社会貢献活動 - 前田 多章
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甲南大学公開講座(ネットワークキャンパス東京) 講師
2013年6月
タイトル:「幼児期のストレスは子どもの発育・発達にどの様な影響を及ぼすのか −阪神・淡路大震災から18年。子どもの発育に影響があったのか−」
概要:ストレスは,我々の脳や身体にどの様な影響を及ぼすのか,医科学的側面から解説した。続いて,阪神・淡路大震災の事例から,大震災などの強いストレスは,子どもたちの発育・発達に,どのような影響を及ぼすのか解説した。そして,これらストレスによる影響を軽減するために,良質の睡眠をとることが有効であることを解説し,良質の睡眠を得る方法を紹介した。 -
東京学芸大学付属高等学校における招待講演
2013年6月
タイトル:「人は“寝だめ”ができるか 〜メラトニンの働きとサーカディアン・リズム〜」
概要:東京学芸大学付属高等学校の学生,父兄および教員を対象に,睡眠の特性や睡眠と記憶,睡眠と健康の関係を解説した。また,睡眠と,メラトニン,コルチゾール,成長ホルモンといった内分泌物質の関わりを解説し,これによって寝だめが無効であることを解説した。 -
阪神甲南会(甲南学園OB会)における招待講演
2013年5月
タイトル:「生涯元気に 〜正しい睡眠習慣が健康な日々をもたらす!〜」
概要:現代社会において,睡眠の質の劣化や量の減少が指摘されている。低年齢層を含めた日本人の生活の夜型化が進んでおり,そのため,現代日本人は,ヒトが本来持っている記憶能力を充分に引き出せなくなっている。このことは年をとるにつれて記憶能力が衰える加齢性記憶障害を増長する可能性がある。そこで,現代日本人の睡眠事情と記憶能力の関係を解説し,続いて,睡眠と記憶を生理学的側面および内分泌学的側面から解説した。そして,如何に良質の睡眠を実現し,記憶能力を引き出していくかを提案した。 -
東京学芸大学附属高等学校のスーパーサイエンススクールにおける研究指導
2013年4月 - 2014年12月
概要:東京学芸大学附属高等学校が平成24年度よりスーパーサイエンスハイスクールの指定を受け,事業題目「外国における科学の探究活動」について,サーカディアン・リズムの研究活動を行っている。当該研究の指導・助言,「外国における科学の探究活動」の指導・助言の委嘱を受け,任に当たっている。当該研究では,睡眠活動計を用いて,日常生活の環境改善による,睡眠の質,昼間の認知能力,活動量などの向上を定量化するものである。また,海外での活動に伴い,学術的な指導を行うとともに,渡米に伴う時差症候群の解消実験を指導している。
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横川幼稚園における招待講演
2013年4月
タイトル:「すこやかな子供の成長に欠かせない睡眠術のお話」
概要:胎児期から児童期における脳の発達を解説した。特に,前頭前野および後頭頂葉の発育発達を詳述した。そして,体験予期型学習と体験依存型学習において,体験予期型が臨界期(感受期)を持つものであり,その学習対象が「見る機能」,「音楽に関連した能力」,「言葉の文法学習」,「スポーツ」などであることを紹介し,これらの早期学習の効果と注意点を解説した。また,子どもが健常な発達を遂げるために欠かすことの出来ない学習項目を解説するとともに,幼児教育との関わりを解説した。 -
(有)幼児未来教育「サン・キッズ」における招待講演
2012年11月 - 2014年11月
タイトル:「子どもの脳の発達 — 神経系の健常な発達に欠かせないこと —」
概要:子どもが健全な発達を遂げるためには,発育発達の各段階で,適切な「体験」をする必要がある。例えば,歩行動作の場合,腹ばい→高ばい→二足歩行のように必ず「体験」しなければならないプロセスがある。このプロセスを経験せずに,腹ばい→二足歩行になると,その後の発達に不全が生じる。しかしながら,養育者にとって,子どもの心理学的欲求や生理学的欲求は理解しやすいものの神経科学的欲求は「神経科学の知見」が少ないため理解しづらく,上記のような事例は見過ごしてします。そこで,ヒトの脳に関して,胎児期から児童期における発達と各ライフステージにおける特性を解説した。そして,体験予期型学習と体験依存型学習を解説した。体験予期型学習は臨界期(感受期)を持つものであり,「見る機能」,「音楽に関連した能力」,「言葉の文法学習」,「スポーツ」などで,これらの早期学習の効果と注意点を解説した。この他,子どもの健常な発達に欠かすことの出来ない「体験」を解説するとともに,幼児教育との関わりを解説した。 -
2012年度・春期 甲南大学公開講座(全5回・3回担当) 講師 タイトル: 「ライフデザインシリーズ 子どもの才能を伸ばす環境づくり -脳と身体と心の観点から-」
2012年6月 - 2012年7月
第1回目:テーマ「脳は何歳まで成長するの?幼児期の英才教育は有効?」
ヒトの脳は,赤ちゃんがお母さんのお腹にいるときからどんどん成長し,12歳くらいまでに成人とほとんど変わらない大きさになり。その後も,人間性を司る前頭葉などは成人まで成長が続く。また,記憶に関連した海馬というところは生涯成長することが分かっている。一方,「見る機能」,「音楽に関連した能力」,「言葉の文法学習」,「スポーツ」などはある年齢までに学ばないとその後の学習では苦労し(三つ子の魂百まで),「単語の学習」,「色や香りの識別能力」などは生涯可能であると言われている。
こういった考えを,最新の脳科学の観点から検証し説明した。
第3回目:テーマ「右脳と左脳の違い-女の子脳は右脳型?男の子脳は左脳型?-」
ヒトの脳は,大脳,間脳,脳幹,小脳からなる。大脳はさまざまな情報を処理し,考え,記憶し,行動を発現するところで,左側の脳(左脳)と右側の脳(右脳)に分かれている。一般に,左脳は言語,合理的思考,分析を優位に行い,右脳は直感,感情,総合的思考を優位に担当すると言われている。また,女の子の脳は,右脳型で,ピンク色が好きで,言語能力が高く,男の子の脳は,左脳型で,青色が好きで,空間処理能力が高く,活動的な遊びを好むと言われている。しかしながら,こういった考えの中には誤ったものも多くあり,そこで最新の脳科学から,脳のこれらの特性を検証し説明した。
第5回目:担当講師によるディスカッション。 -
2012年度甲南大学ネットワークキャンパス東京 夏季公開講座 講師 タイトル: 「脳は何歳まで成長するの?幼児期の英才教育は有効?」
2012年6月
ヒトの脳が胎児期を通して生後12歳くらいまでに成人とほとんど変わらない大きさに発達する過程を解説し,核磁気ののうのう学習特性を解説した。そして,脳が学習する上で,体験予期方学習と体験依存型学習があり,体験予期方学習には臨界期(感受期)があること,体験予期方学習の対象と舏る事項として,文法学習,音楽学習,運動による空間認知学習などがあり,これらを学ぶことは当該事項の学習のみならず,他の事項,例えば数学などの学習における基盤となることを解説した。また,これらの健常な発達が得られない場合の,回復アプローチ,追い付き現象などを解説した。
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2012年度甲南大学ネットワークキャンパス東京 夏季公開講座 講師 タイトル:「脳は何歳まで成長するの?幼児期の英才教育は有効?」
2012年6月
概要:ヒトの脳が胎児期を通して生後12歳くらいまでに成人とほとんど変わらない大きさに発達する過程を解説し,各ステージでの学習特性を解説した。そして,脳が学習する上で,体験予期方学習と体験依存型学習があり,体験予期方学習には臨界期(感受期)があること,体験予期方学習の対象となる事項として,文法学習,音楽学習,運動による空間認知学習などがあり,これらを学ぶことは当該事項の学習のみならず,他の事項,例えば数学などの学習における基盤となることを解説した。また,これらの健常な発達が得られない場合の,回復アプローチ,すなわち追い付き現象を解説した。
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東日本大震災復興支援活動
2012年4月 - 2015年7月
宮城県名取市の仮設住宅で睡眠・生活指導を行った。東北では,震災から数年経っても震災真っ直中の状況にある人が少なくない。また,震災による子どもたちの発育発達への影響や,被災とその後に続く仮設住宅での生活が被災者の気分障害を誘発するなど多くの問題がある。18年前の阪神・淡路大震災からの復興経験で得た多くの知見を分析した結果,これらの問題の一部が,睡眠の質の劣化と深く関わっていることが明らかになった。そこで,東北大学災害科学国際研究所および尚絅学院大学の協力を得て被災者に対して睡眠・生活指導を行っている。また,適切な睡眠環境を実現するための照明機器をアイリスオーヤマ(株)と共同開発し,仮設住宅に設置するプロジェクトを実施している。睡眠指導は,睡眠衛生(生活改善指導),マイクロカウンセリング技術および認知行動療法を用いて行った。
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関西テレビの報道番組「スーパーニュースアンカー」解説および実験公開 5回
2011年11月 - 2012年8月
当該解説および撮影に際して,テーマ毎に実験を公開した。その際,実験用刺激の作成,デモンストレーション等を学生に担当させ,当該学生達は自己の作成した刺激および実験風景(測定者および被験者)をある程度の長時間にわたり放映されるという体験をした。解説依頼がくるのは放送予定日に非常に近接しており,学生は非常に短時間に私の指示に従って非常によい刺激を作成するとともに確かな実験を行った。これは回を重ねる毎に良くなった。当該学生にとっては,代え難い経験である。
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県立丹波の森公苑における兵庫県地域高齢者大学4年生大学講座公開講座 講師 講義タイトル: 「健康福祉:睡眠と脳を科学する」
2011年9月
ヒトのもつリズムは,生物時計に従った生体本来が持つリズムと,生活や日常的な活動(睡眠・覚醒など)の生活リズムはある。そして両者のリズムに,それぞれ異なったホルモンの分泌タイミングが従っている。生物時計のリズムに従って分泌されるホルモンと生体リズムに従って分泌されるホルモンに関して概説し,両ホルモンが健全に同期することにより健康が維持されることを解説した。続いて,両ホルモン分泌を健全に同期させる生活習慣および実践例を解説した。
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旧制甲南会(甲南学園OB会) 「生涯元気に 〜正しい睡眠習慣が健康な日々をもたらす!〜」 招待講演
2011年5月
加齢により記憶能力がどのように変化するかを解説するとともに,加齢性記憶障害および認知症に関して解説した。そして,良質の睡眠が加齢による記憶力の低下を防ぐことを紹介した。続いて,如何に良質の睡眠を得るかを提案し,睡眠改善指導を行った。
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甲南大学公開講座 講師 テーマ:[ずっと元気でいたい! 〜正しい睡眠習慣を身につけて記憶力アップ!]
2011年5月
私たちは日常の出来事をどのように記憶し,また,勉強したことをどのように記憶しているのか,脳科学の急速な進歩によりその仕組みが,徐々に解明されている。中でも記憶を定着させる上で良質の睡眠が大変重要であることが明らかにされている。さらには恐怖記憶など忘れた方がよい記憶が,良質な睡眠により忘却されることも明らかにされている。一方,現代社会において,睡眠の質の劣化や量の減少が指摘されている。低年齢層を含めた日本人の生活の夜型化が進んでおり,現代日本人は,ヒトが本来持っている記憶能力を充分に引き出せなくなっている。このことは年をとるにつれて記憶能力が衰える加齢性記憶障害を増長する可能性がある。そこで,現代日本人の睡眠事情と記憶能力の
関係を解説し,続いて,記憶と加齢に関係を解説した。そして,如何に良質の睡眠を実現し,記憶能力を引き出していくかを提案した。 -
泉州甲南会(甲南学園OB会)平成22年度総会 タイトル: 「認知症を予防するために —睡眠生理学の観点から考える—」 招待講演
2011年3月
高齢者の記憶特性および認知症に関する解説を行い,続いて,各年齢における睡眠特性および高齢者の睡眠特性によってきたす記憶障害を解説した。そして,如何にして良質の睡眠を得,認知症や加齢性記憶障害を防ぐべきかを提案した。
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甲南大学と御影クラッセの地域連携イベント 講演会(2回) タイトル: 「すこやかな子供の成長に欠かせない睡眠術のお話」
2010年12月
最近,子供達に「キレやすい」とか「一生懸命勉強しているのに成績が上がらない」など多くの問題が起こっている。これらの問題は前頭葉の発達が適正に進んでいないために起こると考えられる。前頭葉の発達不全は,不適切な睡眠習慣と深く関わっていると考えられる。そこで,これらの問題の解決に役立つと考えられる睡眠術の解説を行った。対象は,乳幼児から児童の父兄や保育・教育者を中心とした。
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北摂甲東甲南会(甲南学園OB会)平成22年度総会 「睡眠と記憶の関係睡眠習慣を改善すると記憶能力がアップする!」招待講演
2010年10月
低年齢層を含めた日本人の生活の夜型化が進んでいる。また,実質の睡眠時間をみても1時間近くも減少している。そのため,現代日本人は,ヒトが本来持っている記憶能力を充分に引き出せなくなっている。そこで,現代日本人の睡眠事情と記憶能力の関係を考察し,いかに良質の睡眠を実現し,記憶能力を引き出していくかを解説した。
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2010年度・春期 甲南大学公開講座(全5回・2回担当) 講師 テーマ: 「アンチ老化を防ごう! −アンチ・エイジング最前線 −」
2010年6月
講義タイトル:
「記憶と加齢の関係-認知症にならないために-」
ヒトの記憶ヒトの発達と記憶特性の関連を理解することを目指し,メカニズムを加齢を軸に説明した。まず,ヒトの記憶の形態を,短期記憶,長期記憶を,それぞれで解説し,続いて,各記憶が発達の各段階(加齢)でどのように変化するかを解説した。また,不眠の原因としてストレスおよび疲労が挙げられることから,これらに関して解説するとともに,ストレスと疲労と不眠の因果関係を詳述した。 -
ひょうご講座 講師「記憶と加齢の関係-認知症にならないために-」 講義タイトル: 「記憶と加齢の関係-認知症にならないために-」
2009年11月
ヒトの記憶ヒトの発達と記憶特性の関連を理解することを目指し,メカニズムを加齢を軸に説明した。まず,ヒトの記憶の形態を,短期記憶,長期記憶を,それぞれで解説し,続いて,各記憶が発達の各段階(加齢)でどのように変化するかを解説した。また,不眠の原因としてストレスおよび疲労が挙げられることから,これらに関して解説するとともに,ストレスと疲労と不眠の因果関係を詳述した。
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甲南高等学校 ①「痛みのしくみ」(平成20年) ②「睡眠と健康」(平成21・22年) ③「神経科学」(平成23年
2008年4月 - 2012年3月
講義内容:本講義を通して,生体における神経系の基本特性を理解することを目指し,生物の情報処理系のひとつである神経系(中枢神経,末梢神経)に関して「痛覚」という側面から講義した(平成20年度)。まず,神経系の構造と機能を説明し,続いて神経細胞の構造と機能を説明した。そして,外界からの刺激,特に「痛み」を生体が如何に受容し,如何に伝達し,如何に処理しているか,そして刺激に如何に対応しているかについて詳述した。
また,平成21年度および23年度は,生物の情報処理系のひとつである神経系(中枢神経,末梢神経)に関して「睡眠」および「健康」という側面から講義した。まず,神経系の構造と機能を説明し,続いて神経細胞の構造と機能を説明した。そして,健康が維持される機序を解説するとともに睡眠のメカニズムを解説し,健康維持に睡眠がそれに深く関わっていることを講義した。
平成23年度は,生物の情報処理系のひとつである神経系(中枢神経,末梢神経)に関して「記憶」という側面から講義した。まず,神経系の構造と機能を説明し,続いて神経細胞の構造と機能を説明した。そして,記憶の機序を解説するとともに睡眠のメカニズムを解説し,記憶の維持に睡眠がそれに深く関わっていることを講義した。