富樫 公一 (トガシ コウイチ)
TOGASHI Koichi
職名 |
教授 |
学位 |
博士(文学)(甲南大学) |
専門分野 |
精神分析、臨床心理学 |
外部リンク |
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富樫 公一 (トガシ コウイチ) TOGASHI Koichi
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南カリフォルニア大学東アジア研究所 招聘研究者
TRISP自己心理学研究所 精神分析家候補生
NPAP精神分析研究所 精神分析家訓練生
甲南大学 公認心理師養成センター 所長
2018年4月 - 2024年3月
甲南大学 心理臨床カウンセリングルーム カウンセリングルーム長
2013年4月 - 2023年3月
甲南大学 文学部 教授
2012年4月 - 現在
広島国際大学大学院 実践臨床心理学専攻
2007年4月 - 2012年3月
国名:日本国
広島国際大学 臨床心理学科
2006年4月 - 2007年3月
国名:日本国
南カリフォルニア大学 東アジアセンター
2003年9月 - 2006年6月
国名:アメリカ合衆国
医療法人純和会矢作川病院 精神・神経科
1994年4月 - 2001年7月
国名:日本国
国際自己心理学会
2005年8月 - 現在
国際関係精神分析・精神療法学会
2011年9月 - 現在
NAAP精神分析学会
2002年9月 - 現在
日本精神分析学会
1995年4月 - 現在
心理臨床学会
1993年4月 - 現在
心理臨床の倫理における多元主義 : 倫理的転回の立場から 招待あり
富樫公一
臨床心理学 24 ( 3 ) 305 - 310 2024年5月
Contingency, a sense of surprise, and trauma 査読あり
Koichi Togashi
Psychoanalysis, Self and Context 18 ( 4 ) 540 - 551 2023年10月
All human experience is organized in the dynamic space between necessity and contingency, and these values play a significant role in therapeutic issues such as human encounters, trauma, racism, physical disease, accidents and minority experience. How and in what form do contingency and necessity emerge in our therapeutic works? How can we help our patients to live with human tragedy and the inevitable contingencies and necessities of the human world? Through a case vignette of a traumatized female patient, I attempt to explore how the therapist’s recognition of being a player-witness—the recognition that “I could have been my patient”—can help both the therapist and patient to share the transience of the world and hope for the future. I conclude that the sense of surprise—that comes with the therapist’s realization that there is no reason why the trauma experienced by the patient could not have happened to them—allows the therapist, and patient, to be open to many other possibilities in their lives.
学会出版賞(小此木賞)受賞記念講演 日本で臨床をすること,海外で語ること 招待あり
富樫公一
精神分析研究 67 ( 3 ) 295 - 305 2023年7月
精神分析の訓練と文化の問題 招待あり
富樫公一
こころの支援と社会モデル 61 - 76 2023年4月
Psychoanalyses in Asia
Koichi Togashi
Underlying Assumptions in Psychoanalytic Schools: A Comparative Perspective 256 - 269 2023年4月
当事者としての治療者―差別と支配への恐れと欲望
富樫公一( 担当: 単著)
岩崎学術出版社 2021年4月 ( ISBN:4753311791 )
The Psychoanalytic Zero: A Decolonizing Study of Therapeutic Dialogues
Koichi Togashi( 担当: 単著)
Routledge 2020年3月 ( ISBN:9780367859350 )
トラウマと倫理~精神分析と哲学の対話から
富樫公一, C.B.ストロジャー, D.ブラザーズ, R.フリー, D.M.オレンジ( 担当: 編集)
岩崎学術出版社 2019年10月 ( ISBN:9784753311569 )
Race, Rage, and Resistance: Philosophy, Psychology, and the Perils of Individualism
Doris Brothers & Koichi Togashi (Eds. David M. Goodman, Eric R. Severson, Heather Macdonald)( 担当: 共著)
Routledge 2019年9月 ( ISBN:9780367217822 )
エナクトメントと自己心理学的視座 招待あり
富樫公一
精神療法 49 ( 3 ) 66 - 68 2023年5月
掲載種別:速報,短報,研究ノート等(学術雑誌)
金井論文へのコメント 治療者の脆弱性と臨床家の仕事 招待あり
富樫公一
心理臨床名古屋大学心理発達相談室紀要 38 40 - 44 2023年3月
掲載種別:速報,短報,研究ノート等(大学,研究機関紀要)
XUE YUJIE論文へのコメント 私たちは何を分析するか 招待あり
富樫公一
上智大学臨床心理研究 45 9 - 13 2023年2月
掲載種別:速報,短報,研究ノート等(大学,研究機関紀要)
ナルシシズムについて
富樫公一
臨床心理学 22 ( 5 ) 579 - 583 2022年9月
精神分析的精神療法と未来―Pluriverseとローカルなもの 招待あり
富樫公一
精神療法 増刊 ( 9 ) 172 - 178 2022年6月
掲載種別:速報,短報,研究ノート等(学術雑誌)
トラウマの中の治療者: トラウマと当事者性、根源的罪悪感
富樫公一
日本精神分析学会第70回大会 (名古屋) 2024年11月 日本精神分析学会
開催年月日: 2024年11月
国名:日本国
A Surprise of Impermanence and Radical Unjustifiability 招待あり
Koichi Togashi
IAPSP’s 45th Annual International Conference (Rome) 2024年10月 The International Association for Psychoanalytic Self-Psychology
開催年月日: 2024年10月
国名:イタリア共和国
Seeing Psychoanalytic Culture from an Asian Perspective
Koichi Togashi
IAPSP’s 45th Annual International Conference (Rome) 2024年10月 The International Association for Psychoanalytic Self-Psychology
開催年月日: 2024年10月
国名:イタリア共和国
Can You Cure Your Patient? 招待あり
Koichi Togashi
Connections and conversation at Psychoanalytic Inquiry (online) 2024年10月 Psychoanalytic Inquiry
開催年月日: 2024年10月
オンラインセッションと臨床家の責任
富樫公一
小寺関係性精神療法セミナー2024 (オンライン) 2024年7月 小寺精神分析記念財団
開催年月日: 2024年7月
国名:日本国
翻訳「関係精神分析・心理療法理の基本概念」(Cathy Hicks)
2018年12月
第18回ICU心理教育臨床セミナー
2014年6月
国際基督教大学高等臨床心理研究所 富樫公一、西村馨、橋本和典、脇谷順子、山本雅美、西出隆紀、北山修、小谷英文 座談会
「自己心理学的グループスーパーヴィジョン」でのワークショップトレーナーと、ラウンドテーブル「心理療法の未来」のでの発表者を務めた。
私のBooks & Papers 5
2012年1月
書評
臨床心理学 第12巻第1号
ケースカンファレンスとは何か
2011年3月
日本臨床心理士養成大学院協議会報第13号p.10
私のBooks & Papers 5
2011年1月
書評
臨床心理学11(1), 145-146
学会出版賞(小此木賞)
2022年10月 日本精神分析学会
富樫公一
Gradiva Award in Best Book
2021年1月 National Association for the Advancement of Psychoanalysis The Psychoanalytic Zero: A Decolonizing Study of Therapeutic Dialogues
Koichi Togashi
Gradiva Award in Best Journal Article
2009年10月 National Association for the Advancement of Psychoanalysis
Koichi Togashi
Gradiva Award in Best Student Article
2006年10月 National Association for the Advancement of Psychoanalysis
Koichi Togashi
Covid-19パンデミック期にアジア人差別を体験した海外在住日本人の精神的苦悩
2022年4月 - 2026年3月
学術振興機構 科学研究費助成事業 基盤研究(C)
担当区分:研究代表者
トラウマ体験者の不条理感と、それを人生の中に組織するプロセスに関する研究
2015年4月 - 2020年3月
学術振興機構 科学研究費助成事業 基盤研究(C)
精神力動的な視点から人がトラウマの不条理さを乗り越えるプロセスを明らかにするため、トラウマ体験を持つ者の主観的体験における不条理体験の質と、彼らがそれを人生の中に組み込むプロセスについての仮説を生成する
Covid-19パンデミック期にアジア人差別を体験した海外在住日本人の精神的苦悩
2023年4月 - 2024年3月
甲南大学 令和5年度甲南学園平生記念人文・社会科学研究奨励助成金
富樫公一
トラウマ体験者がトラウマの不条理さを人生の中に組織する プロセスに関する精神分析的考察
2017年4月 - 2018年3月
学校法人甲南学園 平成29年度甲南大学平生記念人文・社会科学研究奨励助成金
トラウマ体験者がトラウマの不条理さを人生の中に組織するプロセスに関する精神分析的考察
2014年4月 - 現在
学校法人甲南学園 平成26年度甲南大学平生記念人文・社会科学研究奨励助成金
トラウマ体験者がトラウマの不条理さを人生の中に組織するプロセスに関する精神分析的考察
2014年4月 - 現在
学校法人甲南学園 平成27年度甲南大学平生記念人文・社会科学研究奨励助成金
トラウマによる「人らしく生きている」感覚の喪失:現代精神分析的自己心理学からの考察
2013年1月 - 2013年12月
その他財団等 財団法人上廣倫理財団研究助成
へき地在宅療養中の認知症患者と家族に対する臨床心理学的援助モデルの構築
国内共同研究
2015年2月 - 2016年2月
島根県鹿足郡吉賀町六日市地区とその周辺に住む在宅療養中の認証患者とその家族が求める臨床心理学的援助の内容について、質的内容分析を通して明らかにする
へき地在宅療養患者と家族に対する臨床心理学的援助の基礎的研究
提供機関:社会医療法人石州会六日市病院 国内共同研究
2012年10月 - 2013年9月
2023年度 精神分析・臨床心理学 パンデミック下における、東アジア系住民に対する差別に対する精神的苦悩
研究費の種類: 教員研究費
2022年度 精神分析・臨床心理学 トラウマや差別、人間的苦悩が精神分析臨床にどのように現れ、それがどのように患者の人生に組み込まれていくのかについての研究
研究費の種類: 教員研究費
2021年度 精神分析・臨床心理学 トラウマや差別、人間的苦悩が精神分析臨床にどのように現れ、それがどのように患者の人生に組み込まれていくのかについての研究
研究費の種類: 教員研究費
2020年度 精神分析・臨床心理学 トラウマや差別、人間的苦悩が精神分析臨床にどのように現れ、それがどのように患者の人生に組み込まれていくのかについての研究
研究費の種類: 教員研究費
Adler University, Doctoral Program in Clinical Psychology, 博士論文審査委員(副査)
現代自己心理学と間主観性理論
全国私立大学FD連携フォーラム 聴講
いじめと精神医学的問題
大人数講義における小テスト利用した学生とのコミュニケーション
2019年度
教育の責任(何をやっているか:主たる担当科目):
公認心理師の職責(1年次配当、2単位)、心理学的支援法(2年次配当、2単位)、力動的心理学(2年次配当、2単位)、心理アセスメントIII(3年次配当、2単位)、心理演習(2年次配当、2単位)、臨床心理学概論(2年次配当、2単位)
教育の理念(なぜやっているか:教育目標):
公認心理師という国家資格に関心を持って学習を始める学生は多いが、公認心理師が現場でどのようなことを考え、何に悩みながら仕事をしているのかについて実感をもって学習をするのは簡単ではない。国によって定められた心理学の基礎知識を提供することはもちろんのこと、知識を超えた現場ならではの感性をできるだけ早く感じてもらえるような教育をすることを目指している。そのためには、できるだけ多くの臨床例や現場で働く人の声を提供し、その中で、学生自らが考え、議論し合う環境を作りたいと考えている。感じ取ること、考えること、そして、それを知識と結びつけることを学生に伝えることを目標としている。また、公認心理師にならない学生も、そうした社会における実際の人たちの声を聞くことは、彼らが社会人として成長していくうえでの力になると信じている。
教育の方法(どのようにやっているか:教育の工夫):
講義では、その日に学習すべきテーマを3つ程度に絞り、それぞれの概念や歴史的背景を理解させる。その際には必ず、可能な限り事例・症例を紹介し、理論が具体的にどのような現象となって表れるのかを考えさせる。講義では必ずリアクションペーパーを用いて、学生の質問や意見を受けつけ、次の回の冒頭に疑問に答えるようにしている。演習では、小グループを作り、具体的な事例を紹介して、具体的な支援方法を立てるのに必要な知識を受講生自ら調べさせ、自分たちで支援計画を作成したものをまとめて発表させるようにしている。発表内容について私がコメントするだけでなく、学生同士で意見を出し合うことで、将来現場で多職種と行う意見交換の体験をさせる。
教育方法の評価・学習の成果(どうだったか:結果と評価):
講義では、多くの学生が興味関心を持ってきているが、事例や症例を理論と適切に結びつけて考える力には学生ごとに大きな違いがみられる。公認心理師科目については、極めて現実的に国家資格受験(大学院進学)を考えている学生と、国家資格までは具体的に考えていないものの、興味があって受講している学生との間に、学習意欲の差がみられる。
改善点・今後の目標(これからどうするか):
公認心理師カリキュラムを受講している学生は、年次ごとに少人数の演習・実習を行うので、その中でできるだけ学生に調べさせ、考えさせ、発現させることで、理論と事例との結びつきを強くする。また、国家試験や大学院の情報も積極的に提供する。公認心理師カリキュラムを受講していない学生は、事例や症例を必ずしも臨床例ではなく、社会の実例などに変えて提供することで、彼らが社会で活用できる知識を提供する。
根拠資料(資料の種類などの名称):
シラバス、講義資料、リアクションペーパー、授業改善アンケート(自由記述欄)
2021年3月 - 現在 Psychoanalytic Inquiry 編集委員
2018年1月 - 2023年11月 日本精神分析学会 運営委員
2015年3月 - 現在 日本精神分析学会 編集委員
2011年10月 - 現在 国際自己心理学会 評議委員
2007年7月 - 現在 国際自己心理学会 機関誌編集委員