論文 - 森川 結花
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「わたしは文化を教えない」ーある日本語教師の懐疑的語りー
森川結花
153 - 162 2022年11月
出版者・発行元:カナダ日本語教育振興会
その他リンク: https://www.cajle.ca/conference-proceedings/cajle2022-proceedings/
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学習者を対話に誘う日本文化紹介動画教材作成の試み 査読あり
森川結花
日本語プロフィシェンシー研究 ( 10 ) 33 - 42 2022年6月
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オンライン日本文化学習の限界と可能性
森川結花
日本語プロフィシェンシー研究学会 10周年記念シンポジウム 70 - 71 2021年6月
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短期交換プログラム日本語コースにおける日本文化体験の意義と学習効果
森川 結花
甲南大学総合研究所叢書143『文化の継承と日本語教育』 119 - 146 2021年3月
単著
出版者・発行元:甲南大学総合研究所
本研究は森川・永須(2019)に引き続き実践した短期交換留学生対象の文化体験プログラム(「能楽」ワークショップ)の意義と学習効果について、学習者の振り返りシートの記述から分析し考察したものである。村野(2001)で述べられているように、留学環境にある学習者は身の周りの生活環境の中で様々なリソースに接触し言語と文化を学び取る。本研究では、細川(1997)(1998)(2003)および諏訪(2005)の成果に基づき、「能楽」ワークショップにおいて学習者の内面にどのような変化が起こったか、学習者自身にメタ認知的に言語化させるために振り返りシートへの記入を行わせた。その記述から、彼らの内面に起こった変化が認められ、ワークショップの学習効果が確認された。
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来日前の学習者を対象にした動画教材作成の試み ―地域リソースを利用したコンテンツの開発―
森川 結花
甲南大学教育学習支援センター紀要 ( 6 ) 109 - 126 2021年3月
単著
出版者・発行元:甲南大学教育教職センター
2020年秋,甲南大学Year-in-Japanプログラム日本語コースは,留学準備教育コース(オンラインコース)のための動画教材6シリーズを開発した。本報告は,学習者にとって留学目的地である神戸および甲南大学に存在する地域リソースを活用してコンテンツが作成された3シリーズについて取り上げる。そして,各教材のねらいとコンテンツの概要,それに対する学習者および教師からの評価を紹介する。
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日本文化体験学習に関わる教師の認識
森川結花
甲南大学教育学習支援センター紀要 ( 5 ) 37 - 51 2020年3月
単著
出版者・発行元:甲南大学教育学習支援センター
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日本の伝統文化体験から得られる学習者の気づきと教師の役割
森川結花 永須実香
CAJLE2019 Proceedings 176 - 185 2019年9月
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日本語教育における伝統文化をテーマとした異文化理解プログラム開発の可能性
森川結花
甲南大学教育学習支援センター紀要 ( 4 ) 53 - 64 2019年3月
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「めやす」の教育理念の実現を目指した現地体験型研修旅行の実践:留学生が感じ、学んだ「広島」
森川結花
CAJLE 2017 Proceedings 156 - 165 2017年9月
単著
年間留学プログラムの恒例行事である広島・宮島研修旅行を日本語授業の一環として組み直すため、言語・文化・社会の理解と連携を目指す『外国語教育のめやす』を教育方針の基盤として学習プランを設計し、2017年3月に実践した。現地での見学や交流を通して学習者は負の経験をしつつ、それを自身の置かれた環境の中で癒やされていくことで内面の成長を遂げていく様が彼らの記した旅行記から読み取れた。
その他リンク: http://www.cajle.info/wp-content/uploads/2017/09/19CAJLE2017Proceedings_MorikawaYuka.pdf
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「『つながり』の実現を目指した読解授業プラン -吉本ばなな『ムーンライト・シャドウ』を用いた 読解授業の実践報告と授業案再考-」
森川結花
『言語と文化』 ( 21 ) 197 - 211 2017年3月
単著
担当区分:筆頭著者
吉本ばなな「ムーンライトシャドウ」を本文として作成した読解教材と、その指導案について述べたものである。この作品が日本語中級レベルの学習者にも読了でき、言語・文化・社会の理解と連携を志向した学習活動に効果的に用いることができることを実践報告とともに述べた。指導案の方針として国際文化フォーラムの提唱する『外国語学習のめやす』をよりどころにしており、詳細は“めやすweb”(http://www.tjf.or.jp/meyasu/support/handai-A/morikawa/post-103.php)にて公開されている。
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「日本語学習者」から「日本文学の読者」へ-自律型読解学習支援サイトのあり方とその可能性について-
森川結花
甲南大学総合研究所 叢書 ( 111 ) 23 - 51 2012年3月
単著
担当区分:筆頭著者
日本語上級者向けに作成したweb読解教材「ごんぎつね」「南京の基督」について、実際にモニター学習者に自由に読んでもらい、彼らがどのように自律的な読書活動をするかを観察した。また、彼らの読書記録から、日本語学習者が、日本文学の読者へと成長していく過程について考察した。
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日本語読解学習支援サイト"tutor.bunko"の構想と開発--総合的な技能養成を目指した方向性とそのコンテンツ--(共著)
森川結花、永須実香、春名宣明、北村達也
甲南大学情報教育研究センター紀要 ( 9 ) 2010年3月
共著
担当区分:筆頭著者
日本語読解学習支援サイト"tutor.bunko"(URL : http://basil.is.konan-u.ac.jp/tutor/bunko/index.html)のコンテンツの概要と、文学作品を本文とした教材と学習コンセプト、html作成支援システムe-chutaについて。
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頻度の副詞「よく」をめぐって--文末表現との共起制限を通して見られる「よく」の素性ーー
森川 結花
大阪樟蔭女子大学日本語研究センター報告 ( 15 ) 21 - 34 2008年3月
単著
担当区分:筆頭著者
「よく」が頻度副詞として用いられる場合、命令、意志、希望を表す文末表現とは共起しない。その原因を、形容詞「よい」からの原義的な意味の希薄さに求め、「ことがら成分」として意味するところの曖昧さが文末表現との共起を制限していることを明らかにした。
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複合助辞「にとって」の注釈・含意機能と、その言語現象
森川 結花
大阪樟蔭女子大学日本語研究センター報告 ( 14 ) 1 - 16 2006年3月
単著
担当区分:筆頭著者
「にとって」文が示す様々な言語現象から、
A.格助詞「に」と交替可能な「にとって」
B.格助詞「に」と交替不可能な「にとって」
の2種の用法に分類し、特にB類の「にとって」に係助詞的な性質のあること、それゆえ「にとって」文に含意その他、独特の意味が生じることを論じた。 -
今、日本語の「教育文法」について考える
森川 結花
『言語と文化』 ( 9 ) 251 - 259 2005年3月
単著
学習者中心の「教育文法」構築に向けて、
1.「文法」の範囲をどのように定めるのか
2.学習者に対して文法記述にどのような
配慮が必要とされるか
3.文法教育の是非
などについて、日本語教育の現場から考えられる疑問点を挙げ、考察した。