論文 - 大澤 香織
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出張雑談・屋台カフェの体験が学生に何をもたらすかー大学コミュニティにおける社会的処方活動の効果検証の試みー
大澤香織
甲南大学全学共通教育センター紀要 ( 3 ) 113 - 120 2025年3月
担当区分:筆頭著者, 責任著者
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トラウマに関するメンタルヘルス・リテラシー教育について考える―教職を目指す学生に向けて大学で実践する意義と可能性—
大澤香織
甲南大学教職教育センター年報・研究報告書 2024年度 9 - 16 2025年2月
担当区分:筆頭著者, 責任著者
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月経に伴って生じる問題に対する大学生の認識とその実態に関する予備的調査 ―個人の援助要請の傾向を含めた実態把握の試み―
大澤香織
甲南大學紀要 文学編 174 135 - 142 2024年3月
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マインドフルネス傾向およびトラウマ関連の否定的認知・回避的対処がPTSD症状に及ぼす影響 査読あり
渡邊明寿香, 大澤香織, 伊藤大輔
認知療法研究 15 ( 1 ) 92 - 101 2022年2月
共著
本研究の目的は,トラウマに焦点化した認知行動療法の介入ターゲットとされてきた否定的認知と回避的対処の影響を加味した上で,マインドフルネス傾向がPTSD症状やその各症状クラスターに及ぼす影響を明らかにすることであった。大学生を対象に,外相体験調査票,マインドフルネスな気づきと注意,認知的フュージョン,トラウマ関連の否定的認知,回避的対処,心的外傷後ストレス症状に関する測定尺度を実施した。広義のトラウマ体験者266名を対象に,階層的重回帰分析を実施した結果,トラウマに関連した否定的認知と回避的対処に「マインドフルネスな気づきと注意」や「認知的フュージョン」を加えることによって,PTSD症状の説明率における上昇がみられた。このことから,従来のトラウマに焦点化した認知行動療法のターゲットとされてきた否定的認知と回避的対処のみならず,マインドフルネス傾向がPTSD症状の改善に寄与すると考えられる。
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トラウマ体験後の初期対応に有用・有効なソーシャルサポートを考える―PTSDの発症・重症化予防の観点から―
大澤 香織
甲南大學紀要 文学編 ( 171 ) 197 - 204 2021年3月
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Mindful attention awareness and cognitive defusion are indirectly associated with less PTSD-like symptoms via reduced maladaptive posttraumatic cognitions and avoidance coping. 査読あり 国際誌
Ito, D., Watanabe, A., & Osawa, K.
Current Psychology 2021年2月
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否定的・肯定的育児感情が母親の養育行動の生起頻度に与える影響 査読あり
岡本大輔,礒部美也子,大澤香織
応用心理学研究 46 ( 2 ) 186 - 187 2020年11月
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児の悩みで育児相談を利用しようとする母親の意思決定を促す要因
岡本大輔,大澤香織
応用心理学研究 大会発表代替論文集 15 - 15 2020年9月
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マインドフルな気づきと注意が認知的フュージョンを媒介してPTSD症状に及ぼす影響――広義のトラウマを体験した大学生を対象として 査読あり
渡邊明寿香, 大澤香織, 伊藤大輔
パーソナリティ研究 29 ( 2 ) 61 - 70 2020年8月
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人はトラウマ体験者,トラウマ記憶の想起とその理由をどのように捉えているか――大学生を対象とした探索的な検証の試み――
大澤 香織
甲南大學紀要文学部編 ( 170 ) 121 - 130 2020年3月
単著
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Gambling symptoms, behaviors, and cognitive distortions in Japanese university students. 査読あり
Kengo Yokomitsu, Takanobu Sakai, Tomonari Irie, Jun Tayama, Hirokazu Furukawa, Mika Himachi, Junichiro Kanazawa, Munenaga Koda, Yoshihiko Kunisato, Hirofumi Matsuoka, Takuhiro Takada, Fumito Takahashi, Takahito Takahashi & Kaori Osawa
Substance Abuse Treatment, Prevention, and Policy 14 2019年11月
共著
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トラウマ記憶の想起に関するユニバーサルタイプ心理教育の実践――大学生のトラウマ記憶の想起に対する認識・感情に対する効果検証の試み――
大澤 香織
甲南大學紀要文学部編 169 101 - 107 2019年3月
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スピーチ場面におけるCost/Probability bias Scaleの開発 査読あり
野田昇太,大澤香織,城月健太郎
認知療法研究 10 ( 2 ) 219 - 231 2017年6月
共著
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Opinions on the effectiveness and availability of coping strategies for traumatic memory recall among Japanese undergraduates. 査読あり
大澤 香織
応用心理学研究 42 1 - 7 2016年7月
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認知行動療法ではどのように問題を見立て,介入方針を決定するか ―機能分析とケース・フォーミュレーション―
大澤 香織
甲南大学臨床心理研究(甲南大学心理臨床カウンセリングルーム紀要) ( 22 ) 59 - 64 2014年3月
単著
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児童・青年期のトラウマに対する認知行動療法の展望
大澤 香織
甲南大学紀要 文学部編 ( 162 ) 101 - 109 2012年3月
単著
担当区分:筆頭著者
外傷体験(トラウマ)にさらされた児童・青年期の子どもを対象とした認知行動療法の効果について,国外の動向を把握すべく,無作為化比較試験を用いた研究を中心に展望を試みた。その結果,文献検索エンジンによって12本の論文が抽出され,Trauma Focused-Cognitive Behavioral Therapy (TF-CBT) が包括的で有効な治療アプローチであることが示された。特に,わが国では認知行動療法を専門とする臨床家の数が少ないこと,トラウマの被害を受けた人々はメンタルヘルスサービスを利用しない傾向にあることから,学校をベースとした介入方法は有用な方法であることが示唆された。
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症状評価: 自記式検査と症状評価尺度,構造化面接の方法②―ストレス関連障害― 招待あり
大澤 香織
精神科治療学 26 269 - 272 2011年10月
単著
担当区分:筆頭著者
心理社会的ストレス因によって発症する適応障害,外傷体験となるような出来事 (外傷的出来事) によって発症する急性ストレス障害,および外傷後ストレス障害 (PTSD) は,すべて外的ストレス因によって発症するストレス関連障害に分類される。本稿では,ストレス関連障害の診断・症状評価の方法とそのツールについて概観・紹介し,臨床現場で使用する際に注意・配慮すべき点,および工夫について著者の臨床経験を踏まえて論じた。
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交通事故被害者の心理的ストレスと対処可能感,および精神的健康との関連
大澤 香織
東海学院大学紀要 ( 4 ) 185 - 189 2011年3月
単著
担当区分:筆頭著者
大学生を対象に,事故後のストレスへの対処可能感に焦点をあてて,交通事故の被害後の心理的ストレスおよび精神的健康との関連について検討した。外傷性ストレスの程度が高い者はそうではない者に比べて,事故後の苦痛と不安の程度が有意に高かった。また,精神的健康と不安に対する対処可能感との間に負の相関関係が認められた。交通事故被害後の不安,特に不安に対する対処可能感を高めることを目指した心理教育的介入が,被害者の健康および生活上の問題を改善する上で有効であると考えられた。
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痒みに対する不安が掻破行動を介して健康関連QOLに及ぼす影響―献上学生と成人型アトピー性皮膚炎患者の比較―
樋町美華,岡島 義,大澤香織,羽白 誠,坂野雄二
心身医学 50 ( 5 ) 387 - 395 2010年5月
共著
成人型アトピー皮膚炎患者が抱える“痒みに対する不安”が掻破行動を介して健康関連QOLに及ぼす影響について,大学生と比較した。その結果,“痒みに対する不安”から掻破行動に及ぼす影響は学生群よりも患者群の方が強く,患者群は掻破行動から社会生活機能や精神的健康にも影響を及ぼしていた。したがって,成人型アトピー皮膚炎患者は“痒みに対する不安”によって掻破行動が強められ,健康関連QOLも損なわれていることが示唆された。
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痒みに対する不安が掻破行動を介して健康関連QOLに及ぼす影響ー健常学生と成人型アトピー性皮膚炎患者の比較―
樋町美華,岡島 義,大澤香織,羽白 誠,坂野雄二
心身医学 50 ( 5 ) 387 - 395 2010年5月
単著
出版者・発行元:一般社団法人 日本心身医学会
本研究の目的は,成人型アトピー皮膚炎(成人型AD)患者が抱える「痒みに対する不安」が掻破行動を介して健康関連QOLに及ぼす影響について健常な大学生と比較し検討することであった.大学生164名,および成人型AD患者42名を対象に自己記入式の調査を行い,パス解析による多母集団同時解析を行った.その結果,モデルの適合度は良好であり(GFI=0.964,AGFI=0.889,CFI=0.977,RMSEA=0.046),「痒みに対する不安」から掻破行動へは,患者群(-0.74)が学生群(-0.70)よりも強く影響を及ぼしていた.また,患者群では掻破行動から体の痛み(-0.40),社会生活機能(-0.41),心の健康(-0.41)に中程度の影響を及ぼしていることも明らかになった.以上の結果から,成人型AD患者は「痒みに対する不安」によって掻破行動が強められ,健康関連QOLが障害されていることが明らかになった.
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複数のリラクセーション技法を用いた集団ストレスマネジメント教育が大学生のストレス反応に及ぼす効果
大澤 香織
東海学院大学紀要 ( 3 ) 105 - 109 2010年3月
単著
担当区分:筆頭著者
大学生のヘルスプロモーションを目的とした集団ストレスマネジメント教育がストレス反応の低減に及ぼす効果を検討した。大学1年生を対象に,ストレスのメカニズムについて理解を促した後,複数のリラクセーション技法(呼吸法,漸進的筋弛緩法,イメージ)を紹介し,その習得訓練を行った。時期を要因とする一要因分散分析の結果,実施1ヵ月後の心理的ストレス反応が実施前よりも減少する傾向にあった。しかし,訓練を完遂した学生とドロップアウトした学生の間でストレス反応に有意な差は認められなかった。かった。また,脈拍において有意な変化は認められなかった。
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小児・児童期における家庭の食事環境がその後の親子関係に及ぼす影響
後藤紀子,矢澤久史,大澤香織
東海学院大学紀要 ( 3 ) 117 - 122 2010年3月
共著
大学生を対象に,小児・児童期の家庭での食事環境において「雰囲気が良い」と認知した条件を明らかにし,食事場面における雰囲気の良さが親との心理的結合に及ぼす影響を検討した。母子結合性を従属変数,雰囲気の良さを規定する諸条件を独立変数とした重回帰分析を行った結果,母親との“仲の良さ”が最も大きな説明力を有し,母親側の“受け入れやすさ“が有する説明力は有意傾向であった。食事場面において,子どもが母親に対して安心感を持てる雰囲気を積極的に作ることが母子間の心理的結合性を強めることが示唆された。
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外傷体験想起時の認知・行動が外傷性ストレス反応に及ぼす影響―Posttraumatic Cognition and Behaviors Model(PCBモデル)の構築―
大澤 香織
2008年3月
単著
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成人型アトピー性皮膚炎患者の痒みに対する不安尺度の開発-信頼性・妥当性の検討- 査読あり
樋町美華・岡島 義・大澤香織・羽白 誠・坂野雄二
心身医学 47 ( 9 ) 793 - 802 2007年9月
共著
成人型アトピー性皮膚炎患者の“痒みに対する不安”を測定するItch Anxiety Scale for Atopic Dermatitis (IAS-AD)を開発し,その信頼性と妥当性を検証した。探索的因子分析の結果,2因子17項目が抽出され,各因子の内的整合性は高かった。また,IAS-ADはSTAIと異なる不安を測定でき,かつアトピー性皮膚炎罹患の有無を予測することも可能であることが示された。
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成人型アトピー性皮膚炎患者の痒みに対する不安尺度の開発ー信頼性・妥当性の検討ー
樋町美華・岡島 義・大澤香織・羽白 誠・坂野雄二
心身医学 47 ( 9 ) 793 - 802 2007年9月
単著
出版者・発行元:一般社団法人 日本心身医学会
本研究の目的は,成人型アトピー性皮膚炎患者が訴える痒みに対する不安を測定するItch Anxiety Scale for Atopic Dermatitis (IAS-AD)を開発し,その信頼性と妥当性を確かめることであった.大学生294名,およびアトピー性皮膚炎を罹患する大学生44名を対象に自記式の調査を行い,探索的因子分析を行ったところ,IAS-ADは「環境誘発型」「ストレス誘発型」の2因子17項目で構成された.各因子の内的整合性は高かった(α=0.88〜0.91).また,IAS-ADはアトピー性皮膚炎に罹患している大学生とそうでない大学生を判別することが可能であり,アトピー性皮膚炎罹患の有無を予測することが可能であった.また,IAS-ADはSTAI-JYZとは異なる不安を測定することが明らかになった.以上の結果から,IAS-ADは高い信頼性と妥当性を有することが明らかになった.
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外傷体験の記憶想起時における対処方略が外傷性ストレス反応に及ぼす影響―重回帰分析による検討―
大澤香織・坂野雄二
ストレス科学 21 ( 4 ) 223 - 232 2007年
単著
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児童におけるリラクセーションを用いたストレスマネジメントの効果
髙橋高人,百々尚美,大澤香織,金井嘉宏,坂野雄二
ストレスマネジメント研究 3 ( 1 ) 35 - 40 2006年
単著
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境界性人格障害に対する弁証法的行動療法の治療効果に関するメタ分析
坂野雄二・金井嘉宏・大澤香織・松岡紘史・岡島 義・朝波千尋・木戸真紀子
精神科治療学 20 ( 1 ) 75 - 87 2005年
単著
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筆記によって外傷体験を開示することが精神的健康に及ぼす効果: 2週間フォローアップスタディ
平井麻紀・佐藤健二・大澤香織・坂野雄二
臨床死生学年報(大阪大学大学院人間科学研究科紀要) ( 6 ) 46 - 53 2001年
単著