阿部 真大 (アベ マサヒロ)
ABE Masahiro
職名 |
教授 |
学位 |
社会学修士(東京大学) |
専門分野 |
労働,家族,福祉,若者,文化,階級・階層 |
外部リンク |
|
阿部 真大 (アベ マサヒロ) ABE Masahiro
|
甲南大学 文学部 社会学科 教授
2018年4月 - 現在
甲南大学 文学部 准教授
2012年4月 - 2018年3月
甲南大学 講師
2009年4月 - 2012年3月
相続人の選好に重点を置いた相続モデル:相続に介入する子どもに注目して
阿部 真大
年報社会学論集 2005 ( 18 ) 159 - 169 2005年
単著
出版者・発行元:関東社会学会
This paper seeks to clarify the disincentives in “inheritance-via-the mother, ” the case where mother inherits a part of a father's inheritance in order to secure her remaining life. Based on study of a number of cases, it appears that inheritance-via-the mother is often obstructed by a child with whom she lives. An important finding of this study is that we must think about this matter by dividing it into two stages; a mother's attitude toward her inheritance and her environment surrounding her inheritance.
【分担執筆】答えは本の中に隠れている
岩波ジュニア新書編集部( 範囲: 地方で生きる or 東京で生きる)
岩波書店 2019年6月 ( ISBN:9784005008971 )
【分担執筆】現場から創る社会学理論 : 思考と方法
鳥越, 皓之, 金子, 勇, 谷, 富夫, 櫻井, 義秀, 笹谷, 春美, 関, 礼子, 宮本, みち子, 牧野, 厚史, 徳野, 貞雄, 川端, 浩平, 金菱, 清, 武田, 尚子, 石岡, 丈昇, 足立, 重和, 荻野, 昌弘, 土井, 隆義, 山北, 輝裕, 奥村, 隆, 石川, 良子, 杉浦, 郁子, 桜井, 厚, 阿部, 真大, 福永, 真弓, 森岡, 清志( 範囲: 「言葉」はあてにならない ―映像、自分語り、統計と「身体」の問題)
ミネルヴァ書房 2017年1月 ( ISBN:9784623078196 )
【分担執筆】「オトコの育児」の社会学 : 家族をめぐる喜びととまどい
工藤, 保則, 西川, 知亨, 山田, 容( 範囲: 性別役割分業とケア労働 ―「男らしさ」「父親らしさ」と育児)
ミネルヴァ書房 2016年5月 ( ISBN:9784623076840 )
【分担執筆】よくわかる現代家族
神原, 文子, 杉井, 潤子, 竹田, 美知( 範囲: 若者の生と性、若者にとっての親密な関係は?)
ミネルヴァ書房 2016年5月 ( ISBN:9784623076833 )
「無敵の人」を生まない幸せのかたち—特集 爆発する「生きづらさ」
阿部 真大
Voice ( 539 ) 138 - 145 2022年11月
出版者・発行元:東京 : PHP研究所
その他リンク: https://ndlsearch.ndl.go.jp/books/R000000004-I032412801
書評 松永伸太朗著『アニメーターはどう働いているのか −集まって働くフリーランサーたちの労働社会学』
阿部 真大
『日本労働研究雑誌』 ( 第723号 ) 92 - 94 2020年
担当区分:筆頭著者
地方の若者の新しい暮らしと公共性に関する社会学的研究-ポストアーバン化を背景に
2024年4月 - 2027年3月
学術振興機構 科学研究費助成事業 基盤研究(C)
轡田 竜蔵, 永田 夏来, 阿部 真大, 松村 淳
生活困難層支援のガバナンス研究―サービス受給者の視点と包摂社会形成の契機への着目
2022年4月 - 2026年3月
学術振興機構 科学研究費助成事業 基盤研究(B)
長松 奈美江, 神崎 淳子, 櫻井 純理, 阿部 真大, 仲 修平, 筒井 美紀, 嶋内 健, 貴戸 理恵
ポストアーバン化を背景とした新しいライフスタイルと公共性の社会学的研究
2021年4月 - 2024年3月
学術振興機構 科学研究費助成事業 基盤研究(C)
轡田 竜蔵, 永田 夏来, 阿部 真大, 松村 淳
・研究チームの4名で、月に1度のペースで丹後地域を訪問し、Uターン・Iターンのコミュニティの諸実践を参与観察しつつ、その担い手の方々10数人に対するインタビュー取材を行った。丹後地域に広がる移住者のネットワークやコミュニティの動きを捉えるとともに、今後の調査活動のキーパーソンとなる方々との関係性を築くことができた。
<BR>
・調査テーマと関連し、研究参加者4名全員が、研究テーマに関わる論文や著書を発表した。轡田竜蔵は兵庫県における郵送による住民意識調査を実施し、コロナ禍後の居住とライフスタイル、働き方に関する意識の動向に関する論考をまとめたが、これは来年度の質問紙調査と関係する内容を含む。阿部真大は、轡田とともに行った京都府における若者調査をベースに、UIターンの若者が創り出す「新しい公共」の場に関する論考をまとめた。永田夏来は本研究では、UIターンの家族・子育ての問題に関する調査を進めているが、本年度はそれに関連し、若者の結婚観に関する論文を発表した。松村淳は単著『建築家の解体』(ちくま新書、2022年6月刊行予定)をまとめたが、そのなかにおけるローカル志向の建築家に関する論考は、本研究で進めている丹後地域における建築関係者への調査と関連するものである。
<BR>
・2022年に京丹後市で行う予定の質問紙調査の調査票について、自治体関係者およびまちづくり団体の方とも相談しつつ、ほぼ完成させた。そして、質問紙調査の実施計画について見通しをたてた。
トランスローカリティの社会学:条件不利地域と地方中枢拠点都市の生活とキャリア
2018年4月 - 2022年3月
学術振興機構 科学研究費助成事業 基盤研究(B)
羽渕 一代, 井戸 聡, 永田 夏来, 岩田 考, 阿部 真大, 木村 絵里子, 轡田 竜蔵, 白石 壮一郎, 寺地 幹人
2018年度は、地方在住者のライフスタイルと社会意識に関わる調査設計とトランスローカリティモデルの構築にかかわる検討をおこなった。具体的には、本研究に先行する調査である「青森 20 -30 代住民意識調査」を分析・検討をおこなった。さらに日本社会学会においてテーマセッション「トランスローカリティと代替的ライフスタイルの理解に向けて」を開催し、理論モデルの検討をおこなった。
地方在住の青年層の地域イメージ、居住地域の価値観と居住歴、労働状況と価値観、自己評価と人生に対する価値観、生活に対する価値観と 人間関係、社会や政治に対する意識、という主観的意識と価値観と幸福感や生活満足度とどのように関連するのか、おおまかな傾向を把握した。青森県むつ市とおいらせ町の地域差にも配慮した分析をおこなってきた。地方と一口に言ってもさまざまな規模があることから、条件不利地域、地方中枢拠点都市、大都市をどのように境界を設定し、より有効な調査設計が可能であるのか議論を重ねてきた。さらにトランスローカリティという概念の有効性についても検討をおこなった。個人をベースとしたライフスタイルの把握に一定程度有効な概念となりうる可能性を見出すことができた。
この成果をもとに、2021年度に予定している量的調査の対象自治体の絞り込みをおこない、北海道と京都府を対象とすることとした。調査項目については、2019年度末に確定する予定であるが、主として地域、労働、人間関係に対する満足度と本人の幸福度と独立して変数を作成しているという点が従来の社会学における幸福研究とは異なるパースペクティブを提供するだろうという手ごたえが得られた。
福祉・労働を架橋する政策のガバナンスに関する国際比較研究―北欧と日本の地域政策
2018年4月 - 2022年3月
学術振興機構 科学研究費助成事業 基盤研究(B)
櫻井 純理, 神崎 淳子, 長松 奈美江, 阿部 真大, 仲 修平, 筒井 美紀, 嶋内 健
2025年度 労働社会学、家族社会学、社会調査論、文化社会学
研究費の種類: 教員研究費
2023年度 労働社会学、家族社会学、社会調査論、文化社会学
研究費の種類: 教員研究費
2022年度 ポスト日本型福祉社会におけるセーフティネットの形成
研究費の種類: 教員研究費
2021年度 労働社会学、家族社会学、文化社会学、社会調査論
研究費の種類: 教員研究費
2020年度 労働社会学、家族社会学、文化社会学、社会調査論
研究費の種類: 教員研究費
2020年度
教育の責任(何をやっているか:主たる担当科目):
研究法入門演習(1年次配当、2単位)、共通演習(2年次配当、2単位)、ゼミナール1(2年次配当、2単位)、社会階層論(2年次配当、2単位)、現代家族論(2年次配当、2単位)、ゼミナール2(3年次配当、2単位)、ゼミナール3(3年次配当、2単位)、社会調査実践研究(3年次配当、4単位)、卒業研究(4年次配当、8単位)。
教育の理念(なぜやっているか:教育目標):
人間同士が集まって出来る集団=社会のメカニズムについて、様々な角度から考えることのできる力を養うことを目的としている。私の専門は「職場」という社会(労働社会学)、「家族」という社会(家族社会学)、「趣味集団」という社会(文化社会学)であるが、あくまで社会システムの全体を念頭におきつつ、その中で捉えることの重要性を理解させるよう、工夫している。それぞれの社会を知るためには調査が必要だが、調査のみでは十分ではない。調査で得られたデータをどのように理論化していくかも含めて、総合的な知的姿勢を身につけることが目標である。
教育の方法(どのようにやっているか:教育の工夫):
講義では、主に2時限でひとつのテーマを扱う。まず、現代的な問題(時事的なニュースなど)と結びつけつつ、テーマのアクチュアリティを理解させる。その上で、テーマの社会学的な意義を説明し、具体的な事例をもとに、問題の本質に迫っていく。その際に、映像資料や音声資料などを用いて、学生の興味が途切れないように工夫している。テーマの最後には自分の考えをレスポンスカードに記入させ、次の回に、それに対して応答するようにしている。ゼミでは、自分の興味関心に沿って、研究発表を行う際、ゼミの全員が質問し、発表者がそれに応えるようにしている。それを通して、自分の研究の妥当性を考え、さらなるブラッシュアップをはかることが目的である。そこでの経験が最終的に卒業研究で生かされることになる。
教育方法の評価・学習の成果(どうだったか:結果と評価):
講義では、レスポンスカードと最終レポートによって、学生の理解を判断している。講義で得た知識をそのまま書いている者とそこから自分の意見を展開できる者の間でには大きな違いが見られる。身近な現象(いじめや恋愛など)に関しては持論を展開できる者が多いが、大きな問題(グローバル化や格差など)になるとなかなか自分の考えを展開できない傾向がある。ゼミでは、私が介入しないと議論が深化しない傾向がある。
改善点・今後の目標(これからどうするか):
講義では、予習、復習のバックアップを充実させることで、講義時間外でも考えを深めることができるように導いていきたい。ゼミでは、自発的な議論を引き出すよう、時間配分や発表、質問の仕方に工夫を要する。
根拠資料(資料の種類などの名称):
シラバス、講義資料、レスポンスカード、授業改善アンケート(自由記述欄)
家族、親族内の相続問題、特に介護と相続をめぐる問題に関する情報およびデータ収集方法
a
介護労働の環境整備、特にキャリアラダーの構築に関する情報およびデータ収集方法
a
社会調査の実施に必要とされる技術
a