目的とする。本研究で追求したい中心的な問いかけは、(A) PolyPの新規生理機能、(B) PolyPに関わる遺伝子群の網羅的同定、(C) PolyP量の変化や異常に対する細胞応答の全体像の理解、の3点である。2019年度は,(A)に関しては,細胞寿命,オートファジーとPolyPとの関連性についてのこれまでの研究をさらに推進した。(B)に関しては,Δpqr1変異体の抑制変異体スクリーニングのための条件検討をおこなった。しかし,網羅的な実験に適した条件はまだ見つかっていない状態である。2020年度には,市販の分裂酵母遺伝子破壊株ライブラリを用いて,異なる方法で(B)の目的を追求する予定である。(C)に関しては,PolyP量撹乱時のトランスクリプトーム変化の解析を予定していたが,条件は検討したものの,実施することができなかった。
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栄養環境とプロテアソーム経路を連係するシグナル伝達ネットワークの解明
2016年4月 - 2019年3月
学術振興機構 科学研究費助成事業 基盤研究(C)
分裂酵母をモデルとして、栄養環境の変化をプロテアソームの制御機構に伝えるシグナル伝達ネットワークの善用と生理的意義を解明する。
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プロテアソームの空間制御を司る分子基盤と制御機構の探求
2013年4月 - 2016年3月
学術振興機構 科学研究費助成事業 基盤研究(C)
プロテアソームの空間制御を司る分子基盤と制御機構の探求
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タンパク質分解マシナリーの協調によるミトコンドリア機能維持の分子基盤の解明
2011年4月 - 2013年3月
学術振興機構 科学研究費助成事業 若手研究(B)
タンパク質分解マシナリーの協調によるミトコンドリア機能維持の分子基盤の解明
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増殖静止期の核恒常性維持に関与するユビキチン・プロテアソーム経路因子の解明
2008年4月 - 2010年3月
学術振興機構 科学研究費助成事業 基盤研究(B)
増殖静止期の核恒常性維持に関与するユビキチン・プロテアソーム経路因子の解明
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G0期(静止期)細胞の維持に必要なユビキチン依存的タンパク質分解経路の解明
2006年4月 - 2008年3月
学術振興機構 科学研究費助成事業 若手研究(スタートアップ)
G0期(静止期)細胞の維持に必要なユビキチン依存的タンパク質分解経路の解明