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久原 篤 (クハラ アツシ)

KUHARA Atsushi

職名

教授

学位

博士(理学)(名古屋大学)

専門分野

分子遺伝学、光遺伝学, 動物生理学、神経行動学, 温度生物学, 脂肪代謝、神経ホルモン

ホームページ

http://kuharan.com/index.html

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外部リンク

出身学校 【 表示 / 非表示

  • 名古屋大学   理学部   分子生物学科   卒業

    1995年4月 - 1999年3月

出身大学院 【 表示 / 非表示

  • 名古屋大学   理学研究科   生命理学専攻   博士課程   修了

    2001年4月 - 2004年2月

  • 名古屋大学   理学研究科   生命理学専攻   修士課程   修了

    1999年4月 - 2001年3月

学内職務経歴 【 表示 / 非表示

  • 甲南大学   理工学部   生物学科   教授

    2017年4月 - 現在

  • 甲南大学   理工学部   生物学科   准教授

    2013年4月 - 2017年3月

  • 甲南大学   理工学部   生物学科   講師

    2011年4月 - 2013年3月

学外略歴 【 表示 / 非表示

  • 名古屋大学   理学部

    2011年4月 - 2012年3月

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    国名:日本国

  • 名古屋大学

    2009年10月 - 2011年3月

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    国名:日本国

  • 名古屋大学   理学部

    2007年4月 - 2009年9月

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    国名:日本国

  • 名古屋大学   大学院理学研究科

    2005年3月 - 2007年3月

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    国名:日本国

  • 日本学術振興会PD

    2004年3月 - 2005年2月

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    国名:日本国

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所属学協会 【 表示 / 非表示

  • 日本遺伝学会

    2000年6月 - 現在

  • 日本神経科学会

    2006年4月 - 現在

  • 日本分子生物学会

    1998年10月 - 現在

  • 関西サイエンスフォーラム

    2013年4月 - 現在

  • 盛和スカラーズソサエティ

    2011年4月 - 現在

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研究経歴 【 表示 / 非表示

  • 動物の温度応答・順化の解析

    基礎科学研究  

    研究期間: 2011年4月  -  現在

  • 光技術装置の開発と利用による神経暗号の解読

    JST戦略的創造研究推進制度(研究チーム型) (戦略的基礎研究推進事業:CREST)  

    研究期間: 2009年10月  -  2011年3月

  • 温度を感知する嗅覚ニューロン

    JST戦略的創造研究推進制度(研究チーム型) (戦略的基礎研究推進事業:CREST)  

    研究期間: 2005年4月  -  2009年9月

  • 記憶学習の分子と神経局所回路

    基礎科学研究  

    研究期間: 2002年4月  -  2005年3月

論文 【 表示 / 非表示

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書籍等出版物 【 表示 / 非表示

  • 温度刺激による生体応答ダイナミクス 査読あり

    山城芹奈, 太田茜, 久原篤( 担当: 分担執筆 ,  範囲: メカノ受容体による低温適応調節メカニズム, 第1章 環境温度ストレスによる生体応答)

    エヌ・ティー・エス  2023年5月 

  • 動物の辞典

    宇治澤知代, 久原 篤( 範囲: 第6賞 動物の生理 6.1.2 走性)

    朝倉書店  2020年11月 

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  • ブレインサイエンスレビュー 2009、嗅覚ニューロンにおけるG タンパクを介した温度受容メカニズム(共著)

    久原篤( 担当: 共著 ,  範囲: 嗅覚ニューロンにおけるG タンパクを介した温度受容メカニズム)

    クバプロ書籍  2009年3月 

  • 香りの百科事典、"生物の嗅覚系 3. 線虫"(共著)

    久原 篤 & 森 郁恵( 担当: 共著 ,  範囲: 生物の嗅覚系 3. 線虫)

    丸善出版  2005年2月 

  • 線虫 究極のモデル生物、"感覚刺激とそれに対する応答"(共著)

    久原 篤 & 森 郁恵( 担当: 共著 ,  範囲: 生物の嗅覚系 3. 線虫)

    Springer出版  2003年11月 

総説・解説記事(Misc) 【 表示 / 非表示

  • Regulation of intestinal fat accumulation by whole-body circular neural circuits during cold tolerance and acclimation in nematode C. elegans Low Temperature Science 招待あり 査読あり

    Yamashiro S., Teranishi H., Motomura H., Ohta A., Kuhara A.

    Low Temperature Science   , ahead of print   2023年6月

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    担当区分:最終著者, 責任著者   掲載種別:記事・総説・解説・論説等(学術雑誌)  

  • Neural circuit dynamics and intertissue networks controlling multi-sensing 招待あり

    Okahata M., Motomura H., Ohta A., Kuhara A.

    AgreBio   7 ( 5 )   80 - 86   2023年5月

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    担当区分:最終著者, 責任著者   掲載種別:記事・総説・解説・論説等(学術雑誌)  

  • 温度の感覚情報が体の低温耐性や温度順化を変化させる仕組み 招待あり

    久原篤, 太田茜

    C-12:感覚情報処理, 生物物理のテーマ, 日本生物物理学会ウェブサイト   2023年3月

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    担当区分:筆頭著者, 責任著者  

  • [2]TRPチャネル以外の温度受容体  線虫から見つかってきた新たな温度受容メカニズム 招待あり 査読あり

    大西康平, 太田茜, 久原篤

    生物の科学 遺伝, [特集]温度・機械刺激受容の最前線   78 ( 2 )   105 - 111   2023年3月

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    担当区分:最終著者, 責任著者   掲載種別:記事・総説・解説・論説等(学術雑誌)  

  • Imaging and manipulation of temperature response of nerve cells in brain-gut interaction underlying cold tolerance

    Fukumoto A., Okahata M., Motomura H., Ohta A., Kuhara A.

    Agribio   5 ( 6 )   55 - 61   2021年6月

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    担当区分:最終著者, 責任著者  

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講演・口頭発表等 【 表示 / 非表示

  • 学会発表等をこちらにまとめてあります(http://kuharan.com/publications/Kuhara_presentation_list.pdf)

    こちらにすべて記載: http://kuharan.com/publications/Kuhara_presentation_list.pdf

    学会発表等をこちらにまとめてあります(http://kuharan.com/publications/Kuhara_presentation_list.pdf) 

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    開催年月日: 2011年4月 - 現在

  • Analysis of a GPCR STR involved in temperature acclimation of C. elegans

    Tomoka Sakaguchi, Kohei Ohnishi, Tohru Miura, Akane Ohta, Atsushi Kuhara

    分子生物学会  (神戸国際会議場、神戸国際展示場、神戸市、兵庫県)  2023年12月  日本分子生物学会

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    開催年月日: 2023年12月

  • Intron-binding protein EMB-4 is involved in cold and heat tolerance through regulating gene expression

    Akane Ohta, Yuki Sato, Kazuho Isono, Takuma Kajino, Teruaki Taji, and Atsushi Kuhara

    分子生物学会  (神戸国際会議場、神戸国際展示場、神戸市、兵庫県)  2023年12月  日本分子生物学会

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    開催年月日: 2023年12月

  • Regulation of cold tolerance by temperature-sensitive DEG/ENaC, DEG-1 and UNC-8

    Yuki Sato, Akane Ohta, Akira Kawanabe, Yuichiro Fujiwara, Atsushi Kuhara

    分子生物学会  (神戸国際会議場、神戸国際展示場、神戸市、兵庫県)  2023年12月  日本分子生物学会

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    開催年月日: 2023年12月

  • srx knockout mutant showed increased heat tolerance

    Chinatsu Morimoto, Chie Miyazaki, Kohei Ohnishi, Tohru Miura, Akane Ohta, Atsushi Kuhara

    分子生物学会  (神戸国際会議場、神戸国際展示場、神戸市、兵庫県)  2023年12月  日本分子生物学会

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    開催年月日: 2023年12月

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学術関係受賞 【 表示 / 非表示

  • 花王科学賞

    2021年6月   花王芸術・科学財団  

    久原篤

  • 日本学術振興会賞

    2018年2月   日本学術振興会  

    久原篤

  • 文部科学大臣表彰 若手科学者賞

    2012年4月   文部科学大臣  

    久原篤

  • 生物物理学会奨励賞

    2011年9月   生物物理学会  

    久原篤

  • 長瀬研究振興賞

    2011年4月   長瀬科学技術振興財団  

    久原篤

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科研費(文科省・学振)獲得実績 【 表示 / 非表示

  • C.エレガンスにおける高温順化と低温順化を繋ぐ生体回路の計算機構

    2024年4月 - 2027年3月

    学術振興機構 科学研究費助成事業 基盤研究(B)

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    担当区分:研究代表者

    低温環境への馴化を司る生体内サーキットの分子生理システムの遺伝学的解析

  • ミトコンドリア局在分子が核内で機能することで小型動物の低温耐性に関わる

    2024年4月 - 2026年3月

    学術振興機構 科学研究費助成事業 学術変革領域研究(A)

    久原篤

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    担当区分:研究代表者

  • 温度適応の多様性を引き起こす適応回路ダイバーシティー

    2024年4月 - 2026年3月

    学術振興機構 科学研究費助成事業 学術変革領域研究(A)

    久原篤

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    担当区分:研究代表者

  • 動物の温度適応における回路選択・機能構築センサス

    2022年6月 - 2024年3月

    学術振興機構 科学研究費助成事業 学術変革領域研究(A)

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    担当区分:研究代表者

  • C.エレガンスの低温耐性・馴化における神経-腸-精子-筋を含む組織回路の演算機構

    2021年4月 - 2023年3月

    学術振興機構 科学研究費助成事業 基盤研究(B)

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    低温環境への馴化を司る生体内サーキットの分子生理システムの遺伝学的解析

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科研費以外の競争的資金獲得実績 【 表示 / 非表示

  • マルチサーモセンソリー情報の統合と修飾による個体の温度適応制御,

    2021年10月 - 2025年3月

    AMED, PRIME  AMED, PRIME  AMED, PRIME

    久原篤

  • 新規温度センサー分子の単離とそれを用いた応用技術の創出

    2017年10月 - 2021年3月

    その他省庁等  PRIME, AMED

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    新規温度センサー分子の単離とそれを用いた応用技術の創出

  • 民間財団研究費をまとめて記載しております

    2011年4月 - 現在

    その他財団等  民間財団研究費まとめ

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    HP参照:http://kuharan.com/publications/award.html

  • 行動に関わる神経活動の情報学的解析

    2011年4月 - 2012年3月

    その他財団等  堀科学芸術振興財団 研究助成

  • 温度感覚と学習記憶の分子神経回路メカニズムの分子基盤

    2011年4月 - 2012年3月

    その他財団等  中島記念国際交流財団 日本人若手研究者研究助成

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研究シーズへのリンク 【 表示 / 非表示

共同研究希望テーマ 【 表示 / 非表示

  • 最新光技術のシンプルな動物への応用(線虫を利用)

研究費にかかる研究(調査)活動報告書 【 表示 / 非表示

  • 2024年度  低温耐性に関わる薬剤のスクリーニング

    研究費の種類: 校費等

  • 2023年度  体の温度順化に関わる新規温度受容体の同定

    研究費の種類: 校費等

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    「ヒトの目で働く光受容体(ロドプシン)などで知られるGタンパク質共役受容体GPCRが神経細胞で温度感知に関わり、体の温度への慣れに関わる」ことを線虫の解析から明らかにしました(Ohnishi et al., Nature communications, 2024)。 研究チームはシンプルな実験動物である線虫C. エレガンスの温度順化を解析してきました。今回、線虫の温度順化において、温度センサーとして機能するGタンパク質共役受容体GPCRの探索を行いました。遺伝子を抑制する技術であるRNA干渉法を用いて、約1000個のGPCRの中から温度順化に関わるGPCRを探索しました。そして、その中から、温度センサー候補のGPCRとして「SRH-40」を見つけました。 今回見つかったGPCR「SRH-40」を欠損した変異体線虫において、温度への慣れ(温度順化)に異常が見られ、頭部のADL温度受容ニューロンの温度への反応が低下していました。「SRH-40」を味覚ニューロンASEに導入したところ、味覚ニューロンASEが温度に反応するようになりました。同様に、「SRH-40」をショウジョウバエの培養細胞(S2R+細胞)に導入したところ、温度への反応が見られました。 以上の結果から、GPCR「SRH-40」が温度を感じる神経細胞で、温度受容に関わり、線虫個体の温度への慣れを調節することが分かりました。これは動物の温度受容神経細胞において、温度受容に関わるGPCRが、体の温度適応を調節することを示す初めてのケースです。感覚の分子機構はヒトから線虫まで保存されていることから、ヒトを含む動物の温度受容機構の理解や、ヒトの温度関連の疾患の原因解明に繋がるのではないかと期待されます。 *上記は甲南大学プレスリリース令和6年2月28日 p1より全文引用

  • 2022年度  脳腸連関による内臓脂肪代謝と動物の温度馴化

    研究費の種類: 校費等

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    「環境の温度変化を感知した 神経細胞が腸に働きかけ、腸内の脂質量を調整することで体を温度に慣れさせる」ことを 線虫の解析から明らかにしました。 研究チームはシンプルな実験動物である線虫 C. エレガンス注1)の温度馴化を解析して きました。今回、「頭部→尾部→頭部」と全身を周回する神経回路が腸に働きかけ、腸内 の脂質量を変化させることで温度への慣れが調節されることが見かりました。 C. エレガンスは一度経験した温度を体内で記憶し、再び同様の温度刺激を受けた際に その温度につよくなることが分かりました。この温度に馴化する過程には CREB 注2)と いう転写因子が関与していました。CREB は、頭部の ASJ 温度受容ニューロン注3)の飼 育温度に応じた温度感受性の変化に寄与しており、ASJ と下流の RMG 介在ニューロン注 4)において温度馴化を制御していました。 頭部の温度受容ニューロン ASJ で受容された温度情報は、尾部に位置する PVQ 介在ニ ューロン注5)に伝達され、さらに PVQ から頭部の RMG 介在ニューロンへ伝達されます。 温度情報を受容した RMG は神経ペプチドの分泌を促します。神経ペプチドは、腸にある 神経ペプチド受容体で受容され、腸内の脂質分解酵素を活性化します。これにより腸に保 持されていた脂質の分解が進み、高温で飼育されると腸の脂質量が減り、より低い温度に 耐えられなくなると考えられます。 線虫からヒトまで保存されている生体調節メカニズムは多数存在います。哺乳類の中 には冬眠するために秋に脂肪を蓄えるものもおり、今回示した脳・腸連関の神経回路モデ ルが高等動物における温度への慣れの機構の理解に繋がるのではないかと期待されます。 引用: 温度への慣れに関わる脳・腸連関 プレスリリース 甲南大学 2022

  • 2021年度  線虫C. elegansにおける全身周回性の神経回路による低温順化の制御

    研究費の種類: 研究費

  • 2020年度  新規温度センサー分子の単離とそれを用いた応用技術に向けた解析

    研究費の種類: 研究費

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    温度は地球上に常に存在する環境情報であるため、生物は温度変化に応答し、体内の恒常性の調節などを行っている。これまでに動物の神経系等において、温度センサータンパク質として6回膜貫通型のTRP型受容体チャネルの解析が進展している。一方で、TRPチャネル以外の温度情報処理機構の存在も示唆されている。本研究では、新規の温度センサー分子をオリジナルのハイスループットな線虫C. elegansの低温耐性・馴化の実験系を使い明らかにすることを目指している。前年度までに、新規温度センサー遺伝子候補遺伝子が得られており、ADL温度受容ニューロンで温度受容に関与する可能性が得られていた。本年度は、(1) 前年度までに見つかってきた温度センサー候補遺伝子の変異体において、ADL温度受容ニューロンの温度応答の低下が見られ、その異常はADL特異的に野生型の遺伝子を導入することで回復した。また、培養細胞でこの遺伝子を発現させるための株を作製した。 (2) ADLで発現しているTRPチャネルOSM-9とOCR-2が温度受容体として機能することを生理学的に明らかにした。しかし、その温度応答能は弱かったため、上流の他の温度受容体の制御を受けている可能性が得られた。

 

教育活動に関する受賞 【 表示 / 非表示

  • IUPAB Student Award(指導した学生)

    2022年9月   (IUPAB: International Union of Pure and Applied Biophysics (国際純粋・応用生物物理学連合))  

  • 井上研究奨励賞(指導した学生)

    2021年2月   井上科学振興財団   

  • ロレアル ユネスコ女性科学者奨励賞(指導した学生)

    2020年7月   ロレアル ユネスコ  

  • 日本学術振興会 育志賞(指導した学生の受賞)

    2020年3月   日本学術振興会  

  • 時実利彦記念神経科学優秀博士研究賞(指導した学生)

    2019年7月   日本神経科学学会  

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その他教育活動及び特記事項 【 表示 / 非表示

  • 2012年9月
    -
    現在

    講義「基礎生物学演習I」における講義資料のインターネット公開

  • 2011年10月
    -
    2014年10月

    研究職についての職業紹介の講演_温度の感覚と脳の関係を探る

  • 2011年9月
    -
    現在

    講義「動物生理学」における講義資料のインターネット公開

  • 2011年9月
    -
    2014年3月

    講義「生物学」における講義資料のインターネット公開

  • 2011年8月
    -
    2018年8月

    一日科学体験(高校生実習)の講師

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ティーチングポートフォリオ 【 表示 / 非表示

  • 2024年度

    教育の責任(何をやっているか:主たる担当科目):

    生物学入門(1年次配当、2単位)、基礎生物学実験(2年次配当、3単位)、生物学卒業実験(4年次配当、20単位)、生物学専門実験及び演習II(3年次配当、5単位)、基礎生物学演習 II (2年次配当、2単位)、比較生理学(1年次配当、2単位)、動物生理学(1年次配当、2単位)

    教育の理念(なぜやっているか:教育目標):

    生物学を学ぶことは生物学的知識を暗記することだと考えている学生や、新しい生物学的知識を教えてもらうことであると考えている学生が多い。大学で学ぶ生物学で重要なことは、生物学の知見を詳しく知ることだけではなく、どのような研究や実験から、どのような結果によって生物学的結果が導き出されたのかを考え、実際の実験科目で論理的思考からそのエッセンスを考察することである。この考える生物学の最初のステップは、生物学的な実験科目や基礎や演習科目で考えることである。そのプロセスは専門実習における発表やレポート、または卒業論文を作成するなかで身につけるが、講義においても学生に「考えて言葉にする」機会を提供することが望ましい。

    教育の方法(どのようにやっているか:教育の工夫):

    講義では、取り上げるテーマについて説明しながら関連する生物学的事象を紹介し、そこから何が分かるのかを受講生に理解や考えてもらう。特に低年時の基礎や演習科目では、 約10分の時間を与え、毎回、予習確認の小テストを行いそれを提出してもらう。また、講義内での感想や不明点などのレスポンスを紙に書いてもらい提出してもらう。それらは回収し、特に興味深い内容は講義内で紹介するよう努めている。生物学入門では大学で生物学を学ぶ上での広い意味でのコミュニケーション力や文章力を身につけるために、グループワークを積極的に取り入れている。生物学専門実験及び演習では、数名のチームを組んで議論をしながら実験内容の理解や面白いアイデアが得られるように導いている。教室(実習室)を巡りながら、その解析の目的を理解して自分の実験結果を班で議論し、全員の前で発表する機会を与え、参加者全員で議論を進める。その後、私が何を考えたかを説明し、テーマに戻って検討したことを位置付ける。基本的に正解のあるものも多いが、正解のないものもあるため、結果の誤解や論理の間違いは指摘する。また、生物学卒業実験においては、研究結果に対して常に疑問をもち議論することを求めている。卒業論文の発表会では、多くの教員や学生の前で発表を行い、質疑応答にも自ら答えることでプレゼンテーション力も身につけてもらう。
    また、昨年度までに作製したオンデマンド動画を講義の予習や復習の教材としても活用できるように工夫している。

    教育方法の評価・学習の成果(どうだったか:結果と評価):

     講義では、受講生が考えをまとめることに習熟していくが、生物学的背景を押さえて資料を読み込む学生と、漫然と聴講している学生とには顕著な差異が見られる。実験科目は各実験ごとのトピックが他の実験とどのように繋がっているかを理解しているかどうかが重要であるが、それらの繋がりを捉えるために時間がかかるようである。

    改善点・今後の目標(これからどうするか):

     講義では、対象とする知見の背景説明を詳細にすること、事前学習として教科書を読む際の
    ポイントを明確にすること、過去の講義を想起させることなど、考えるためのヒントの示し方 を工夫し、一歩踏み込んだ考察につなげたい。講義資料は改良を加えているが、内容を増やすかどうかを検討する必要がある。実習では、私が講評し指導する時間が足りなくなることがあり、時間配分の工夫が必要である。

    根拠資料(資料の種類などの名称):

     シラバス、講義資料、リアクションペーパー、授業改善アンケート(自由記述欄)

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所属学協会等の委員歴 【 表示 / 非表示

  • 2021年1月 - 現在   日本生物物理学会  分野別専門委員

  • 2020年1月 - 2023年12月   日本比較生理生化学会  評議員

  • 2019年4月 - 2021年3月   線虫C. elegans研究者コミュニティ  ホームページ管理アドバイザー

  • 2018年6月 - 2018年7月   山田科学振興財団研究助成  一次審査委員

  • 2017年4月 - 現在   日本動物学会  日本動物学会 将来計画委員

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社会貢献活動 【 表示 / 非表示

  • 高大連携アウトリーチ活動履歴のまとめ:こちら->http://kuharan.com/publications/kuhara_outreach_list.pdf

    役割:講師, 実演

    2007年10月 - 現在

  • 大阪府生物教育研究会の講師

    2017年11月

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    大阪府生物教育研究会の講師:線虫の温度応答を使い脳神経系を理解するというタイトルで講演と実習

  • 理化学研究所CDB 高校教職員のための発生生物学実践講座

    2017年8月

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    理化学研究所CDB 高校教職員のための発生生物学実践講座の講師。

  • スイス連邦教育研究革新事務局 研究開発部門-COST 審査員

    2015年6月

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    スイス連邦教育研究革新事務局 研究開発部門-COST 審査員

  • 大阪市立大学 テニュアトラック教員 外部評価委員

    2014年12月 - 2016年3月

     詳細を見る

    大阪市立大学 テニュアトラック教員 外部評価委員

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メディア報道 【 表示 / 非表示

  • メディア報道のまとめ(80件以上):こちら-> http://kuharan.com/publications/press.html テレビ・ラジオ番組

学術貢献活動 【 表示 / 非表示

  • 日本学術振興会 科学研究費委員会 審査専門委員

    役割:審査・評価, 査読

    日本学術振興会  2012年9月 - 2020年3月

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    種別:審査・学術的助言 

 

提供可能な資源 【 表示 / 非表示

  • 線虫をもちいた環境評価法

    a

  • 光技術を生物にもちいる光学装置の開発

    a

  • 線虫をもちいた精神疾患の治療薬の検査

    a

おすすめURL 【 表示 / 非表示

  • 虫の集い

    http://www.wormjp.umin.jp/jp/index-j.html

    線虫の日本人研究者のコミュニティーサイト

    生物科学

  • wormbase

    http://www.wormbase.org/

    線虫C. elegansの情報の総合データベース

    生物科学

  • 久原研究室ホームページ

    http://kuharan.com/index.html

    生物科学

取得資格 【 表示 / 非表示

  • 中高教員理科 専修免許

学内活動 【 表示 / 非表示

  • 2023年4月
    -
    2024年3月

      大学院自然科学研究科 生命機能科学専攻主任   (部局内委員会)   (部局内委員会)

  • 2022年4月
    -
    2024年3月

      大学院自然科学研究科 生物学専攻主任   (部局内委員会)

  • 2019年4月
    -
    2020年3月

      生物学科主任   (部局内委員会)

  • 2018年4月
    -
    2019年3月

      生物学科副主任   (部局内委員会)

  • 2017年4月
    -
    2019年3月

      教員資格審査委員会 常任委員   (部局内委員会)

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